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鉄道業11社の中で離職率の低かったJR東海と離職率の高かった(?)京急で求人・勤務条件を比較してみました( ゚Д゚)

さて、テーマを鉄道業界として、前回よりブログを書き始めております♪

car-emon.shop今回は調べた鉄道11社の中で最も離職率が低かったJR東海と高かった(といっても大したことはないのですが 汗)京浜急行電鉄の求人・勤務条件を比較してみます。

 

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みなさんとって、当ブログが少しでも有益なものであれば幸いです♪

 

【目次】

 

今回のターゲット

鉄道業界に興味のある方、JRと民鉄の違いに興味がある方はぜひお目通し下さい。
また、どなたでも雑学的に楽しめる内容となっておりますので、お気軽にお読み頂ければ幸いです。

 

イントロダクション

さて、冒頭に書きました通り、前回より鉄道業をテーマにブログを書いております。
前回は、鉄道業11社の平均値で離職状況等を他業界と比べてみましたが、今回からは個別の企業毎で話を進めていきます。

まずは「長く勤めることが出来る就職先を探そう♪」をポリシーとする当相談所らしく、”新卒3年離職率が最も低かった企業と高かった企業で求人・勤務条件を比較”しようかと思います(汗)

新卒3年離職率が最も低かった企業としてはJR東海(6.6%)、高かった企業としては京急(16.7)に登場してもらいます。

さて、ここで少し京急のフォローをしておきます(汗)
京急の新卒3年離職率ですが16.7%と決して悪いものではなく、他が良かったとしか言いようがありません。
また、CSR企業総覧を参考としてデータの比較を行ったのですが、新卒に関する情報を公開していたのが民鉄7社のうち4社しかなかったことも多いに影響していると思います。

・公開していた企業:京王電鉄京浜急行電鉄、東急、西日本鉄道 
・公開していない企業:小田急電鉄京成電鉄東武鉄道

なお、公開していなかった企業も    マイナビ2024に求人が掲載されていたことは、念のため付け加えておきます。
それなら、CSR企業総覧にもしっかり回答して欲しかったですし。おそらく京急以外の企業が”離職率が最も高い企業”になった気がしてなりません(汗)

それでは、本題に入りますが、今回のデータの参照元は、リクナビ2024、マイナビ2024、有価証券報告書、および大枚はたいて購入したCSR企業総覧(約2万円 ( ゚Д゚))等となります。

また、回答時期の違いや集計方法の違い(!?)が原因かと思いますが、情報ソース毎で数値が異なるものが何点かありましたが、基本CSR企業総覧の値を掲載しています。

 

1 企業概要です

今回比較する企業の概要となります。

1)東海旅客鉄道JR東海

東海道新幹線でご存じ、JR東海です。
また、グループでは運輸事業、流通事業、不動産事業があり、約7割が鉄道業務に従事しておりますから、運輸事業が圧倒的な主力と考えていいと思います。

なお、収益の約7割が新幹線に関するものとのことです。

・設立   :1987年
・資本金  :112,000(百万円)
・従業員数 :18,723(名)
        [2021年] ※単体
自己資本率:36.8(%)
       [2021年] ※単体
・経常利益 :△256,691(百万円)
        [2021年] ※単体

2)京浜急行電鉄

南関東在住の方なら、一度はお世話になっている京急です。
京浜地区から 三浦半島あたりが主な地盤となります。

また、JR東海同様、交通事業の他に流通事業、不動産事業、さらにレジャー・サービス事業も手掛けています。
グループでは約5割の従業員が交通事業は従事しており、JR東海と比べると交通事業が占める割合は少ないといえます。

・設立    :1948年
・資本金   :43,738(百万円)
・従業員数  :2,926(名)
        [2021年]※単体
自己資本率 :16.1(%)
        [2021年]※単体
・経常利益  :△20,160(百万円)
        [2021年]※単体

なお、両社ともに経常利益が赤字なのはコロナの影響で旅客運輸収益が減少しているためです。
JR東海で約4割、京急で約2割が2022年度比で減少しておりました。
もちろん、原因は新型コロナかと思われます。
なお、JR東海がより減少しているのは、一般通勤より出張やレジャー等が主な用途である新幹線の利用率に影響しているためかと考えます。

 

2 採用規模

次に、この2社の採用の規模についてです。

1)JR東海

(新卒)865名(4.6%)[2021年度]
(中途)12名(0.1%)[2021年度]

2)京浜急行電鉄

(新卒)145名(5.0%)[2021年度] 
(中途)  2名(0.1%)[2021年度]

