さて、ツイッター上で賛否が論戦されがちな“無期雇用派遣”ですが、ここで当相談所としても見解を示しておこうと思い立ちました♪ しかし、ただ“無期雇用派遣”を論じても面白くありませんから、ここは当相談所らしく、派遣先が充実していると評判のメイテックと、何だか名前がややこしいワールドインテック(最初インテックの関連会社かと思いました 汗)を比較しつつ、“無期雇用派遣”について考えていくこととします♪
本ブログを運営するネット・キャリア相談所と申します。
進学・就職・転職・採用等をテーマにブログを運営しております。
みなさんとって、当ブログが少しでも有益なものであれば幸いです。
【目次】
今回のターゲット
これから、就職・転職をする方・考えている方には、参考になる内容かと思います。また、雑学としても、結構興味深いものがありますので、ぜひご覧ください♪
イントロダクション
さて、無期雇用派遣の話です。実は、私も30後半で転職して無期雇用派遣(当時は特定派遣といっていました)に2年ほど勤めたことがあります。結果からいえば、大失敗でした(涙) 具体的に言いますと、こんな感じです。
・かなりブラックな現場に派遣された(3泊4日とかあった 涙)
・給料は最初安い(前職の2/3)だけでなく、全く上がらなかった
・ボーナスは3万円( ゚Д゚)
・派遣先ない期間は自宅待機で給料6割!
・派遣先ない4か月目でクビになった(涙)
・etc…
ただ、私が所属していた会社は、派遣業界でも中小規模でしたので、より条件が悪かったというのはあります。今の勤務先(某国公立大学)で就職課勤務していた頃、色々な無期派遣の人事と話しましたが、そこまで条件が悪くないところもあったりします。
無期派遣といっても、その中で結構レベル差があると感じました。
また、比較的条件のいい無期派遣業者は、求人を秋頃に終了、年中募集みたいなことはしておりませんでした。逆に秋以降、普通に採用する無期派遣は、比較的条件が良くなかったと記憶しています( ゚Д゚)
まあ、それでも上記のような経験をしておりますので、無期派遣を勧めるつもりは全くありませんが(汗)
当相談所のポリシーが“低離職率こそ正義(笑)”ですから、年齢を重ねていったことを考えれば、どう考えても直接雇用の方がいいとしか言いようがありません。
一方、学生の一部は、何故か無期派遣に行きたがります( ゚Д゚) 私の大学では、内定をとると就職課に報告してくれるのですが、毎年何人かは無期派遣で進路決定届を出してきます(涙)
立場的に“辞めろ”とは言いませんので、「ホントにいいの? 無期派遣の会社ですよ!?」とは確認しておりましたが、よほど営業の方のトークが良かったのか「大丈夫です(^^)」との返答されます(涙) みんな、まだ続いているのでしょうか?
そんなこともあり、今回 “無期雇用派遣”をテーマに求人・雇用条件をチェックすることにしました。今回取り上げる会社は2社、一つは同業者から「あそこは良い派遣先を持っている」って褒められているのを聞いたことがあるメイテック、もう一つはしばらくIS大手のインテックの関連会社だと思っていたワールドインテック(実はインテックとは無関係 汗)を比較してみます♪
なお、今回の求人情報は、リクナビ2024(新卒求人)、有価証券報告書の情報を参照しております。なお、大枚はたいて購入したCSR企業総覧(約2万円 ( ゚Д゚))には、情報が公開されていませんでした(涙) 両社とも、情報公開には積極的ではないかもです!?
それでは、本題です。
1 人材派遣とはなんなのでしょうか?
実は、労働基準法6条で「中間搾取(いわゆるピンハネ)」が禁止されています( ゚Д゚)
なら、何故人材派遣が可能なのでしょうか?
それは、中間搾取と人材派遣は次の点でことなるから、といった理屈です。
・雇用関係が明確化している
・派遣会社が雇用主としての責任を果たす
・労働者派遣契約の内容に基づく範囲で派遣先が指揮命令関係のみを有する
図にするとこんな感じでしょうか?
以上により、“中間搾取の問題は生じず、労働者の保護を図ることができる”といった理屈となります。正直屁理屈だと思いますが、現状こうなっている訳です。正直、人件費を削減したい企業理屈が法律を押し切ったようなものですよね!?
2 無期雇用派遣とは?
