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雇用で大トラブル!?、QBハウスの求人・労働条件をチェックします( ゚Д゚)

さて、サラリーマンにはお馴染み、10分散髪の「QBハウス」ですが、色々大変なことになっているようです( ゚Д゚) 

friday.kodansha.co.jp

個人的には客単価があんなに安くて、よくやっていけるな~、なんて疑問に思っていましたので、これを機に求人・労働条件をチェックすることにします♪

 

本ブログを運営する“キャリえもん”と申します。

進学・就職・転職・採用等をテーマにブログを運営しております。

みなさんとって、当ブログが少しでも有益なものであれば幸いです。

 

【目次】

 

今回のターゲット

今回の事件でQBハウスの勤務形態に興味を持った方、理容関係に就職したい方などにお勧めです♪ 

 

イントロダクション

さて、JRの駅構内でよく見かける“10分散髪”QBハウスです。短時間で散髪出来ますし、構内にあるのはやはり便利で、首都圏に住んでいたころは良く利用しておりました♪

ただ、客単価が安く、立地的には賃借料が高そうな場所に出店しているようでしたので、「本当に儲かるのかな!?」なんて思ったことがあったところで、今回の事件です。

よいタイミングでしたので、「QBハウス」の求人条件・勤務形態をチェックしていきたいと思った次第です。

なお、求人情報は、マイナビリクナビ(新卒求人)、リクナビNEXT(中途求人)、そして大枚はたいて購入したCSR企業総覧(約2万円 ( ゚Д゚))の情報を参照する予定でしたが、ブログを執筆している段階では、これらの媒体の求人・労働条件はアップ・掲載されていないようです(涙)

ということで、今回はハローワークの求人、親会社であるキュービーネットホールディングスの有価証券報告書からのデータを参照しております。

それでは、本題です。

 

1 企業概要です

QBハウスを運営するのは、キュービーネットという1995年に設立された株式会社となります。この会社は東証プライムに上場しているキュービーネットホールディングスという持株会社の子会社となります。以下、親会社の有価証券報告書から、キュービーネットを分析するうえで参考になりそうな情報をピックアップします。

【2021.7~2022.6 ※連結経営指標】

・主な事業:ヘアカット事業の単一セグメント

・従業員数2173名【うち、臨時社員405名】  

・売上収益 20564(百万円)

・営業利益 1398(百万円) ※利益率6.8%

利益率6.8%というと何だか低そうですが、2021年に経済産業省が行なった「企業活動基本調査」の「生活関連サービス業、娯楽業」(理髪店はここに含まれます)の平均値は8.0%とのことですので、特段低いということはないようです。

また、店舗の運営スタイルが独特で(これが、今回のトラブルの原因なのですが 汗)、QBグループが店舗を設置する直営店とフランチャイルズ、店舗運営はQBグループが店舗を運営する直営店とエリアマネージャーに業務委託をして運営といった形になります。

この“業務委託”スタイルことが、人件費節約の肝らしいのですが、同時に今回のトラブルの原因でもありそうなのです( ゚Д゚)

 

2 採用規模

上記で書きましたとおり、新卒募集の求人はリクナビにもマイナビにもないようです。また、中途募集は過去にはリクナビNEXTにあったようですが、本部ブログを書いている時点では求人はありませんでした。

業種が“ヘアカット事業の単一セグメント”ですから、上記媒体で広く求人を募集する必要は低そうな気もします(掲載に結構なお金もかかいます 涙)。理容専門学校等に直接求人を出した方が効果的でしょう♪

ただ、「求人情報がありません」では、当ブログ的に困ってしましますので、もう少し探したところ、ハローワークでの求人を発見しましたので、以降はこの情報をベースに話を進めていきます。

 

3 採用職種

業種が“ヘアカット事業の単一セグメント”ですから、募集職種は“ヘアカット専門店QBハウスにおけるカット及び接客”となります。ということで、“理容師”の免許は必須とのことです。

 

4 給料

まず、今回ピックアップした求人なのですが、見た感じでは“直轄運営”と“業務委託”のどちらに属するかは、はっきり分かりませんでした(これが、今回の問題の原因!?)。この辺りで、基本給や他の諸条件も変わるようですので、やはり色々問題かとは思います。

さて、参考にした求人に掲載されていた情報は、次の通りです。

・基本給(月額平均):225,000円〜290,000円

・定額的に支払われる手当:地域手当10,000円〜10,000円

・固定残業代:なし

給料的には特段問題のない、スタンダードなものかと思います。年齢層を定めていない求人としては、最低額も最高額(一般的にこれに該当することはありませんが 汗)も、まあ無難な金額ですし、基本給多めというのも評価ポイントです。

 

5 勤務時間

次のとおり掲載されています。

・変形労働時間制

 1か月変形労働時間制により、10:00~20:30の勤務

・公休数により週44時間以内のシフト

・月平均時間外労働時間 20時間

・36協定における特別条項:なし

当相談所的にお勧めしない“変形労働時間制”ですが、年中無休で店舗運営していることを考えれば、仕方ないところではあります。

“理容師になりたい!“って強い動機がある方には関係のない話かもしえませんが、“変形労働時間制”や深夜勤務など体への負荷が大きい勤務形態は離職の一因となり得ますので、“低離職率こそ正義(笑)”をポリシーとする当相談所的にはお勧めはしておりません(汗)