まず、新卒採用からです。
両社ともに約5%と、あまり差がない結果となりました。
この新卒採用比率ですが、当相談所では企業を知る上での重要な要素の一つと考えています。
多すぎても(離職率が高い!?)、少なすぎても(採用が失敗している or 人事が活性化していない!?)あまり良くないと考えており、業界・業種で大きく異なるものではありますが、2~10%程度が妥当では と考えております。

ですので、この点では両社とも適当といっていいでしょう♪

ただし、上記データはCSR企業総覧からのピックアップなのですが、京急についてはマイナビリクナビに掲載されている人数が大幅に少なく、上に挙げた採用人数がグループベースの可能性があり、この場合採用比率は1.3%となり多少心配な数値になってきます(汗)

次に中途使用についてですが、両社とも0.1%とほとんど実施していない状況です。
ただし、京急の場合2022年度には44名の採用があったので、年によって大きく変わる仕組みなのではと思います。

 

3 採用職種

次に、この2社の採用職種についてまとめます。

1)JR東海

・総合職
・プロフェッショナル職
・アソシエイト職(エリア限定)

またハイラカらで分かりにくい(汗)名称がつけれておりますが、総合職に対して、地域限定なしの一般職(≒プロフェッショナル職)と地域限定ありの一般職(≒アソシエイト職)と考えれば良さそうです。

また、事業分野的には運輸、車両・機械、施設、電気・システムの4分野に分けれれております。

次に中途採用についてです。
上記1のとおり ほぼ採用がないのですが、建設土木、用地、建築について採用の窓口がありました。
興味がある方は、エントリーしてみて下さい。

東海旅客鉄道 中途採用サイト 中途採用情報

2)京浜急行電鉄

まず、新卒についてです。
下記のとおり、シンプルな区分けとなります。

・総合職
・鉄道現業職

なお、この後に書いてありますが、この2職種は求人・勤務条件が大きくことなっております。

なお、現在 中途採用は実施していないようです。

 

4 給料

次に、この2社の給料についてまとめます。

1)JR東海

・初任給(大卒) :217,200(円)
 ※全額基本給
・平均年間給与 :6,871,006(円)
         [2021年度]
・30歳平均賃金 :―

2)京浜急行電鉄

・初任給(大卒) :
 総合職   220,000(円)
 鉄道現業職 184,600(円)
  ※全額基本給
・平均年間給与 :6,790,775(円)
         [2021年度]
・30歳平均賃金 :―

まず初任給についてです。

JR東海京急の総合職に関しては、高すぎず・安すぎずいい案配かと思います。
当相談所では初任給は高すぎても安すぎても良くないと考えていますが、結構適当な金額設定かと思います。
car-emon.shop

ただし、京急の鉄道現業職は、ちょっと安すぎかもしれません(汗)

次に年間平均給与額ですが、両社とも600万円代後半となかなか立派な金額です♪
全く問題ないかと思います。
なお、30歳平均賃金については、両社とも記載はありませんでした。

 

5 勤務時間

次に、この2社の勤務時間についてまとめます。

1)JR東海

・勤務時間:
 標準労働時間(1日:7時間30分)
 ※事業所により異なる
・平均残業時間:17.0時間/ 月

2)京浜急行電鉄

・勤務時間
 総合職
  9:30~17:45(固定時間制)
  ※時差勤務制度あり
 鉄道現業職 
  総労働時間(4週間)
  151時間40分~151時間40分
・平均残業時間:36.6時間/ 月

事務系は固定時間、鉄道現業系は変形労働時間といったところでしょうか!?
まあ、職務内容を考えれば仕方のないところですが、「長く勤める」ことを考えた場合、固定時間制>>変形労働制と考えて間違いありません。
体への負担が全く異なりますので。

また、残業時間ですが、京急の36.6時間は“多め”といっていいでしょう。
36.6時間が平均ですから、これを大幅に上回る方もいるということですので…

 

6 年間休日数

次に、この2社の年間休日数についてまとめます。

1)JR東海

週休2日制[年間休日:120日]

2)京浜急行電鉄

・総合職
 完全週休2日制 [年間休日:104日]
・鉄道現業職 
 週休2日制 [年間休日:104日]
 ※4週間に8日間

JR東海の120日は問題なし、京急の104日は首都圏の大企業としては少なめといっていいと思います。
また、両社とも鉄道部門がある関係上、完全週休二日制にはなってないようです。
職務内容上、仕方のないところではありますが“長く勤める”ことを考えれば、完全週休二日制の方が望ましくはあります…

 

7 平均有給取得日数

次に、この2社の有給取得についてまとめます。

1)JR東海

・18.0日
(付与日数19.3日、取得率93.3%)
 [2021年度]

2)京浜急行電鉄

・17.5日
(付与日数18.4日、取得率95.1%)
 [2021年度]

両社とも、全く問題はありません。
とういか、素晴らしい♪
上記で京急の年間休日数に懸念を書きましたが、これならさほど気にする必要はないのかもしれません!?
また、こういった大企業の求人条件をもう100社以上は見ていますが、大企業と中小企業の差が顕著になるのがこの項目かと感じています。

なお、年間有給取得数ですが、下記を目途に求人票を見て頂ければと思っております。
・15日以上 素晴らしい!
・10日以上 全く問題なし
・ 5日以上     問題なし
・ 5日未満  多分、法令違反!?