2015年の労働派遣法改正前は、“特定派遣”といったりしていました。要は派遣元の正社員として働くスタイルのことです。
正社員ですから、派遣先がなくても給料は出ます。ただし、企業によっては自宅待機として6割の給料しか支払わない、なんてこともあります(経験者 涙) また、逆にしっかりしたところだと、派遣元企業の内勤業務を割り充ててくれるなんてこともありますし、「うちは自宅待機は一切させません」と断言している企業もあり、同じ人材派遣といっても色々あります♪
3 人材派遣の歴史
ここで、ちょっと歴史を振り返ってみましょう♪
・1985年(中曽根内閣) 労働派遣法 設立
始まりは、中曽根さんだったようです( ゚Д゚)
・1986年 施行: 16業種限定、1年のみ
最初はこじんまり、目立たぬようにが大事ですよね( ゚Д゚)
・1999年(小渕内閣)改正
一部を除く全ての職種で派遣可能、専門業務派遣期間3年、専門業務の派遣期間1年
小渕さん時代になし崩し完了って感じでしょうか( ゚Д゚)
・2004年改正 専門業務の派遣期間が無制限
どんどん規制がなくなっていきます…。消費税の税率とおんなじですね( ゚Д゚)
・2015年改正 すべての労働者派遣事業が一般労働者派遣事業(許可制)に変更
派遣期間の上限が原則一律3年になる
やりすぎを反省?、少し規制が入ることとなります(汗)
4 派遣会社の求人、勤務条件をみてみよう
さて、いよいよ雇用条件の比較です。今回は、技術派遣の大手で比較的評判が良いメイテックと最近よく名前を聞くワールドインテックで比べてみることにします。どちらも派遣業界では大手といっていい規模の会社です♪
1)企業概要です
下記のとおり、連結ベースで言えば、従業員数はほぼ同じ規模となります。
・メイテック
設立 :1974年
従業員数:単体8,080名、グループ連結 12,442名
・ワールドインテック
説立 :1999年
従業員数:14,563名
2)マージン率
派遣会社は、そのマージン率(ピンハネ率!?)を事業所ごとに公開することを義務付けられています。この項目では、これを比較します。
・メイテック
(秋葉原オフィス) 782名所属
労働者派遣に関する料金の額の平均額 42,488円
労働者派遣の賃金の額の平均額 24,206円
マージン 43.0%
・ワールドインテック
(東京本社) 437名所属
労働者派遣に関する料金の額の平均額 28,607円
労働者派遣の賃金の額の平均額 18,031円
マージン 37.0%
両社とも約4割もっていかれます(涙) ただ、メイテックは技術系が多いためか(ワールドインテックは技術系以外の派遣も結構あるようです)、単価は圧倒的によいです。その分、マージン率も高めですが(涙)
3)採用規模
・メイテック
約450人の採用のこと。採用率ですが、単体ベースで5%程度ですから、悪くない値です。派遣業者ですから、10%程度は軽く超えるイメージをしていたのですが、失礼だったかもしれません(汗)
・ワールドインテック
今回の調べでは、何名程度採用するか分かりませんでした(涙) この辺りの情報はあまり公開されていないようです…。
4)採用職種
・メイテック
下記の通り記載されています。ここは、基本技術者派遣となります。
→ 機械設計技術職、電気・電子設計技術職、マイコンシステム設計技術職、情報処理技術職、化学系技術職、機械設計技術職イノベーションコース、電気・電子設計技術職イノベーションコース
・ワールドインテック
ここは技術派遣以外も、色々あるようです。全部書き出すときりがありませんから(汗)、上記メイテックに相当する職種を抜き出してみます。
→ 機械系エンジニア(各種機械設計、解析、実験、評価など)、電気・電子系エンジニア(各種回路設計、実験、評価など)、IT・ソフトウェア系エンジニア(Web、オープン、制御系システムの開発など)、生産技術系エンジニア(設備設計、レイアウト、保守・メンテナンスなど)、物理・化学系エンジニア(各種解析、品質評価、基礎研究、素材開発、化成品開発、装置開発など)
まあ、同じような職種にも、派遣しているということです。
5)給料(大卒相当)、賞与
・メイテック
次のように記載されていました。
月給:215,800円(一律手当含む) ※基本給:214,300円
金額的には悪くないと思いますし、約99%が基本給ですから、この辺りも問題ないかと思います。
また、賞与(年2回)についても、次のとおり記載がありました。
合計1,539,484円 (2022年実績・管理職を除く社員平均)
これは、かなり良い額で、令和3年賃金構造基本統計調査の全145職種と比べてもトップ10に迫るものとなります( ゚Д゚)
・ワールドインテック
ワールドインテックの場合、職種ごとに若干給料が変わってきます。ということで、上記で紹介したメイテックとほぼ同等の職種で比べてみます。
大学卒 月給20万円
【諸手当】実務、時間外、役職、通勤、地域、住宅、赴任、資格など
まあ、ざっくりした書きっぷりですね(汗) 手当の額も基本給の割合も、リクナビを覗いた程度では分かりません。金額そのものは、やや安めではあるものの問題があるといった程ではないのですが…。
また、賞与も“年2回(7月、12月)”といった記載があるだけです。
少なくとも、リクナビ上の情報公開では、メイテック>>ワールドインテックと言い切っていいと思います。
6)勤務時間
一応、両社ともにリクナビ上に記載はありましたが、派遣業ですから、実際は派遣先の事情によるところが大きいと思います。目安程度といったところでしょうか!?