また、残業は20時間/月と多めではありますが、36協定における特別条項を定めていませんので、法的には上限は月40時間で運営しているということになります。

 

6 年間休日数

年間休日は、96日100日を切っています( ゚Д゚) 当相談所的には、お勧めできない要素です。休日は、肉体はもちろんですが精神もリフレッシュ出来ますので、とても大切と思っています。

この日数ですと、“仕事≒趣味”って感じな方でないと、なかなか長続きしないのではないでしょうか!? “理容師になりたい!“って方には、それほど関係のない要素なのでしょうか!? 理容業界と無縁な私には、判断できないところではあります(汗)

 

7 平均有給取得日数

具体的な日数が書かれていませんが(これ自体は低評価)、求人には「有給休暇は平均年10日以上取得しております。」とあり、これに間違いがなければ、有給取得には全く問題がないといっていいと思います♪

 

8 新卒離職情報

新卒募集がありませんので、当然この値は不明です。また、全体の離職情報も全く掴めませんでした(涙)

 

9 おまけ(パワハラなど)

最近始めたパワハラチェックです(汗) ネットで「QBハウス パワハラ」検索してみます。

まあ、当然ではありますが、今回の事件の記事がバンバンひっかかります(汗)

今回の問題は、基本的に誰が雇用主かはっきりしないことが原因と考えています。本社はエリアマネージャーに業務委託、従業員は このエリアマネージャーと雇用契約すれば、雇用問題が発生しても、本社は責任をとらないって仕組みのようです( ゚Д゚)

まとめますと「雇用責任を回避しながら、人件費を削減する」ことが目的と考えられなくもありません( ゚Д゚) 実はこの問題、昨年にも新聞記事になっていました。

「業務委託」で社員を搾る会社の狡猾手口 QBハウスは一部契約に記載不備あり|日刊ゲンダイDIGITAL

法律的には一応セーフっぽいのですが、まあほめられた雇用形態でないのは確かなようです(汗)

 

10 追加情報:業務委託店について(3/24付け)

ブログを公開した後、ありがたいことに読者の方からQBハウスの委託先と思われる給料条件の提供がありましたので、そちらをご紹介します

1)給料

・基本給 160,000円

・能力給  53,000円

・固定残業 57,000円

私が上記4で見た求人と随分違っております( ゚Д゚) まず、基本給が低めでその分手当で補完するスタイルのようです。また、“固定残業制”が採用されています。

まず、基本給が少な目&手当多めだと、景気が悪化すれば簡単に調整されてしまいますし、なによりボーナスの算出基準は「基本給×月数」ですから、いいことはありません。

また、個人的な意見ですが、“固定残業制”って、営業職など基本 事務所や工場にいないことが多く、労務管理が難しい方向けだと考えていますので、営業職以外にこの制度を採用している企業は、お勧めしておりません。

事前に薄々思ってはいたのですが、同じQBハウスの看板でも、その給料体系には、直轄店・委託店で大きな差はあるようです( ゚Д゚)

 

2 定年

同じく「直轄店は定年なし、委託店は定年あり」って情報も頂きました。確認したところ、QBハウスのホームページには「定年制度なし」とあります。委託店の勤務形態の確認は、web上ではできませんでしたが、給料形態を見るに“さもあらん”といった感じです。

どうやら、直轄店・委託店の2分化は2018年の東証上場辺りが契機だったようです。
QBハウスグループの親会社であるキュービーネットホールディングスの北野社長は、2005年に同社に入社後、2009年に同社創業者の小西國義さんから引き継いで社長に就任されたとのことです。前職は株式会社日本債券信用銀行とのことですので、バリバリの銀行マンだったようですので、この方が低価格・高収益のビジネスモデルを目指した結果が、現在の問題につながっている、かもしれませんね!?

まとめ(5段階評価付き)

求人評価は「☆☆(悪い)」です。雇用形態に問題ありと言われておりますので「☆(論外)」でもよかったのですが、今回ピックアップした求人は年間休日数以外は、それほど悪くないため、「☆☆(悪い)」としております。

ただ、今回参考にした求人も本社の直轄運営か業務委託かは、求人を見ただけではよく分かりませんでしたし、この辺りが異なってくると雇用条件も異なってくると思いますので注意は必要かと思います( ゚Д゚)

いずれにしろ“低離職率こそ正義(笑)”をポリシーとする当相談所的には、お勧めはしないところではあります(汗) ただ、当相談所的にはそうであって、他のポリシーがある方にとっては全く違う評価になるとは思いますので、その辺りはフォローしておきますね(汗)

 

以上、OBハウスの求人についてでした♪

 

次回は、「公務員になりたい方にしっておいて欲しいこと」の予定です。

それでは(^^)

 

(追伸)

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