2021年大卒卒向けのアンケートで、“給料に不満”といった回答が結構ありました。
この結果を読んで、“どのくらい源泉徴収されるかイメージしてなかったのかな!?”なんて思いましたので、この辺りについてまとめることにしました♪
本ブログを運営する“キャリえもん”と申します。
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みなさんとって、当ブログが少しでも有益なものであれば幸いです。
今回のターゲット
これから就活する大学生がメインのターゲットです。ただ、今回も雑学的な要素が大きい内容ですので、源泉徴収の仕組みに興味を持っている方なら興味を持ってもらえると思います♪
イントロダクション
例えば、基本給が20万円だったとします。残業はなし、交通費等の手当も無視することにしますと、初年度の手取り額は概ね14~16万円程度になります。
これは、税金や社会保険料が引かれるためです。この仕組みを源泉徴収といいます。
今回は、ざっくりですが、この辺りの仕組みを紹介していきます。
なお、今回は給与額を20万円/月、ボーナスや残業等の手当は考慮しない仮定で計算していきます♪
※注意 当方、専門家ではないため厳格な話ではありません。おおよその目途とお考え下さい。
1 社会保険料
お医者さんにかかるときに利用する保険、老後の年金のために支払う金額等です。これは“標準報酬月額”を基準に金額が決定します。標準報酬月額というのは、ざっくり説明しますと4~6月に働いた給料の平均額です。
今回は無視していますが、この期間いっぱい残業してしまうと一杯源泉徴収されてしますので注意です(涙)
また、新卒の場合「4~6月に働いた実績がないのにどうなるの?」って思うと思います。そこは、見込みで引かれるようです(;゚Д゚)
1 医療保険
お医者さんにかかるときに必要な保険です。
標準報酬月額(+ボーナスの標準額ですが、ここでは無視 ^^;)で決まり、この金額を会社と折半します。引かれる額は都道府県によって異なりますが、給料≒標準報酬月額≒200,000円で考えますと、保険料は約2万円となり、これを会社と折半することになります。
よって、
個人負担 1万円程度
です。
2 厚生年金保険料
老後、年金をもらうための保険です。
今回は、民間企業を仮定していますので国民年金ではなく、厚生年金で考えます。標準報酬月額の約2割がこれに該当しますので、保険料が約4万円です。これを会社と折半することになります。よって、
個人負担 2万円程度
となります。
3 雇用保険
会社をやめたときに、再就職までの手当をもらうための保険です。
給料額の約1割がこれに該当しますので、保険料は約2万です。このうち約3割が個人負担なので、
個人負担 6千円程度
となります。
2 税金
1 所得税
国に収める税金です。
簡単に説明しますと、給料の一部から一定の金額を引き(控除といいます)、残りの金額に税率をかけて計算します。税率は累進課税制度(給料が多ければ、税率が上がる)です。
控除の種類は色々あるのですが、新卒者が対象に確実に対象になるのは次の3つです。
1基礎控除 48万円/年 無条件に控除されます
2給与所得控除 55万円/年 労働者は控除されます
3社会保険 上記1で説明したものです
よって
となり、課税対象額は約133万円となります。この場合税率は5%となりますので、約7万円/年、月給に対しては、
約6.7千円/月
引かれることなります。
他、結婚していたり、生命保険に入っていたりすると控除の金額は、大きくなるのですが、やはり無視して計算しています(汗)
なお、所得税は年収に対して課税されますが、新卒も見込み年収で取られます(涙)。差額分は、年末調整というイベントで還元されます。
2 住民税
所得税が国に払う税金なのに対し、住民税は都道府県・市町村に払う税金です。厳密にいいますと都道府県税+市町村税の総称です。
これも、所得税と同じような仕組みなのですが、所得税とは異なり、実績年収ベースで引かれます。ですので、1年前の年収がない新卒の方は引かれません♪
ただ、2年目から所得税のだいたい2倍(都道府県と市町村分といった意味)が引かれることになりますので、昇給しなければ、2年目の手取り額は減ります(;゚Д゚)
3 その他
会社の懇親会や旅行積立が任意(?)で源泉されるケースなどもありますが、ここでは無視します。
4 手取り額
月給20万、残業や交通費の手当を控除しない場合、その手取り額の計算結果は、
16万円弱
となりました。
まとめ
私のざっくりした計算では約4万円引かれることになりました。約20%です。
私くらいの年になると、もっと容赦なく源泉されますので(涙)、個人的にはもう少し引かれている感がありました(;゚Д゚)
これから就職する皆さんは、20万/月で生活出来る訳ではありませんのでご注意下さい(;゚Д゚)
以上、「大卒新卒の手取り給料額」についてでした。
次回は、「民間企業を辞めて、公務員(!?)を10年やってみた感想(笑)」についての予定です♪
それでは(^^)
(追伸)
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