ネット・キャリア相談所

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小売業同士で比較します!、小売業117社を9分類して新卒離職率・給与等を比べてみました♪

前回は小売業117社の平均を他業界と比較、結果残念ながら新卒3年離職率と平均年間給与が劣っている旨が分かりました😢
ただ、小売業といっても扱う商品が違えば傾向も違うはず!?
ということで、今回は小売業を9分類し、小売業同士で新卒離職率・給与等を比較してみようかと思います♪

本ブログを運営するネット・キャリア相談所と申します。
当相談所では「長く勤めることが出来る就職」をポリシーにライフワークバランスを重視したい20~30代の”会社探し”をオンラインにて支援しています。
気になる方は、下記ホームページまでアクセス下さい♪sites.google.comホームページには、今までおこなった企業チェックのリンクほか、就職・転職に役立ちそうなことを色々まとめてあります。
一見の価値ありですよ(^^)
合わせて、当ブログでは就職・転職に役立ちそうな情報について発信しています。
みなさんとって、当ブログが少しでも有益なものであれば幸いです。

【目次】

 

今回のターゲット

前回に引き続き、小売業に興味がある方に一度は読んで欲しい内容です。
この業界に限った話ではありませんが、予備知識なく就職・転職してしまうのは色々問題を生じる要因となりますので…

 

イントロダクション

さて、前回のブログで小売業が他業種と比べ、
・新卒3年離職率が高い
・平均年間給与が低い
旨を述べました😢
とはいっても、小売業といっても色々あります。
今回は、小売業大手117社を私の独断と偏見😅で9分類し、小売業同士で新卒離職率、給与等を比較してみることにしました。
なお、分類及びサンプル数は次のとおりとなります。
1 飲食      24(社)
2 スーパー    23(社)
3 コンビニ      3(社)
4 ドラッグストア 10(社)
5 家電        5(社)
6 洋服        9(社)
7 ホームセンター   6(社)
8  通販        9(社)
9 その他      28(社)

なお、「その他」の内訳は眼鏡専門店、自転車専門店、靴専門店等の専門店が多くを占めております。

果たして、小売業内でも「格差」はあるのでしょうか?

最後にピックアップした企業について補足です。
前回同様R5版CSR企業総覧に小類業として掲載されている企業を元にしているのですが、対象136社のうち、持株会社で他社とデータ比較に相応しくない企業を除いた117社を対象としています。
また、CSR企業総覧に掲載されている企業は上場企業及び非上場の業界主要企業となりますので、ご紹介するデータは「大企業限定」のものとお考え下さい。
また、賃金構造基本統計調査の結果も参照しているのですが、R5版CSR企業総覧に掲載されているデータが原則2021年(R3年)のものであったため、賃金構造基本統計調査のデータもこれと比較するのに適当な令和3年賃金構造基本統計調査を利用しております。
ですから参照したデータは少々古く、特に給料関係は現在(2025年)とそれなりの差異があることをご了解下さい。

それでは、本題です♪

 

1 従業員数について

まずは従業員数の規模についてです。
基本的には従業員数が多い(≒大企業)の方が、待遇が良くなります。
よく言われることではありますが、国の調査(賃金構造基本統計調査等)でも裏付けされている事項であります。
car-emon.shop
まあ、医薬品業のように規模がそれほど大きくなくても好待遇な業界もありますので、あくまで目安程度ですが😅
また、特に小売業の場合、「規模が大きい≒転勤を伴う異動がある」といった可能性もありますが、「人間関係にトラブルがあったとき、異動という手段が使える」といったメリットもあり、一長一短でもあります。
1 ドラッグストア 3,762(人)
2 コンビニ    3,687(人)
3 家電      3,662(人)
4 洋服      3,529(人)
5 スーパー    2,421(人)
6 その他     1,487(人)
7 ホームセンター 1,390(人)
8 飲食         748(人)
9 通販         436(人)

規模が大きいのが、ドラックストア、コンビニ、家電、洋服の4分野となり平均で3,000(人/社)オーバーとなります。
また、規模が小さいのが、飲食と通販の2分野です。
通販(≒対面販売がないため、販売員が不要)の規模が小さいのは納得ですが、飲食の規模が小さいのは、そのまま待遇に影響しそうでちょっと怖かったりします😅

 

2 新卒の採用規模について

次に、1社あたりの新卒平均採用人数(2019年)と採用比率についてであります。
新卒採用については、企業を知る上での重要な要素の一つと考えています。
多すぎても(離職率が高い!?)、少なすぎても(採用が失敗している or 人事が活性化していない!?)あまり良くないと考えており、業界・業種で大きく異なるものではありますが、2~10%程度が妥当では、と考えております。
1 ドラッグストア 7.2%
2 飲食        5.0%
3 コンビニ      4.8%
4 ホームセンター   3.5%
5 スーパー      3.4%
6 家電        3.3%
7 洋服        2.8%
8 その他       2.4%
9 通販        1.4%

採用率として極端に気になるものはありませんでした。
ただ、飲食及びホームセンターは従業員数から大きく順位アップしています。業績好調が理由なら良いのですが、新卒離職率が高めといった理由の可能性もありますので注意は必要です。
一方、家電及び洋服は従業員数より順位を落としています。理由としては業績不振or新卒採用苦戦も考えられますので、印象としてはあまり良くはありません😢

 

