先日、ネットでこんな記事を見つけました。
最新版!129の「職業別年収ランキング」 | 就職四季報プラスワン | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース
高収入トップクラスの職につくのはなかなか難しいかもしれませんが、下位ランキングの職を避けるのはそんなに難しくありませんし、ワーキングプアにならないのに有効と思ったので、色々調べてみることにしました。
今回は、その辺りのお話です♪
本ブログを運営するネット・キャリア相談所と申します。
進学・就職・転職・採用等をテーマにブログを運営しております。
みなさんとって、当ブログが少しでも有益なものであれば幸いです。
【目次】
- 今回のターゲット
- イントロダクション
- 1 高給トップ10について
- 2 高給トップ11~20について
- 3 低収入ワースト11~20について
- 4 低給ワースト10について
- 5 各々の平均を比べてみます
- まとめ
今回のターゲット
これから、就職・転職をする方・考えている方には、参考になる内容かと思います。また、雑学としても、結構興味深いものがありますので、ぜひご覧ください♪
イントロダクション
さて、冒頭で紹介した記事の元ネタは、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」とのことで、私もこのデータにアクセスしてみました。このデータが、どんなものかと言いますと、145分類に職種を分け、その給料・年齢・勤続年数・労働時間などをまとめたものです。このデータ、興味深い要素が満載で、色々な切り口で分析出来そうです♪ とても、1回のブログでまとめきれそうにはありません(汗)
ということで、[職種分析]シリーズとして、複数回に分けて、アップしていきたいと思います。
今回は、表題の通り「高給取りvs低給取り」の比較です。なお、ここでいう“給”とは、“月給相当”として話を進めていきます。また、参考にした賃金構造基本統計調査は令和3年度版です。
それでは、本題です♪
1 高給トップ10について
トップ3の“医師”、“航空機操縦士”、“大学教授(高専含む)”は、目指しても簡単になれそうにはありません(涙) 4位の“法務従事者”とは弁護士等のことで、これもなるのが極めて大変な職業です。5位の“その他の経営・金融・保険専門職業従事者”とは、経営コンサル的な仕事のことらしいのですが、これは今一つよく分かりません(汗)
あとは、“歯科医師”→“管理的職業従事者”(≒管理職)→“大学教員”→“記者等”と続きます。一般の方がかろうじてなれそうなのは、管理職くらいでしょうか!? 管理職といってもピンキリですが、平均するとこの給与(53万8千円/月)になるそうです( ゚Д゚) 私、管理職の端くれですが、こんなもらっていませんが…(涙)
気を取り直してまとめますと(笑)、基本的にお金持ちなお仕事は、お医者さん系&大学の先生系となります。
また、 “医師”および“歯科医師”の平均勤続年数が、目立って短いです。激務のせいか、または独立してしまうためでしょうか? お医者さんも大変そうです。
2 高給トップ11~20について
トップ10だけでは、あまり夢もありませんので、もう少し枠を広げ、11~20位も見てみます。まずは、意外にも小中学校&高校の先生が、ここでランクインです。先生、意外にもお金持ちみたいです。まあ、その分、労働時間は長くなっておりますが(涙)
19位には獣医師が出てきますが、やはり勤続年数の短さが特出しています。また、残業時間も多めです。獣医さん、なかなかの激務です(涙) お医者さん系は、頭脳はもちろんですが、体力もないと務まりそうにありません…。
また、ここでようやくサラリーマン系の職種が出てきます。16位の“発電員,変電員”は電力会社系のことで、20位の“輸送用機器技術者”とは自動車系の職種のことです。
まずは、電力関係の異様な勤続年数の長さが目につきます。145職種の平均が”11.“6年ほどですから、ほぼほぼ倍の値です( ゚Д゚) 低離職率こそ正義(笑)”がポリシーの当相談所としては、お勧めしない訳にはいきません(笑)
合わせて、自動車関係の残業時間の長さも気になります。145職種の平均が”11.8”時間ほどですから、こちらも ほぼほぼ倍の値です(涙) 給料が良くても、この辺りの覚悟は必要そうです( ゚Д゚)
3 低収入ワースト11~20について
次に低収入側の職種を見ていきます。飲食関係、介護関係、警備関係等、このブログでも取り上げた職種が出てきます。
好きであれば全く構わないとは思いますが、思い入れがなければ、この辺りの職種は避けておいた方が無難かとは思います( ゚Д゚)
なお、数字的には全体的に低位安定(!?)といった傾向で特出して目立つものは少な目ですが、そんな中でも“飲食物調理従事者”の賞与の低さは悪目立ちです( ゚Д゚)
4 低給ワースト10について
職種をざっとみると、“クリーニング”、“清掃”、“繊維”といった単語が目立ちます。
また、数字的には、タクシー運転手の平均年齢の高さが目立ちます。再転職後に就くケースが多いからでしょうか? さらにタクシー運転手は、賞与の低さも特筆です(涙)
5 各々の平均を比べてみます
1)年齢
トップ10およびワースト10がやや高めとなっていますが、給与との相関性は、それほど高くなさそうです。給与に依存しているというよりは、職種との相関性が高いと考えます。
2)勤続年数
明らかに給与と相関性があります。給与が高い方が、勤続年数は高くなります。まあ、想像どおりではありましたが(汗)
3)労働時間&残業時間
実は“貧乏暇なし”で、低給グループが多いと思っていたのですが、明確な相関性はないようです( ゚Д゚) これも、給料よりも、職種に依存している感じです。
4)給与(≒月給)
ワースト10の月給は、トップ10の35%ほどでした( ゚Д゚) なおトップ11~20でさえ、トップ10の7割に届いておらず、トップ10の別格ぶりが見て取れます。まあ、一般の方がなれなさそうな職種群ですから(汗)
5)賞与
これは、月給との相関性が非常に高いです。月給の良い会社は賞与も高くなります。結果、年収はかなり違ってくるはずです。今回のデータでは分かりませんが、おそらく基本給率も高いため、このような結果になると推定します。
まとめ
まずは、拘りがなければ給与(月給)の低い職種は、避けた方が無難でしょう。ワーキングプアに足を踏み入れる可能性が下がりますので。
また、給与と相関性が高い“勤続年数”と“賞与”の占める割合にも注目です。勤続年数は長め(出来れば10年以上)、賞与と月給の比は賞与が高め(出来れば2倍以上)もチェックしたいポイントです。
お金が全てだとは全く思いませんが、不当に低い給与はやる気が削がれると考えますので、この辺りも考慮して、職種を選ぶのはありだとは思っています。
次回も“賃金構造基本統計調査”の分析の予定、当相談所らしく「平均勤続年数と職種の関係」をテーマにする予定です。
それでは(^^)
(追伸)
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