・メイテック
勤務時間:9:00~18:00(休憩:1時間)
月平均所定外労働時間 19.7時間
残業時間もしっかり示しています。この辺りの時間をしっかり公開しているところは、好感が持てます。
・ワールドインテック
各事業所・プロジェクト先企業により異なります
標準的な労働時間 9:00~18:00(所定労働時間 8時間、休憩 60分
まあ、正直な記載だと思います。可でも不可でもないといったところでしょうか。
7)年間休日数
次のとおり記載があります。ここは両社ともに、原則問題なしです。ただし、やはり派遣業ですから、ワールドインテックが記載している通り、休日が「契約先企業:契約先企業に準ずる」となることには注意が必要でしょう。
・メイテック
年間休日:124日
完全週休2日制(土日)
・ワールドインテック
年間休日:126日
営業所・事業所:完全週休2日制(土・日)
契約先企業 :契約先企業に準ずる
8)平均有給取得日数
・メイテック
次の通り記載してあり、情報公開といった面だけではなく日数もいうことなしです。
有給休暇の平均取得日数 :12.6日
・ワールドインテック
少なくとも、リクナビには記載はありません(涙)
9)新卒離職情報
これは両社ともに記載なしでした(涙) ただ、離職率に関係しそうな数字はありましたので、これを紹介しておきます。
・メイテック
平均勤続年数 13.1年
平均年齢 38.9歳
平均勤続年数は令和3年賃金構造基本統計調査全145職種の平均11.6年よりやや長め、平均年齢は同じく全145職種の平均43.1歳よりもやや若めとなります。値として悪い印象はありませんし、ここから推定するに、そこまで離職率も高くないものと思えます。
・ワールドインテック
こちらは、平均年齢のみが分かりました。37歳ということで、そんなに悪くない値なのですが、これだけでは離職率が高いか低いかは分からないところです(涙) 中途採用率が高ければ、離職率が高くても平均年齢は高くなりますから( ゚Д゚)
10)おまけ(パワハラ)
Google上でチェックしてみましたが、両者ともの社会的事件になるようなものは見当たりませんでした。ただ、やはり個人書き込み系のサイトでは色々書かれているようではありますが(汗)
まとめ(5段階評価付き)
求人・勤務条件で言えば、私の評価は次のとおりとなります。
・メイテック ☆☆☆(普通)
・ワールドインテック ☆☆(悪い)
メイテックは、新卒の離職率が公開されていえれば☆☆☆☆(良い)でもいいような勤務条件です。一方、ワールドインテックは、当相談所として欲しい情報が見当たらなかったので、このような評価としました。
ただ、やはり“派遣業”は人材の調整弁的な側面がある業種です。景気がいい時、人材不足の時はいいのですが、そうでなくなった時の不安は大きいですし、正直“若い時はいいけど、年取ったときは不安”といった側面は大きいと考えます。
ですから、当相談所としては、基本お勧めしませんが、どうしてもというなら、比較的評判がよい企業にするべきだと考えます。他業種も同様ですが、同業種・同職種といっても求人・勤務条件はかなり違うものです。
以上、無期雇用派遣についてでした。
次回ですが、少々頭でっかちな話が続きましたので、「私の職歴紹介(涙)」でお茶を濁していきたいと思います♪それでは(^^)
(追伸)
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