 

8 離職情報

次に、この2社の新卒3年離職率離職率、および平均年齢・平均勤続年数についてまとめます。

1)JR東海

・新卒3年離職率:6.6%
(’19年採用884名中58名が離職)

離職率:1.5%(275名が離職/年)
     [2021年度]
・平均年齢  :36.3(歳)
        [2021年度]
・平均勤続年数:16.0(年)
        [2021年度]

2)京浜急行電鉄

・新卒3年離職率:16.7%
(’19年採用120名中20名が離職)

離職率:3.2%(94名が離職/年)
     [2021年度]
・平均年齢  :39.1(歳)
        [2021年度]
・平均勤続年数:16.8(年)
        [2021年度]

まず、新卒3年離職率です。
JR東海は上記のとおり素晴らしく、京急も“今回調べた鉄道業で最も高く”なったといっても、大して悪い値ではありません。
総じて、新卒離職率が低めな業界であると考えられます。
ただ、京急の場合、この情報がリクナビマイナビに掲載されておりませんでした。
この新卒3年離職率は、求職者のために政府が公開を勧めている情報ですから、ぜひ広く情報公開して欲しいと思います。

次に単年の離職率(新卒以外も含む)ですが、これも両社ともに悪くありません。

次に平均年齢ですが、JR東海が想像以上に低めで少々ビックリです。
全職種の平均が40歳代前半(令和3年賃金構造基本調査)ですから、約10歳も若くなります。
新卒採用が多めな企業ではありますから、これが影響しているのかもです!?

最後に平均勤続年数ですが、両社ともに約16年と全職種の平均11.2年を大幅に上回っておりますので、これも問題ないと考えます。

 

9 おまけ(不祥事等)

1)JR東海

JR系は結構パワハラ系の話を聞いたりするのですが、少し調べるだけで結構出てきてしまいました(涙)
パワハラ
JR東海関連会社の従業員、同僚から「いつ退職するのか」と頭たたかれる…地裁がパワハラ認定 : 読売新聞
日勤教育
日勤教育という名のパワハラ JR東海がブラック企業だとされる理由 - 知識連鎖

上記8で書きましたとおり、組織の若返りが進んでいることが考えられますので、改善を期待したいところであります。

また、こういった組織ですから、休職者の状況はぜひ知りたいところだったのですが、残念ながら、次のとおりとなっております(涙)

・休職者 記載なし

2)京浜急行電鉄

会社規模の違いもあり、JR東海と比べるとあまり出てこなかったのですが、気になる記事はありましたので紹介しておきます。

・社員からの「内部告発
なぜ京急で社員からの「内部告発」が相次いでいるのか:スピン経済の歩き方(1/6 ページ) - ITmedia ビジネスオンライン

一方、休職者については、次のように掲載されていました。

・休職者 22名(0.8%) [2021年度]
公開自体が まず立派ですし、数字上も問題のない値かと思います。

 

まとめ(5段階評価付き)

JR東海 ☆☆☆☆(よい)

概ね、どの条件も素晴らしいのですが、やはり“パワハラ体質”の疑いがなきにしもあらずであったり、休職者情報が掲載されていなかったりしますで、最高評価からは☆一つ下げさせて頂きました。
ただ、新卒採用に積極的で平均年齢も若いこともあり、今後に期待したいところではあります。

京浜急行電鉄 ☆☆☆(普通) 
全体的に特段悪いところはないです。

ただ、新卒採用が不安定だったり、年間休日数が少なめだったり、総合職と鉄道職で結構差があったりで、“☆☆☆☆(よい)”とするのには少々躊躇しましたのでこの評価としました(汗)
ですので、“☆☆☆(普通)”の中ではかなり高評価よりと思って頂ければ幸いです。

なお、両社ともに職業上不定期な働き方になりますので、条件がいいからといって こういった仕事にあまり興味のない方が気軽に働くのはお勧めし難いとは思います(汗)
一方、こういった仕事が好きならお勧め企業といっていいと思います。

以上、離職率が異なる鉄道2社の求人・勤務比較についてでした。

次回は、「JRグループ4社で、最もお勧めの求人は?」の予定です。
それでは(^^)

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