さて、コロナ禍の影響で売り手市場が終わったとか言われておりますが、依然一部業種では、売り手市場が続いている旨は、以前述べてみました。
今回は、こんな状況で“中小企業”で採用担当者をやられている方々にフォーカスしてみようかと思います。
本ブログを運営する“キャリえもん”と申します。
進学・就職・転職・採用等をテーマにブログを運営しております。
みなさんとって、本ブログが少しでも有益なものであれば幸いです。
さて、中小企業です。
最初に、中小企業の定義と魅力について述べたいと思います。
まず、定義です。
“中小企業基本法”なる法律がありまして、これに定められております。
厳密には業種ごとに基準が異なるのですが、従業員300人以下or資本金3億円以下が目安と考えて頂ければいいと思います。
次に中小企業の魅力です。
これは“色々出来る”ことでしょう♪
大企業は、効率化・分業化が進んでいるところが多いです。
ですから、仕事の一部にしか関われないといった感じがあります。
全体を見渡すのが難しいので、その分やりがいが削がれる可能性があります。
まあ、効率化が進んでいる分利益率は高いので、待遇は大企業の方が良いと思いますが(汗)。
そんな中小企業ですが、近年採用活動で苦労されているところも多いようです。
少し前のことですが、某団体が企画した“採用担当者セミナー”なるものに出席させて頂いたことがあります。
そこで、採用担当者の方から、なかなか悲痛なご意見を聞きました。
1 総務や経理と兼任で首が回らない
中小企業は色々出来るのが魅力ではありますが、逆に短所でもあります。言い直してしまえば、採用(もしくは人事)専任でできる大手企業より時間が取れません。
ただでさえ、待遇面では劣ってしまう上に、手間がかけられる時間まで少なくなってしまっては、不利になるのは仕方のないところです。
2 業者(マイナビやリクナビ等)に追い立てられるように仕事をしている(涙)
最近の学生さんの就活のメインツールはマイナビ・リクナビに代表される就活サイトです。私の勤め先(地方の国公立大学)でも7割前後がこのツールを活用し就職先を決めています。
当然、中小企業も使わざる得ない状況なのですが、結構金額的な負荷が大きいようです(涙)。
また、サイト上では大企業とフラットな競争になりますから、なかなか大変です(涙)
そのあたりの不満感から上記の発言があったのではと思います。
Ⅲ その上、人がなかなか集まらない
これは、上記Ⅰ・Ⅱからくる悪循環ですね(涙)
また、大企業と比べ一般の知名度が低い中小企業の宿命なのかもしれません…。
また、こんな話があります。
某企業の方から、求人相談の電話を受けたことがあります。
その企業がある地区は、所謂“工場都市”で相談を受けた企業以外にも魅力的な企業がいっぱいあります。
そんな状況でしたので、他社と差別化できるような特徴について聞いたのですが、「やりがいなら負けません」といったご返答でした(汗)。
これでは厳しい…。
確かに“やりがい”はあるのだと思います。
でも「それって他社にもあるでしょう」と思う訳です。
言いかえれば、採用担当者が自社の魅力を他者に伝えることが出来ていない訳です。
これでは、人は集まらないです(涙)。
企業も学生さんも、“自分(自社)の魅力”を論理的に伝えるのが、採用活動・就職活動のポイントと思う訳です。
しかし、学生さんの中にも“インターシップに行って雰囲気が良かったから”といった理由で進路を決定する方が、それなりにいらっしゃいますのでお互いさまかもです(^^;)
“やりがい” も“雰囲気”も、とても大事だと思います。
でも、他の要素もしっかり考えた方がいいと私は思います。
仕事が長続きするために必要な要素は、他にもありますから。
と、偉そうに申しましたが、私も“やりがい”や“雰囲気”で就職先を選んだことはあります…。
色々失敗しました…。
反省してます(^^;)
では、中小企業は、採用において圧倒的に不利なのでしょうか?
私はそうは思いません。
中小ならではのメリットはあります。
それは、地域に密着していることです。
地元の大学や専門学校の就職課にマメに顔を出して、コネクションを作りましょう♪
顔と名前を憶えてもらえれば、きっといい事があります♪
これは、物理的な距離が近い中小にしか出来ない(!?)ことです。
そして、学校とのコネクションを上手く活用できれば、早くから学生さんとのコネクションも作れると思います。
採用のポイントの一つは、母集団の形成ですから、上手くやれれば相応のメリットなるはずです。
さらに、意思決定のスピードも中小の方が早いはずです。
中小企業は社長との距離が短いですから、社長の意思決定が早ければ大企業を圧倒出来るはずなのです。
これを活かして、採用にも臨機応変な対応をしていくことも強みになります。
ただ、 時たま その社長さんが足を引っ張ることもあります(涙)。
採用担当者さんがとても頑張っていて、学生を集めても、社長の面接がハラスメントチックで、なかなか入社に結びつかないといった企業もありました(;゚Д゚)
まあ、上記はダメな事例ですが、中小企業の採用活動で社長さんの協力は、重要かと思います。
非協力的or時代錯誤な社長さんでは、厳しいと考えます。
さて、中小企業の採用について述べてみました。
最後に、どうすれば採用活動がうまくいくのか、私の意見をまとめます。
・企業の魅力を論理的に整理する
・地元の学校とコネクションをつくる
・臨機応変に対応して、チャンスをものにする
・社長の全面的協力を仰ぐ
因みに、地元の学校とコネクションを作っての採用活動の方が金銭的にもメリットがあります♪
リクルートサイトは有料(しかも結構いい値段 (;゚Д゚))ですが、学校の仲介は基本無料のですから♪
参考にして頂ければ幸いです。
次回は、進学のお話しで、「専門学校と大学、どっちに行ったらいいの!?」といったテーマで書いてみる予定です。
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それでは(^^)
(追伸)
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