さて、先日ブログを書くにあたり、食品製造業65社につき平均年間給与を調べたのですが、その中でも最も良かったのがサントリー(厳密にはサントリーホールディングス)で、驚愕の1,000万円超えでした( ゚Д゚)!
ということで、この高給会社の、その他の諸条件がどんなものか見てみたいと思います♪
本ブログを運営するネット・キャリア相談所と申します。
進学・就職・転職・採用等をテーマにブログを運営しております。
みなさんとって、当ブログが少しでも有益なものであれば幸いです。
【目次】
今回のターゲット
食品製造業に興味のある方、また 高給会社の その他待遇に興味のある方は、ぜひご覧ください。
イントロダクション
さて、サントリーグループの求人・勤務条件についてです。
前回のブログにも書きましたが、本当は「食品製造業で年収が最も高かったサントリーと次点の味の素で求人・勤務条件を比べてみました♪」として味の素との比較を行う予定でした。
2社とも平均年収が1,000万円オーバーだったので、比較したら面白そうだなぁと思った訳です。
ただ、サントリーがグループ採用を実施しており、掲載されている値がグループの値なのか、グループ中採用活動を行っている会社の値なのか、持株会社であるサントリーホールディングスの値なのかはっきりしません(涙)
そんな訳で、他社と比較することは相応しくないと思いましたので、単独にて紹介させて頂くことにした次第であります(汗)
それでは、本題に入りますが、今回のデータの参照元は、マイナビ2024、有価証券報告書、および大枚はたいて購入したCSR企業総覧(約2万円 ( ゚Д゚))、業界動向サーチ等となります。
また、回答時期の違いや集計方法の違い(!?)が原因かと思いますが、情報ソース毎で数値が異なるものが何点かありましたが、基本CSR企業総覧の値を掲載しています。
1 企業概要
まず、企業の概要となります。
さて、サントリーグループですが、2009年に持株会社制度に移行、持株会社はサントリーホールディングスとなります。
また、主な事業ですが、酒類、飲料・食品、その他(健康食品、外食、アイスクリーム[ハーゲンダッツ]、etc…)とのことです。
・設立 :2009年
※サントリーホールディングス
・資本金 :70,000(百万円)
・売上収益:2,970,138(百万円)
※酒税込み、連結 [2022年]
・従業員数:40,275(名)
※連結[2021年]
また、分野毎の売上収益(酒税込み)は、次のとおりとなります。
・食品飲料水 1,444,852(百万円)
[48.6%]
・酒類 1,245,917(百万円)
[41.9%]
・その他 279,369(百万円)
[ 9.4%]
次に、事業分野毎の従業員比を見てみます。
・食品 飲料水 23,485(人)
[57.4%]
・酒類 9,763(人)
[23.9%]
・その他 6,424(人)
[15.7%]
・共通(持株会社)1,213(人)
[ 3.0%]
主力業務は食品・飲料水分野となっています。
サントリーと言えばウイスキーのイメージでしたので、ちょっと、意外な感じでした(汗)
ただし、業務効率的には酒類>>食料・飲料水となっております。
最後に組織についてみていきます。
酒類はサントリー(株)、飲料・食品はサントリーインターナショナル(株)及びサントリーフーズ(株)が中心企業となっています。
2 採用規模
次に採用規模です。
さて、CSR企業総覧にあった2021年度の単体従業員数4,825(人)と採用人数から算出してみました(以降の項目も比率計算はこの値を用いています)。
ただ、この値がサントリー(株)の人数なのか、もしくは新卒募集会社のグループ系なのか、何なのか良く分かりません(汗)
ご参考程度の値と考えて頂ければと存じます。
・(新卒)111名(2.3%)
・(中途) 42名(0.9%)
まず、新卒の採用比率ですが、当相談所では企業を知る上での重要な要素の一つと考えています。
多すぎても(離職率が高い!?)、少なすぎても(採用が失敗している or 人事が活性化していない!?)あまり良くないと考えており、業界・業種で大きく異なるものではありますが、2~10%程度が妥当では と考えております。
そういう意味では適当な採用比率と考えます。
また、中途採用も新卒の半分程度と、なかなかよいバランスなのではと考えます。
まあ、算出の根拠があいまいなので、本当参考程度ですが(汗)
3 採用職種
次に、採用職種についてまとめます。
まず、新卒の募集職種からです。
・デジタルテクノロジー部門
デジタルマーケティング
(酒類、食品、健康食品、
ITコンサル、営業推進)
・財経部門
・ビジネス部門(営業)
・生産研究部門
メーカーらしく、色々な職種を募集しています。
また、デジタルテクノロジー部門が独立しているのが、印象的です。
次に中途の採用情報です。
サントリーホールディングスのホームページに、以下の求人が公開されております。
・ソフトウェアエンジニア
・データエンジニア・マネジメント
サントリーホールディングス株式会社
新卒でもそうでしたが、デジタル系の人材採用に積極的のようです。
また、キャリア登録制度もありますので、気になる方は登録してみるのはいかがでしょうか。
経験者採用情報 サントリー
4 給料
次に、給料についてまとめます。
・初任給(大卒): 232,000(円)
全額基本給
・平均年間給与 :11,400,975(円)
[2021年度] ※サントリーHD
・30歳平均賃金 : 331,324(円)
[2021年度]
まず、初任給についてです。
初任給については、高すぎても安すぎても良くないと考えています。
サントリーグループですが、高めの設定ではあるものの常識の範囲内と考えますので、問題ないかと思います。
また、全額基本給と給料形態も素晴らしいです♪
次に平均年間給与です。
驚愕の1,000万円オーバーです( ゚Д゚)!
