30代の転職については、色々なメディアで色々語られております。
コツさえつかめば簡単♪、といったものもあったりします。
実際、そんな方もいらっしゃるでしょうが、少なくとも私はそうは感じませんでした。
私も35歳以降に短いスパンで3回転職を繰り返しましたが(汗)、その厳しさは、それ以前の転職とは、比べものにならなかったのです(涙)
ミドル編は30~40歳以降の転職について、私の実体験を通して そのポイントをまとめていきます♪
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目次
イントロダクション
さて、ミドル編です。
冒頭で書きましたとおり、私はとっても苦労しました。
ですので、避けられるなら避けた方が良いと考えています。出来れば、転職はヤング世代でケリをつけて欲しいところです。
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とはいっても、世の中そんなに上手くいかないものです。
といことで、今回は私の実体験を通して、ミドル世代転職の大変さと、それをどのうようにして切り抜けたか、そこからミドル転職に必要なことを考えてみます。
1 私のミドル世代転職を振り返ります(汗)
まず、私のミドル転職体験からお話します。
30代中半で、某専門学校の教員を辞めてから、約4年で今の職場(某 国公立大学)に入職まで、3回の転職を経験しました(汗)
何故、そんな羽目になったのか、その辺りを中心に振り返ってみます。
1)某専門学校を辞める
情報処理系の専門学校で、私はそこの教員でした。
仕事は上手くいっていましたし、給料もそこそこ頂いておりました。
ただ、経営者サイドの考えが理解出来なかったことと(基本 私が幼かっただけですが ^^;)、「俺はまだ無限の可能性があるはず!」といった中2的な妄想に捕らわれ転職を決めます(笑) 情報処理系の専門学校の教員としては、自分の力が未だ現場で通用するのか試したくなったりしていたのもあり、SE系に転職することにします。
まず、この判断が大いに間違いだったりします…。
まあ、養う家族もいませんでしたし、返さなければならない家のローンとかもなかったというのも大きかったりもしましたが(汗)
2)転職活動に苦労する → 派遣エンジニアに決まる
新卒から3年くらいは制御系のSEの経験もありまし、色々資格も持ってましたから、どうにかなると思っていました。
しかし、いざ転職活動をしても、まるで相手にされません(涙)
まあ、当たり前です。
いくら私が「仕事出来ます!」と言っても、そんな担保のない発言は、相手にされないのです。
企業側が欲しいのは、仕事が出来る(≒利益を生み出せる)担保です。
即ち、キャリア(≒業務経験)が見られます。
これがなければ、ミドル世代は転職エージェントにも相手にされません。
少なくとも、私は全く相手にされませんでした(涙)
新卒3年程度、しかも開発者としては10年以上のブランクがありましたので、そんな経験はキャリアとは全く見られなかった訳です。
ミドルの転職は同業・職種への転職が原則なのです。
中には「未経験者もOK」とか「わずかなキャリアでも問題なし」といった業種・職種があります。基本、こういったものはブラック率が高いですから、手を出してはいけません。
残念ながら私の場合、そういった業界の一つである特定人材派遣の会社に決めてしまします。
今にして思えば、ミドル世代でキャリアのない業界に転職したのが最大の失敗と考えます。
給料は専門学校時代の2/3程度になりましたが、実績を上げれば給料はすぐにでも上げてくれるとの説明がありました。
当時は、仕事をバリバリ頑張って、すぐに元の手取り額に戻すつもりでしたが、それは叶わぬ夢でした(涙)
しっかり給料を支払ってくれる企業は、最初からある程度は支給してくれます。極端に給料が低い企業は単なるケチですので、避けていおいた方が無難と思っています(汗)
3)派遣エンジニアを解雇 → 学習塾へ(給料振り出しに戻る)
就職後、早速某大手メーカーに請負している中堅SIに派遣されます。
即ち、3次請けです(^^;)
ここで、約1年半を過ごします。
最初のうちは久々の現場に戸惑いましたが、慣れてくればそこそこの戦力になれましたし、仕事自体は面白かったです♪
とはいっても、私のような“ノン・キャリア(!?)”を受け入れるような現場です。結構な修羅場で、3泊4日といった素敵な経験も出来ました(汗)
しかし、そこまで働いても給料は上がりませんし、ボーナスは3万円でした(涙)
現場に派遣されてしばらく経った頃、派遣先のメーカーさん&SIの方たちとの酒席で、これを愚痴ったことがあります。
そしたら、メーカーさんは私に結構、お金を払っていることが分かりました。
メーカーさんが払っている金額を10としましょう。
私の手取りは3、即ち3割程度です(;゚Д゚)
さて、残りはどこにいったのでしょう?
冷たい視線を2次請けのSIさんに向けます(笑)
SIさんは、「1割もとっていない」といいます。
つまり、私の所属している派遣会社が65%も中抜きしていることになります。
大儲けですね♡
でも、私のボーナスは3万円…。
なぜ、こうなったのでしょう?
これは、私のこの業界でのキャリアのなさが原因です。
上記1)に書きましたとおり、キャリアがなければまともな仕事は貰えません。
派遣会社さんとしては、私を買い叩けた理由がこれです。
「どうせこいつなら、給料安くても働くしかないだろう」的なノリだったのではないでしょうか!?
