業界比較シリーズ「小売業」の第二弾は「平均勤続年数」に注目、長めな高島屋と短めなコスモス薬品に注目、給与・休暇等勤務条件を比較していきたいと思います♪
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一見の価値ありですよ(^^)
また、当ブログでは就職・転職に役立ちそうな情報について発信しています。
みなさんとって、当ブログが少しでも有益なものであれば幸いです。
【目次】
今回のターゲット
小売業、今回は特に百貨店・ドラッグストアに興味のある方はぜひ読んで欲しい内容です。
特に、業界未経験で就職を検討している方は必読かと思います。
イントロダクション
さて、冒頭にも書きましたとおり、小売業シリーズの第２弾となります。
今回は「平均勤続年数」に注目して長め（約25年）の高島屋（百貨店）と、短め(約7年)のコスモス薬品（ドラッグストア）の比較となります。
と、具体的に２社を取り上げておりますが、
・百貨店 勤続年数長め
・ドラッグストア 勤続年数短め
の傾向があったりもしますので、企業単体はもちろん業種比較の意味合いも強いです。
なお、コスモス薬品の名誉のために述べておきますが、コスモス薬品がドラッグストア業の中で一番平均勤続年数が短いといった理由でピックしている訳ではなく、他の大手ドラッグストアが持ち株会社で実際の勤務・求人関係データが拾いにくかったり等の理由でピックアップしているだけではありますので、あしからずです😓
また、勤続年数短めの業界ではありますが、中古車販売業や人材派遣業の方がさらに短いとも思います😲
それでは、本題です。
なお、今回のデータの参照元は、マイナビ2026、duda、有価証券報告書、業界動向サーチ、および大枚はたいて購入したR5版CSR企業総覧（約２万円 ( ﾟДﾟ)）、等となります。
また、回答時期の違いや集計方法の違い（！？）が原因かと思いますが、情報ソース毎で数値が異なるものが何点かありますが、ご了承下さい。
１ 企業概要
まずは、企業の概要の比較となります。
【高島屋】
東京、大阪など全国展開する老舗百貨店です。
また、業界動向サーチによる百貨店業界売上ランキングでは三越伊勢丹に続いて２位となっている東証プライム上場企業となります。
・設立 ：1919年
・資本金 ：66,025（百万円）
・従業員数 ：3,826（名）
[‘23年度]
・自己資本率 ：30.0（％）
[‘23年度]
・経常利益 ：32,152（百万円）
[‘23年度]
また、連結ベースでの事業セグメント内訳は次のとおりとなります。
・国内百貨店業 56.3%
・海外百貨店業 13.8%
・国内商業開発業 4.1%
・海外商業開発業 2.6%
・金融業 5.2%
・建装業 4.2%
意外（！？）にも海外事業が２割弱を占めていたりします😲
【コスモス薬品】
九州地盤のドラッグストアでディスカウント徹底、また食品売上比率も高い今風の傾向が強いドラッグストアで関東圏への出店にも意欲的な、業界動向サーチによるドラッグストア業界売上ランキングではウエルシア、ツルハ、マツモトキヨシに続いて4位となっている東証プライム上場企業となります。
・設立 ：1991年
・資本金 ：4,178（百万円）
・従業員数 ：5,504（名）
[‘24年度]
・自己資本率 ：48.5（％）
[‘24年度]
・経常利益 ：34,286（百万円）
[‘23年度]
また、連結ベースでの事業セグメント内訳は次のとおりとなります。
・営業部門 96.2%
・管理部門 3.8%
こちらは、実質的にドラッグストアの単一事業と考えていいでしょう。
では、両社を比較していきましょう。
高島屋は1919年設立となんと大正時代🙀、コスモス薬品は1997年の平成と、その歴史には大きな差があります。
資本金は高島屋の方が一桁多いのですが、従業員と自己資本比率はコスモス薬品の方が上回ります。
そして、経常利益はほぼ同等といった感じです。
経営効率はコスモス薬品の方が良さそうですね！？
このように経常利益以外は色々と好対照な２社ですが、それゆえに求人・勤務条件の比較は有意義なのではないでしょうか！？
２ 採用規模
次に、採用の規模についてまとめます。
【高島屋】
・（新卒）15名（0.4％）[‘24年度]
・（中途）5名（0.1％）[‘21年度]
【コスモス薬品】
・（新卒）453名（8.2％）[‘24年度]
・（中途）―名（％）[―年度]
まず、新卒採用についてです。
