当相談所では「長く勤めることが出来る就職先を探そう♪」(2023年5月に更新)をポリシーに会社探し、求職活動の支援をしています。
この結果、本相談所のポリシーに一番合致しているが“電力会社”がことが分かりましたので(平均勤続年数が長い)、その代表である“東京電力”について色々チェックとすることにします♪
本ブログを運営するネット・キャリア相談所と申します。
進学・就職・転職・採用等をテーマにブログを運営しております。
みなさんとって、当ブログが少しでも有益なものであれば幸いです。
【目次】
- 今回のターゲット
- イントロダクション
- 1 長く勤められる業種とは?
- 2 長く勤められる職種とは?
- 3 長く勤めることの出来る企業規模について
- 4 長く勤めることが出来る企業をピックアップ♪
- まとめ(5段階評価付き)
今回のターゲット
長く勤められる就職先を探している方には、ぜひ読んで欲しいです。
「勤続年数」と求人・勤務条件の相関性が分かります。
また、単に電力業界に興味がある方にも参考になるかと思います。
もちろん、雑学として、どなたでも楽しめる内容でもあります♪
イントロダクション
冒頭で書きまし通り、当相談所のポリシーは「長く勤めることが出来る就職先を探そう♪」です。
そして、業種・職種と勤続年数の関係は、政府が出している様々な統計資料にしっかり示されています。
今回は、業種・職種・企業規模から、統計的に最も勤続年数が長い業界をピックアップ、その代表的な企業の求人条件・勤務条件をチェックするといった話の流れとなります。
それでは、本題です♪
1 長く勤められる業種とは?
詳細は、以前のブログにまとめておりますので、今回は結果だけ紹介します。
car-emon.shop
・1位
電気・ガス・ 熱供給・水道業
18.6(年)
・2位
複合サービス事業
16.3(年)
・3位
製造業
14.8(年)
・4位
鉱業,採石業,砂利採取業
14.2(年)
・5位 金融業,保険業
13.9(年)
※16業種全体の平均勤続年数
12.6(年)
上記のとおり、業種では「電気・ガス・ 熱供給・水道業」がぶっちぎりのNo1となります♪
2 長く勤められる職種とは?
職種についても、業種同様詳細は、以前のブログを参照して頂くことにして、今回は結果だけ紹介します。
car-emon.shop
・1位 発電員,変電員
22.6(年)
・2位 管理的職業従事者
21.7(年)
・3位 鉄道運転従事者
18.4(年)
・4位 大学教授(高専含む)
17.3(年)
・5位 宗教家
15.7(年)
※145職種全体の平均勤続年数
11.6(年)
上記の通り「発電員,変電員」がNo1となります。
また、2位「管理的職業従事者」は“勤続年数が長いから管理職になっている”と考えられますから、“勤続年数が長い職種”として考えるのは、適当ではないと思います。
併せて、4位「大学教授」や5位「宗教家」なども一般的に就活で検討するような“職種”ではないため、これも“勤続年数が長い職種”としては、外して考えるのが妥当かと思います。
とすれば、上位4職種で実質的に就活の対象となるのは「発電員,変電員」と「鉄道運転従事者」だけとなります( ゚Д゚)
3 長く勤めることの出来る企業規模について
「令和4年賃金構造基本統計調査」によれば、企業規模と勤続年数の関係は次の通りとなります。
・1位 大企業 13.9(年)
・2位 中企業 12.0(年)
・3位 小企業 11.1(年)
やはり、企業規模が大きい方が勤続年数は長くなることが分かります。なお、下記ブログに「大企業・中企業・小企業」の定義、年代・賃金との関係をまとめてありますので、ぜひご覧下さい♪
4 長く勤めることが出来る企業をピックアップ♪
上記1~3により、次の条件を満たす企業が「長く勤める」を実現する可能性が最も高い企業となります。
・業種「発電員,変電員」
・職種「発電員,変電員」
・企業規模「大企業」
もう、この3つを満たす企業といえば“電力会社”に他ならないのですが、今回はその中でも日本最大の電力会社である東京電力をピックアップして、その求人・勤務条件をチェックしていきます。
なお、今回の情報は、有価証券報告書、リクナビナビ2024(新卒求人)、そして大枚はたいて購入したCSR企業総覧(約2万円 ( ゚Д゚))の情報を参照しております。
1)企業概要です
東京電力、正式には東京電力ホールディングスですが、ご存じの通り日本の電力首位の会社となります。その概要となります。
主な事業として、5つのセグメントに分かれており、ホールディングス(経営)、フェル&パワー(火力発電)、パワーグリッド(送電)、エナジーパートナー(営業)、リニューアルブルパワー(再エネ)から構成されています。
また、以降のデータは“ホールディングス”セグメントを除く、東京電力フュエル& パワー、東京電力パワー グリッド、東京電力エナジー パートナー、東京電力リニューアブルパワーのデータ(CSR企業総覧に準じて)で話を進めていきます。
・設立 1951年
・従業員数 約2万6千人
・平均年齢 約45歳
・平均勤続年数 約24年
・平均給与 約750万円
平均年齢&平均勤続年数が高めなのは、まあ ある意味当然であります(^^;)
また、平均給与もいいのですが、他のトップ企業と比べ、そこまで高いといった印象はありません。
東日本大震災における原発事故に関わる賠償、廃炉に出費が続いている影響なのでしょうか!?
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2)新卒採用規模
ここ数年は500人程度の採用があります。
ということで、約2%の採用比率となります。厳選採用とは言えますが、超大企業&トップ企業としては、意外に採用しているといった印象です。
また、東京電力ではありませんが、他の電力会社には、私が勤めている大学(国公立ではあるが、下から数えた方が早い 涙)からもコンスタンスに入社しておりますので、「難関ではあるが、入社出来ないことはない」といった入社難易度だと思います。
多分、大手銀行や商社の方が入社難易度は高いのではないでしょうか!?