恐らくグループ全体の平均というよりは、持株会社であるサントリーホールディングスの平均かと思われますが、それでも1,000人以上在籍している会社の平均給与ですから、驚くしかありません…
最後に30歳平均賃金ですが、やはりこれも十分以上に立派な値です。
どの世代でも、バランス良く高給であるようです♪
5 勤務時間
次に、勤務時間についてまとめます。
・勤務時間:9:00~17:30
実働7.5時間/1日
※ビジネス部門、生産研究部門
勤務地により多少異なる
・平均残業時間:18.7時間/ 月
勤務形態ですが、上記はグループの標準的な働き方の一例かと存じます。
まあ、当然 問題があるようなものではありません。
なお、今回は大卒以上の求人を参照していますので、そのためか製造職の求人が見当らず、ローテーション勤務云々の記載はありませんでした。
業種によっては仕方のないところはあるのですが、「長く勤める」ことを考えた場合、固定時間勤務>>ローテーション勤務(変形労働制を含む)と考えて間違いありません。
体への負担が全く異なりますので。
次に残業時間についてです。
基本、製造業はやや多めな傾向があるのですが、その中では”やや少なめ”といった印象です。
6 年間休日数
次に、年間休日数についてまとめます。
・週休2日制 [年間休日:121日]
基本的には土日・祝日・年末年始
部門により曜日は異なる
日数的には、全く問題ありません。
また、曜日については、職種や勤務地で異なるとのことです。
当相談所としては、可能であれば土日祝休みが望ましいとは思っております。
子育てや趣味(友人と時間が合わなくなる)が、より充実するかと思っておりますので。
まあ、気にしない方は気にしないので、そこまで細かく考える必要はないのかもしれませんが(汗)
7 平均有給取得日数
次に、有給取得についてまとめます。
・17.1日(付与日数22.0日
、取得率77.7%)[2021年度]
これまた、素晴らしい値です。
”平均”の取得日数が17日オーバーですから、何もいうことがありません。
なお、年間有給取得数ですが、下記を目途に求人票を見て頂ければと思っております。
・15日以上 素晴らしい!
・10日以上 全く問題なし
・ 5日以上 問題なし
・ 5日未満 多分、法令違反!?
8 離職情報等
次に、新卒3年離職率、離職率、および平均年齢・平均勤続年数についてまとめます。
・新卒3年離職率:2.6%
(2019年月採用116名中3名が離職)
※マイナビ2024、リクナビ2024に
記載なし
・離職率 :1.2%(58名が離職/年)
[2021年度]
・平均年齢:43.1(歳)[2021年度]
・平均勤続年数 :18.6(年)
[2021年度]
まず、新卒3年離職率についてですが、驚愕の2%台とかなり立派な値です。
ただ、リクナビ・マイナビ上には情報公開しておらず、ここが惜しいとは思いました。
新卒3年離職率は、政府が求職者のために公開を勧めているものですから、ぜひ公開して欲しいと思いますし、実際素晴らしい値なので 公開を控える理由はないと思うのですが…
単年離職率(新卒以外含む)も1.2%、3年換算でも3.6%とこれまた素晴らしい値です。
平均年齢は、ほぼ賃金構造基本統計調査の全職種平均と同程度で、これも気になる点はありません。
平均勤続年数も約20年と、業種別でトップの電力会社並み(全職種の平均は12,3年)で素晴らしい値です。
全体的にいうことはない、って感じです♪
9 おまけ(不祥事等)
続いて不祥事等についてです。
基本、Googleで軽くサーチしているだけなので、ここに引っかかってしまうのは色々問題があるかな、とは思っています(汗)
さて、残念ながらパワハラ関係の情報が結構出てきてしまいました(涙)
・社長のパワハラ
「携帯電話を投げつけ部下が骨折」「“給料泥棒!”人格否定の暴言・恫喝」「ストレスで病気になった幹部も」 ジャニーズ問題で注目の新浪サントリー社長の凄絶パワハラ(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース
・部長のパワハラ
サントリー「パワハラうつ病」事件 東京高裁が上司と会社の不法行為を認定し損害賠償165万円支払命令、復職プログラム開始:MyNewsJapan
パワハラ体質がありそうですね!?
不祥事もそうですが、ハラスメント等も起こす会社も、繰り返し起こすことが多々あったりします(涙)
ですので、こういうのが耐えられない方は 敬遠しておいた方が無難かもしれません…
他の諸条件が素晴らしいので、残念ではありますが(涙)
一方、休職者については、次のように掲載されていました。
・休職者 17名(0.4%) [2021年度]
休職率が1%未満と、これも素晴らしい値です♪
それゆえ、パワハラ体質が改善されていれば、最高の会社の一つと言えるのですが…
まとめ
今回は、引用した数値がサントリーホールディングスなのか、サントリー(株)なのか、もしくは新卒募集会社のグループ計なのか、何なのか良く分かりませんでしたので、5段階評価の対象からは外しました(汗)
ただ、数値的には全ての要素が「☆☆☆☆☆(最高)」なのは間違いありません( ゚Д゚)!
やはり年間平均給与が良い会社は、その他諸条件も良い傾向があると思います。
しかし、パワハラ体質が疑われる企業でもありますので、一つ減点して総合評価をつけるとしたら「☆☆☆☆(お勧め)」といったところが妥当でしょうか!?
こういったパワハラやセクハラ、不祥事等は数字には出にくいところでありますので、やはり数値以外のチェックもしっかりやっておいた方がいいと思った次第でもありました(汗)
以上、サントリーグループの求人・勤務比較についてでした。
次回は、「飲料水業界で離職率が低かったカゴメと、高かった(?)伊藤園で求人・勤務条件を比較してみました」の予定です。
それでは(^^)
(追伸)
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