当相談所では企業を知る上での重要な要素の一つと考えています。
多すぎても（離職率が高い！？）、少なすぎても（採用が失敗している or 人事が活性化していない！？）あまり良くないと考えており、業界・業種で大きく異なるものではありますが、2～10％程度が妥当では と考えております。
といった観点から見てみると、高島屋は少なすぎ、コスモス薬品は概ね問題ないがやや多めといったところでしょうか。
次に中途採用についてですが、高島屋は新卒同様非常に少なく、コスモス薬品はデータを見つけることが出来ませんでした。公開はしていないようです！？
以降の項目でも同様なのですが、コスモス薬品は比較的公開していない（単に見つけられないだけの可能性も０％ではありませんが😓）項目が多いです😢 まあ、中途採用率はそこまで重要な項目ではありませんし、これをもって評価を下げることはありませんが、基本的に自社に自信のある企業（≒ホワイト企業）はおのずと情報公開量が増えると個人的には考えておりますから、この点は少々気になるところではあります。
３ 採用職種
次に、採用職種についてまとめます。
まずは、新卒（大卒）の採用職種からです。
【高島屋】
・総合職
【コスモス薬品】
・総合職
・薬剤事務職
・IT職
高島屋は総合職一本です。まあ、あれだけ採用を控えている状況では、総合職しか採用出来ないのは納得いく話ではありますが、将来が心配になりそうな話でもあります😢
一方、コスモス薬品は３職種で採用しておりました。総合職はドラッグストア勤務、薬剤事務職は調剤薬局での勤務とのことで、また比較的新しい企業らしくIT職があるのも高島屋とは好対照です。
次に中途採用の職種についてです。
ｄｕｄａに掲載されている求人数・職種をピックアップしてみます。
【高島屋】
・3件（販売・接客）
【コスモス薬品】
・1件（店舗スタッフ）
両社とも非常に少なめで、職種も現場スタッフといったところが似通っております。
４ 給料
次に、給料についてまとめます。
【高島屋】
・初任給（大卒） ：240,000（円）
うち基本給240,000（円）
[‘24年度]
・平均年間給与 ：7,777,000（千円）
[‘24年度]
・３０歳平均賃金 ：280,326（円）
[‘21年度]
【コスモス薬品】 ※総合職
・初任給（大卒） ：262,000（円）
うち基本給217,000（円）
[‘24年度]
・平均年間給与 ：4,887,462（千円）
[‘24年度]
・３０歳平均賃金 ：―（円）
まず、新卒初任給です。
当相談所では、初任給は安すぎても、高すぎても適当ではないと考えております。
car-emon.shop
そういった意味では両社適当な範疇とは思います。
また、ブラック企業に基本給率が低い企業が多いことからこちらもチェックしますと、高島屋は100％と文句のない値となりますが、コスモス薬品は82.8％と結構低めです😢 ただ、このパターンでありがちな固定残業制は採用していないとのことで、この辺りは評価してよいかと思います。
次に平均年間給与についてです。
平均年間給与は非常に重要な項目で、これが極端に低い企業は色々問題があることが多いですから要注意であります。
高島屋はかなり高めな800万円弱と、そんなにお金を払える体力があるならもっと人雇えば良いのに、と思えるような金額です😲
一方、コスモス薬品は500万円弱と概ねに平均的な金額ではありますが、上場企業としては低めと考えても良いと思います。まあ、問題があるといったほどではないかとも思いますが…
最後に30歳平均賃金ですが、これが平均年間給与と比べ良すぎる企業にあまりいい印象を持っておりません。30歳平均賃金が平均年間給与と比べ高すぎるということは30歳以降給料が上がらないと言うことですから、人は定着しないと思いますので…
高島屋は‘21年度で28万円ですので、なかなか理想的な値と言えます。一方、コスモス薬品は公表していないようです（もしくは、私が見つけれられないだけ！？）😢
30歳平均賃金も、そこまで重要な項目ではありませんが、公開している方が好印象なのは確かだったりします😓
５ 勤務時間
次に、勤務時間についてまとめます。
【高島屋】
・勤務時間： シフト勤務
・平均残業時間：5.2時間/ 月
【コスモス薬品】
・勤務時間： シフト勤務
・平均残業時間：－時間/ 月
まず、勤務時間についてです。