また、リクナビNEXTやマイナビ転職には情報はありませんでしたが、中途採用も150名/年程度しているとのことです(CSR企業総覧より)。結構、中途採用ありです( ゚Д゚)
今回は時間の関係上、どこの媒体にアップされているかまでは調査出来ませんでしたが、東京電力フュエル& パワー、東京電力パワー グリッド、東京電力エナジー パートナー、東京電力リニューアブルパワー等の企業名や、地元のハロワ等にて求人チェックなどをしてみると見つかるかもしれません!?
3)新卒採用職種
まあ、あれだけの大企業ですから、あらゆる職種があります。
逆から言えば、どの学部・学科でも受験可能と言えます。下記にリクナビからピックアップした主な採用職種をまとめておきます。
・事務系職
経営企画、広報、法務、営業、
一般管理 他
・技術系職
原子力・再生可能エネルギー
(水力・風力等)発電、架空送電 他
4)新卒(大卒)給料
勤務地によって、月数千円程度の差がありますが、まあ良心的な方(あまり差がないって意味です)かと思います。今回は東京勤務の条件をピックアップします。
・大学学部卒 218,000円
年俸額2,836,800円
高からず、安からずといった金額設定で、特段問題はないかと思います。この金額は高すぎても、安すぎてもダメだと思います。
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ただ、年俸制を採用しているところが少々気になるところです。東京電力はどうか知りませんが、私の職場では年俸制に変わってから交通費(ただしくは交通費相当に変わった)が課税対象外になったりしましたので(涙)
まあ、目くじらをたてるほどの差ではありませんが(汗)
なお、冒頭でも書きましたが、社員全体の平均給与は約750万円となかなか立派なものであります♪
5)勤務時間
リクナビには次のとおり、記載がありました。
・8:40~17:20
フレックスタイム勤務、
交替制勤務あり
電気は24時間止められませんから、職種によっては“夜勤あり”かと思います。ただ、“夜勤あり”で、平均勤続年数24年は ちょっと驚きです( ゚Д゚)
また、平均残業時間は次のとおりで、やや多めです。
・20. 2 時間/ 月
この辺り(勤続年数長め・残業多め)は、製造業と印象が被ります。
電力会社狙いで上手くいかなかった方は、第2候補としては、製造業がいいかもしれませんね!?
6)年間休日数
具体的な日数はありませんでしたが、
・週休2日制(土・日)
・年間休日日数120日以上
とありますので、何ら問題ないかと思います。
同じ週休2日でも、仕事以外の面も考慮すれば土日休めはお勧めですし、日数も120日以上あれば何もいうこなしです。
ただ、やはり“年中無休”の業種ですから、月に何度か土日出勤がある可能性は高いですが、振替休暇辺りの制度もしっかりしていそうですので、問題はないかとは思っています。
7)平均有給取得日数
驚きの「16.3日(2021年度実績)」とのこと( ゚Д゚) これ、最大値ではなくて、平均値ですよ!
有給平均15日以上は「スーパーホワイト」といっていいと思います♪
なお、有取得数は新卒給料のように「多すぎて、逆に心配!?」ってことはありませんので、多すぎても全く問題はありません♪
8)新卒離職情報(3年離職率)
まず、リクナビには記載されておりませんでした(涙) この辺りは、しっかり情報公開して欲しいものですが…。
ただ、CSR企業総覧には、次のとおり記載がありました。
・3年離職率 14.9%
276人のうち41人が退職
[2019年4月入社]
大卒の3年離職率が30%と言われておりますので、決して悪い値ではないのですが、他のホワイトな大企業や公務員が1ケタ代であることを考慮すれば、やや多めな印象です。
ただ、平均勤続年数24.6年&平均年齢45.4歳、社員全体の単年離職率が約2%であることを考慮すれば、最初の数年間を乗り越えれば極めて定着率が高い企業と考えられます。
9 おまけ(パワハラ)
Googleで検索したところ、過去にパワハラが原因と思われる自殺があったようです(涙)
東京電力19歳社員「自殺の真相」追跡 後編 (2017年8月5日) - エキサイトニュース
また、某ネット掲示板には、“昭和気質でパワハラが多い”って文言も出てきます。
一部に問題はあるかもしれませんが、あれだけ社員を抱えている企業ですから、何もない方がおかしいかもしれませんね!?
また、あれだけ離職率が低い会社ですから、そこまではひどい状況かとは思いづらいですが…。
真相や闇の中ですね!?
まとめ(5段階評価付き)
評価は“☆☆☆☆(良い)”です。
まあ、いい企業だとは思いますが、正直ヤマハ脱動機や味の素あたりの方がいい企業と感じました。主な理由は次の通りです。
・リクナビでは3年離職率等を
公開していない
・3年離職率が、やや高め
あと、パワハラ関係の情報も、気になると言えば気になりますし…。
最も平均勤続年数が高い企業(業界)の評価が”☆☆☆☆☆(最高)”でないということは、「長く勤めることが出来る就職先を探そう♪」をポリシーとしている当相談所としては肩身の狭いところですが、単純に離職率だけでは全ては語れないということでしょう(汗)
また、今回の評価項目には入れませんでしたが、転勤が多い企業だとは思いますので、その辺りもマイナスポイントになるかと思います(それだけ転勤があって、あの離職率の低さはビックリですが)。
更に、震災後の原発対応なんかも、色々気になるところがあったりします(涙)
まあ、いい企業であることは間違いないところでもありますが…。
以上、統計的にお勧めな就職先についてでした♪
次回は、日本最大の企業「トヨタ自動車」に迫ってみる予定です(^^)
それでは。
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