3 新卒3年離職率について

次に新卒3年離職率(2019-2021年)についてです。
「長く勤めることが出来る職場への就職支援」をポリシーにする当相談所ですから、当然低い方が良いと考えます。
一般に言われているのが、大卒の新卒3年離職率が30%、当相談所で扱った企業(≒大企業)の平均が17%程度なので、これを基準に見ていきます。
1 飲食      47.3%
2 ホームセンター 42.5%
3 洋服      37.6%
4 家電      30.3%
5 その他     27.9%
6 コンビニ    26.3%
7 スーパー    25.7%
8 ドラッグストア 25.1%
9 通販      13.0%

見てお分かりのとおり、全体的に高めとなります😢
また、上記2の新卒採用比率でランクアップが目立った飲食及びホームセンターが1位&2位を占めており、しかも離職率が40%といったなかなかの数値です…
ということで、上記2の新卒採用比率が高かった理由が明確になった訳であります💣 新卒の方がこの分野に就職してはいけないとまでは言うつもりありませんが、希望される方は一定の覚悟は必要でしょう。今回のような大企業限定の結果であっても、3年後に4割以上が退職している業界ですので😲

一方、通販はかなり離職率が低かったです。そもそも新卒採用に積極的な業界ではないようですが(上記2では最下位)、その分大事にされるのかもしれません!?

また、その他の分野でも大手企業に限定した値でありながら30%台~20%台後半となっておりますので、これはもう業界全体が高いと言わざる得ないでしょう😢

 

4 平均勤続年数について

次に平均勤続年数(2021年)を見てみましょう。
賃金構造基本統計調査から算出した結果(中小企業も含む)が約12.3年、当ブログで扱った企業の平均(≒大手企業に限定)が約14.3年、ですので、これを基準に見ていきます。
1 スーパー     14.9(年)
2 ホームセンター 14.0(年)
3 コンビニ    13.9(年)
4 家電      13.2(年)
5 その他     13.1(年)
6 洋服      10.7(年)
7 飲食      10.2(年)
8 ドラッグストア   9.5(年)
9 通販         7.6(年)

上記3の結果から考えるほど、悪くないといった印象です😲
ただ、それでも洋服、飲食、ドラッグストア、そして通販は全業界の平均以下の分野となりますし、特に通販は10年を大きく下回りますので、人材業界や中古車販売業と同じく、一つのところに長く働くような業界ではないのかもしれません!?
当相談所的は、小売業から選ぶなら平均勤続年数が13年以上の1~5位にランクインしているスーパー、ホームセンター、コンビニ、家電、その他、を勧めたいと思うところではあります。

 

5 平均年齢について

次に平均年齢(2021年)についてです。
賃金構造基本統計調査から算出した結果(中小企業も含む)が約43.1歳、当ブログで扱った企業の平均(≒大手企業に限定)が約41.0年、ですので、これを基準に見ていきます。
1 スーパー     43.8(歳)
2 コンビニ    41.8(歳)
3 飲食      41.0(歳)
4 その他     40.2(歳)
5 ホームセンター 40.2(歳)
6 家電      38.8(歳)
7 通販      37.9(歳)
8 ドラッグストア 37.8(歳)
9 洋服      37.0(歳)

新卒離職率が高い業界ながら、1位~5位までは平均年齢は40歳を超えており、しかも高すぎる(定年後の再雇用率が高い!?)なんてこともなく、意外にも新卒3年以降の定着率が高いことが考えられます。
上記5でも、ここでも1~5位に入っているスーパー、コンビニ、その他、ホームセンターが小売業ではお勧めといったところになるかと思います。

 

6 平均年間給与について

次に平均年間給与(2021年)についてです。
賃金構造基本統計調査から算出した結果(中小企業も含む)が約490万円、当ブログで扱った企業の平均(≒大手企業に限定)が約750万円😲ですので、これを基準に見ていきます。
1 コンビニ    6,171,058(円)
2 スーパー    6,028,907(円)
3 ドラッグストア 5,253,331(円)
4 家電      5,041,331(円)
5 その他     5,030,519(円)
6 ホームセンター 4,883,273(円)
7 通販      4,785,780(円)
8 飲食      4,713,642(円)
9 洋服      4,397,621(円)

コンビニ、スーパーは600万円代と大企業としては低めではありますが、それでも平均値を大きく上回り面目躍如といったところです。
また、意外にもスーパーも600万円代に入っており、上記3、4の結果と合わせるとこの2つが小売業にお勧めであります。
一方、6位のホームセンター以下は「大企業等」でありながら平均値を下回っております😢 個人的には「給料低い≒他の待遇も悪い」と考えておりますので、特段の理由がない限りはお勧めって感じではありません…

 

まとめ

前回のブログでも取り上げたとおり、やはり小売業は新卒3年離職率&平均年間給与が気になる業界であるのは間違いなさそうです。
それでも「小売業に勤めたい!」って方は、当相談所的には平均勤続年数長め&平均年齢適切、かつ平均年間給与も悪くないコンビニorスーパーがお勧めということになります。
ただ、コンビニ3社の内訳はファミリーマートミニストップ、ローソンといった超大手ですから、入社難易度はかなり高いと思われます😢
その分、スーパーは母数が多い(今回のピックアップ数23社)ですので、入社難易度&選択肢の多さまで考えると、こちらがよりお勧めです。
ただ、それでも業務上変則的な働き方は避けられないと思いますので、「他の業界でもいいかな?」とか考えている方は、そっちの方がいいかもです😅
以上、小売業内の業種別比較でした。

次回は「飲食業比較、新卒離職率高めのいきなりステーキと低めのジョイフルで給与・休暇等を比べてみました」の予定です。
それでは(^^)

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