当相談所としてはシフト勤務や変形時間労働制等、変則的な働き方をあまりお勧めしておりません（汗） 体への負担が全く異なりますから、「長く勤める」ことを考えた場合、固定時間勤務>>ローテーション勤務（変形労働時間制を含む）と考えております。
そして、両社ともシフト制と本来なら当相談所的にはお勧めする形態ではないのですが、小売業（≒開店時間が長い）ですから仕方なしと考えます。
まあ、お勧めはしませんが😓
次に平均残業時間についてです。
平均残業時間は長すぎるのも当然問題として、少なすぎるのも色々な面（会社の経営、給料の手取り額等）で気になるところがあると考えます。
当ブログで扱った企業の平均が20時間弱ですので、この辺りを目安に評価するのが良いと思っております♪
高島屋は5.2時間と少なめではありながら少なすぎといった程でもなく、結構理想的な値な感ありです😊
一方、コスモス薬品は具体的な時間が見当たりませんでした😢 ただ、「平均残業時間が月20時間以内」との文言はあるのですが、それならそんなに悪い値でもないのでぜひしっかり具体的な数値を掲示して欲しいとは思います。平均残業時間は30歳平均賃金等とは異なり、働くにあたり非常に重要な要素と考えますし、公開している企業が圧倒的に多い要素でありますから、これは低評価となります😢
６ 年間休日数
次に、年間休日数についてです。
【高島屋】
・週休制度の記載なし
[年間休日：122日]
【コスモス薬品】
・月間シフト制[年間休日：110日]
日数的には概ね120日オーバーしていれば、言うことなしと考えていいと思います。
また、曜日についてですが、当相談所としては可能であれば土日祝休みが望ましいとは思っているところではあります。子育てや趣味（友人と時間が合わなくなる）が、より充実するかと思っておりますので。
まあ、気にしない方は気にしないので、そこまで細かく考える必要はないのかもしれませんが（汗）
そういった観点で見ますと、高島屋は週休制度の記載がありませんが（曜日がわからないのは少し不満）、まあ120日オーバーですから概ね問題なしと言っていいと考えます。
一方、コスモス薬品は仕方なしとは言え、月間シフト制といった不定期（≒体への負荷は大きい）なものですし、年間110日は地方中小企業と比べれば少ないとは言いませんが、今時の大企業としては明らかに少ないですので、お勧め出来るものではありません😢
７ 平均有給取得日数
次に、有給取得についてまとめます。
【高島屋】
・17.3日
（付与日数19日、取得率91.1.％）
[‘23年度]
【コスモス薬品】
・―日
（付与日数―日、取得率―％）
[‘―年度]
まず、年間有給取得数ですが下記を目途に求人票を見て頂ければと思っております。
・15日以上 素晴らしい！
・10日以上 全く問題なし
・ 5日以上 問題なし
・ 5日未満 多分、法令違反！？
そういった意味では、高島屋については文句のつけようがありません♪
一方、コスモス薬品は、具体的な日数の掲載が見当たりませんでした😢
残業時間に続き、掲載が当たり前と言える有給取得数まで未掲載となると、当相談所としては大きく評価を下げざるえません😢
８ 離職情報等
次に、新卒３年離職率、離職率、および平均年齢・平均勤続年数についてまとめます。
【高島屋】
・新卒３年離職率：11.0％
（’19年月採用82名中9名が離職）
※マイナビ2025に記載あり
・離職率 ：2.8％
・平均勤続年数：25.5（年）
[‘24年度]
・平均年齢：49.4（歳）
[‘24年度]
【コスモス薬品】
・新卒３年離職率：50.8％
（’19年月採用535名中272名が離職）
※マイナビ2025に記載なし
・離職率 ：－％
・平均勤続年数：7.1（年）
[‘24年度]
・平均年齢：31.7.（歳）
[‘24年度]
まず、新卒３年離職率です。
この新卒３年離職率は政府が求職者のために公開を進めているものですから、ぜひ記載して欲しいと思っているところですが、コスモス薬品はマイナビ上に公開はしていませんでしたし、値自体も過去トップクラスに悪いです😢
新卒採用が多めなのも納得であります…
一方、高島屋はマイナビ上にも公開していますし、値自体も大手企業の中でも悪いものではありません。小売業界では珍しいかも！？
次に、単年離職率（新卒以外含む）です。
厚労省調査の平均が12％程度、当ブログで扱った企業（≒大企業）の平均が５％程度であり、これを基準としてみていきますが、高島屋は2.8％となかなか素晴らしい値だったのですが、コスモス薬品はまたまた公開していないようです😢 まあ、単年離職率は公開していない企業も少なくありませんから、これ自体で評価を下げることはしないのですが、他項目と合わせ情報公開が少なめといったことは、低評価の対象とさせて頂きます…