今、考えれば、派遣会社さんの方が1枚も2枚も上手だった訳です。
しかし、私としては、最高にモチベーションが下がります。
ちょうどその頃、IT不景気がやってきて、派遣先が激減します。
そして、自宅待機(給料が6割になります)、その後あっさりクビになります(;゚Д゚)
人生で初めてもらった、解雇通知でした。
よくよく考えず、「未経験可」、「浅いキャリアでも可」といった求人に手を出した結果がこれです。
しつこいようですが、ミドル世代以降の転職はキャリアの延長上で考えるべきなのです! 何か新しいことがやりたければ、趣味でもボランティアでも出来ます。その辺りを よくよく考えるべきでした(涙)
4)学習塾から某国公立大学へ
さて、再び転職活動です。
上記のとおり、“キャリア”がものをいう世界であると実感した私は、“専門学校教員”の経験を活かせるような仕事を探すことにします。
が、そんなニッチな業種・職種をなかなか活かす仕事はありません。ミドル世代以降の就活は長期戦の覚悟が必要です。
私の場合、転職に焦ってしまい、またもや ほぼ未経験の学習塾に決めてしまいます。
そして、給料は学卒の初任給と同額まで戻ります(涙)
キャリアが評価されない業種・職種への転職の実態はこんなものです。
もう、一人暮らしも出来ないので、40歳間近で実家に戻るといった暴挙に出ます(汗)
まあ、両親は久々に息子が実家に戻ってきたのがうれしかったのか、上機嫌だったのが救いでしたが(^^;)
学習塾は、約1年間勤めました。
仕事自体は面白かったと思います。
ただ、給料の安さや待遇の低さにプライド的なものは傷つきましたし、拘束時間の長さも辛かったですし、休日は変則的でしたので、友人等と会うことも難しくなりました。
生きることへのモチベーションが、最高に下がった時期でした(涙)
そんなこともあり、いっそのこと自分で起業することも考え始めた頃、一つの求人に出会います。
それが、今の職場の某地方国公立大学です。
見つけたのは、某大手転職サイトです。
ちょうど独立法人化を図ったばっかりで、将来の管理職候補としてミドル世代を募集しており、また学校勤務経験者も、その要件でした。
給料や待遇は特段良くはありませんが、普通に暮らす分には何の問題のないものでした。仕事内容も面白そうです♪
問題は、控えめにいってもかなりローカルな地方にある大学ということでした。
実際、書類応募はかなりの数があったとのことですが、実際面接に来た数はかなり絞られたとのことです(^^;) それでもミドル世代にとっては、なかなかの高条件ですから、倍率は20-30倍くらいはあったそうです。
それでも、少しでも現状が良くなればと思い、この大学の採用試験を受けることにします。見知らぬ地方、上等の覚悟でした(笑)
実は、この判断が運命を好転させます。基本、何かを捨てなければ、何かを得られません。私の場合、「見知らぬ土地への転職」の代わりに「待遇がしっかりした就職先」を手に入れることになるのです。
そこで私は一つの幸運に恵まれます。
面接試験の責任者、すなわち当時の理事長が、私の大学時代の恩師の兄弟子でした(;゚Д゚)
これは、本当に偶然です。
面接の会場で、理事長自身が教えてくれました(^^;)
なので、いい印象だったことは間違いありません。
面接では結構厳しい言葉もありましたが(汗)、いい年して転職を繰り返す弟弟子の教え子が心配だったのでしょう!?
無事、内定を頂くことになります♪
因みに、キャリアカウンセリングの理論に“偶然がキャリアを支配する”的な考え方があります。この時ほど、これを強く感じたことはありません。
さて、専門学校を辞めてから約3年かかりましたが、どうにかパーマネントで働けそうな職場に入職することが出来ました♪
現在、在職13年目になりますが、休みも給料も人並みに頂けるようになりました。仕事自体もプライベートも充実しております。ここまで来れば、この転職自体は成功だった思います♪
やはり、キャリアを評価してくれ、ある程度の求人・勤務条件(給料・休日等)を示してくれる企業に転職するのが、ミドル世代の転職の原則ではないでしょうか。
ただ、そんな転職先にはなかなか出会えないものですから、長期戦を覚悟する必要があります。まずしっかり環境を整えつつ、転職活動するのがいいです。私のように勢いでやってはいけません(涙)
まとめ
この経験を通して、学んだことは次のとおりです。
1 ミドル世代の転職は、それ以前と比べものにならないほど厳しい
2 能力より同業種・職種のキャリアが大切
3 いい出会いには時間がかかる
4 何かを妥協しなければ、何かを得られない
5 偶然は、バカにできない
1「ミドル世代の転職」については、ヤング世代の転職と比べ“書類選考”で落とされる数が圧倒的に増えたことで実感しました。
その原因が2「キャリア」重視の選考です。
そして、2の影響から、3「出会いには時間がかかる」となります。
私の場合は、3年かかりました。
ですので、ミドル世代の転職は在職しながらが望ましいです。
また、いい求人と出会うためには4「何かを妥協する」必要もあるでしょう。
私は人並みの待遇と引き換えに、全く未知の土地に勤めることを受け入れました。
そして、なおかつ5「偶然」の助けも必要でした。
ただ、いくら大変でも全てを妥協しては、転職出来ても長続きしません。
大切なものは妥協してはいけないのです。
ですから、何が大切かを見極めることが大事ですし、長期戦の覚悟も必要です。
また、 心の支えも大事です。
家族や友人、必要ならハローワーク等のカウンセラーの助言を受けるのもいいでしょう。この「ネット・キャリア相談所」でも、オンライン相談を受け付けておりますので、気になる方はご相談下さい。
以上、「年代別 就活を考える(ミドル編)」でした。
次回は、ミドル編以上の超難関「年代別 転職を考える(シニア編)」です。
現在は、職員を採用する立場にも関わっておりますので、次回はその視点から書いてみるつもりです。
それでは(^^)
(追伸)
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