3年前のお話になります。某大学の就職課に勤めていた私は、ある意味最強(!?)な求人票を発見しました…
その衝撃的な内容のため、今なお手元にpdfデータを保管していたりします(汗)
今回は、ある意味“正直すぎる“、この求人を紹介したいと思います。
本ブログを運営するネット・キャリア相談所と申します。
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一見の価値ありですよ(^^)
また、当ブログでは就職・転職に役立ちそうな情報について、週1回を目途に発信しています。
みなさんとって、当ブログが少しでも有益なものであれば幸いです。
【目次】
今回のターゲット
今回は完全な雑談です。
ですので、ターゲット等はありませんが、地方都市の中小企業には、こんな求人もあるのだと知って頂ければ、また 求人のチェックは大事だと思って頂ければ幸いです。
イントロダクション
令和元年(厳密には平成31年)の話です。
当時、私は某大学の就職課で勤務しておりました。
大学にはハロワから、色々な求人票が提供されております。
当然、全ての求人票に目を通すのですが(結構大変でした 汗)、そんな中1枚の衝撃的な求人票を見つけました。
一言で言いますと、雇用条件・労働環境が悪すぎなのです(;゚Д゚)
まあ、よく正直にこんなの書いてきたなぁ、というのが私の感想でした。
どんな会社かと言えば、居酒屋や焼肉屋(フランチャイルズ)を経営している企業で、この居酒屋は私も利用したことがありました。
清潔感もあり、料理も美味しく好印象だったのですが、こんな悪条件で働かされていたのかと思うと、正直申訳なく思ってしまいました(汗)
そして、今 何故こんな話を持ち出したかといいますと、求人票のチェックの重要性を知って欲しかったからです。
ここで紹介する求人票は、ある意味極端な例ですが、その分かりやすい例でもあります。
求人票をチェックしても全てのブラック企業を避けることは出来ませんが、その一部は確実に回避出来ると思っております
そでは、本題です♪
1 今回の企業の概要です
イントロダクションで書きましたとおり、地方都市にて飲食業を経営している企業で、約20店舗を運営しています。
また、資本金は1000万円、従業員は約100人ということで、資本金の割には、結構従業員がいるなぁ、といった印象で、資本金 / 従業員を計算しますと、10万円 /人になります。
因みに、以前のブログで紹介した居酒屋チェーン大手のワタミは、資本金44億円・従業員2000人ですから、資本金 / 従業員を計算しますと、22万円 /人になります。
2 いつもの通り、新卒求人票をチェックしてみました
さて、それでは本題の求人チェックをしていきます。チェックするのは、いつもどおり、大卒向けの新卒求人票です。
1)採用人数
例年1~2名の採用があるようです。
従業員は約100人とありますから、新卒採用の割合は1~2%ということになります。
これはそこまで悪くない数値です。
ただ、正直に申し上げますと「1~2名しか採用しない」のではなく、「1~2名しか採用出来なかった」なのではと考えています(汗)
なお、採用職種は総合職で、調理から売上管理、バイトのシフト管理までが含まれるとのことです。
2)初任給
まさかの154,00円です(;゚Д゚)
因みに、これ大卒の初任給です!
今時、高卒の初任給ですら、これを上回るところが多いと思います…
本ブログでは、しょっちゅう申し上げておりますが、給料が安いから仕事が楽、ってことはまずありません。基本的には、経営者がケチだからと思っていいと考えます(;゚Д゚)
3)年間休日
これまた、まさかの96日です。
基本、今時100日を切る企業はごく少数派です。
正直、仕事≒趣味の方以外は選ばれない方がいいと思います。
心が病む可能性が高いです(汗)
因みに、私が過去に見た年間休日数の最低日数は78日だったと記憶しています(;゚Д゚)
4)勤務時間
変形労働&深夜勤務ありです。
業務上仕方がないところではありますが、「長く勤めることが出来る就職」をポリシーとしている私としては、お勧めしません。
“ルーチン化できない勤務時間”、“深夜勤務”の業態は、体への負荷も大きく、給料は良くても長く続かないといった事が多い勤務形態なのです。
まあ、この企業は、給料もよくありませんが(汗)
5)有給取得日数
これまた、まさかの1.9日です( ゚Д゚)!
昭和の時代でもビックリです(汗)
上記にも書きましたが、仕事が趣味な方か、将来独立するための修行、と思っている方以外は難しいと思います。
なお、今回の求人は2019年1月に公開された求人で、2019年4月からは法律で「有給休暇5日取得」が義務化されているはずです!?
6)新卒3年離職者
ハロワの求人票なので、新卒3年離職率もしっかり公開されております。
過去3年入社した新卒社員は全員退職しております。離職率100%です(;゚Д゚)
この企業の雇用条件も大概ですが、これを見て入社、そして1年未満に退職といった人間もかなり問題だと思います(汗)
求人票をしっかりチェックしたのか、疑わしいと思います(;゚Д゚)
まとめ(追記 5段階評価あり)
求人票だけで、ブラック企業を見分けることは難しいと思います。
ただ、今回紹介した企業のように、正直に記載している企業もある訳ですから、企業探しの第1歩は、やはり求人票をしっかりチェックすることだと思います。
※追記(2023.7) 5段階評価
☆(止めた方がいいと思います)
初任給、年間休日数の低さは類を見ず、平均有給取得日は1.9日/年、3年離職率にいたってはまさかの100%と、まさに“ある意味最強”です(涙)
以上、ある意味最強な求人票についてでした(汗)
次回は、「外国人留学生のバイトに自腹購入指示?、コンビニ業界について」の予定です。
それでは(^^)
(追伸)
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