次に平均勤続年数です。
賃金構造基本調査よれば、平均は11、2年ということですから、これを基準に見ていきます。
高島屋は25年オーバーと今まで調べた中では間違いなくトップクラスです♪
一方、コスモス薬品も7.1年と良いといった値ではありませんが、新卒離職率から想像するほど悪い値でもありませんでした。入社３年以降で少しは落ち着くみたいです！？
最後に平均年齢です。
賃金構造基本調査よれば、平均は42、3歳ですので、これを基準にしてみていきます。
高島屋は50歳弱で少し高すぎかな！？、とは思います。まあ、新卒採用少なめで人が辞めていなければそうなるのは当然ではあります。
そんなに悪い話ではないとは思いますが、もう少し新卒採用が増えた方が、社内の雰囲気も良くなると思ったりはします😓
一方、コスモス薬品は31.７歳と、過去調べた中でもトップクラスに若いです😲
上記、平均勤続年数で「新卒３年以降は比較的安定する！？」と書きましたが、「長く勤めることが出来る就職先」といった当相談所のポリシーとは異なる企業のようです😢
９ おまけ（不祥事等）
とにかく不祥事を起こす企業（個人もですが 涙）は、繰り返すことも多いですから、この辺りはしっかりみておいた方がいいと思います。
Googleで軽くサーチしているだけなので、ここで引っかかってしまうのは色々問題があるかな、とは思っています（汗）
なお、不祥事は大きい会社ほど記事として残ってしまうので、その分 引っかかりやすい傾向はあります。
それではの不祥事をまとめです。
【高島屋】
・高島屋、ケーキ破損で配送品管理を厳格に 同業も見直し - 日本経済新聞
・高島屋も食品虚偽表示 日本橋店など6施設で - 日本経済新聞
・etc…
【コスモス薬品】
・個人情報流出
https://www.youmecard.jp/important/important_detail_000039.html
・商品原価を漏えいしたコスモス薬品の元社員らに有罪判決…福岡地裁が「営業秘密」と認定：地域ニュース : 読売新聞
まず、高島屋です。歴史が長いだけあって結構いっぱい出てきました😢
とりあえず、小売業らしく身近な（！？）ものを二つだけ取り上げましたが、まだまだ見つかっております😢 意外にもやらかし系企業だったみたいであります…
一方、コスモス薬品もそれなりに出てきてしまいましたが、高島屋とは毛色が異なり、企業そのものが悪意を持って起こした感じのものではないと感じます。
少なくとも私的には、不祥事については高島屋＞＞コスモス薬品、といった感です。
まとめ
いずれも、「長く勤めることが出来る就職先」をポリシーとする当相談所の評価となり、絶対的な評価ではありませんので、そこはご理解下さい。
それでは、まとめです。
・高島屋 ☆☆☆（普通）
結構悩みましたが、評価は「 ☆☆☆（普通）」としました。
給料や休日、離職率や平均勤続年数等は素晴らしかったですし、情報公開の点でも文句なしです。
ただ、新卒採用率（というか採用率全体的）に低すぎたり、コスモス薬品と比べ経営効率（！？）があまりよくなかったり、何より不祥事数が多すぎますので😢、これを減点として「 ☆☆☆（普通）」としました。
労働条件的には素晴らしいのですが、お勧めとは私には思えませんでした😢
・コスモス薬品
☆☆（お勧めしない）
高島屋と比べ経営効率（！？）が良さそうだったり、良い点もあるのですが、当相談所が重視する新卒離職率や平均勤続年数、そして情報公開の点で減点（見つけられなかっただけかもしれませんが、目立つところに公開されていないとあまり意味がありませんので）がありましたのでこのような評価とさせて頂きました😢
ただ、正直な所 小売業大手の求人・勤務条件としては特段悪いものではないと感じており、これより悪い条件の小売業は普通にあると思います😢
やはり、小売業は色々と厳しいですね！？
以上、平均勤続年数が好対照な２社の勤務条件等を離職率基準で比べたみました。
次回は「小売業で平均年間給与が高めのアスクルと低めのタカキューで給与・休暇等を比べてみました♪」の予定です。
それでは（^^）
（追伸）
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Youtube再開しました♪
当相談所の雰囲気が分かってもらえるかと思います♪
