ネット・キャリア相談所

「長く勤めることが出来る就職」をポリシーにライフワークバランスを重視したい20~30代の”会社選び”を支援しています。本ブログでは、これに役立ちそうな情報を週1回発信しています♪

従業員不満ランキング2位!、日本生命を他の保険会社と比較してみよう(汗)

さて、「従業員の不満投稿が多い“ブラック”企業ランキング」なるものがネット上で公開されております。
その栄えある(?)第2位には、日本生命がランクインされておりました( ゚Д゚)!
今回は、この信憑性を他保険会社と比較しつつ考えてみたいと思います。

本ブログを運営するネット・キャリア相談所と申します。
当相談所では「長く勤めることが出来る就職」をポリシーにライフワークバランスを重視したい20~30代の”会社選び”をオンラインにて支援しています。
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ぜひ、お気軽にアクセスしてみて下さい。
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当ブログでは就職・転職に役立ちそうな情報について、週1回を目途に発信しています。
みなさんとって、当ブログが少しでも有益なものであれば幸いです。

 

【目次】

 

今回のターゲット

金融・保険業に興味のある方、求人・勤務条件とブラック度(!?)の相関関係に興味のある方にお勧めです。

 

イントロダクション

さて、「従業員の不満投稿が多い“ブラック”企業ランキング」第2位といった不名誉を頂いてしまった日本生命についてです。
同じ保険会社でも、「【マイナビ・日経】2024年卒大学生就職企業人気ランキングの文系総合」で第2位に入っている東京海上はえらい違いです(汗)
そういえば、先日私が調べた保険業13社の中で、一番新卒3年離職率が高かったのは第一生命でしたし、同じ保険会社でも損保>>生保って図式があるのかもしれません!?
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そんな不人気(!?)な生保会社の中でも、ブラック・ランクインしてしまった日本生命ってどんな会社なのでしょうか?
いつものように求人・勤務条件をチェックしていきます♪

なお、データの参照元ですが、日本生命は相互会社なので有価証券報告書がありませんでしたので(涙)、リクナビ2024及びマイナビ転職、そして大枚はたいて購入したCSR企業総覧(約2万円 ( ゚Д゚))のみとなります。

それでは、本題です。

 

1 企業概要です

生命保険会社で売上高No1、そして日本で3番目に設立された老舗の生保会社です。
また、この会社は株式会社ではなく相互会社(保険会社のみ認められている社員や保険契約者が“株主”のような立場である会社)です。
この相互会社といったシステムですが、「経営監視機能が十分に果たせないのでは」といった疑問がついている形態ではあります。
元に第一生命は2010年に株式会社に移行していたりしますので、この点はマイナス評価として考えたいと思います。

・設立    :1947年
・資本金   :-(百万円)
・従業員数  :74, 633(名)[2021年度]
自己資本率 :- 
・経常収益  :- 

 

2 採用規模

次のとおりとなります。

・(新卒)748名(1.0%)[’21年度]
・(中途)229名(0.3%)[’21年度]

まず、新卒ですが、採用比率が1.0%とかなり低いものとなります。
業種によってかなり異なるとことですが、一般的にこの比率は2~10%程度が適当であるように思います。
ただ、下記8に示してあるとおり、離職率が0.6%と低いことから 1.0%でも問題ないのかもしれません。
また、他の保険会社(第一生命、損保ジャパン)も同じような採用比率なので、この業種の採用比率はこんなものなのかもしれません!?
因みに、東京海上だけは新卒採用比率は3.5%と世間一般的なものになっており、さすが人気会社♪っておもってしまいました(^^)

一方、中途採用の比率ですが、上記に挙げた4社でほとんど変わらずいずれも0.3%に近い比率となっています。

 

3 採用職種

次のとおりとなります。

1)新卒採用の職種

・総合職
・エリア総合職
・営業総合職
・法人職域ファイナンシャル
 コーディネーター
・エリア業務職
まあ、職種名だけ読んでもなんのことだか分かりませんよね!?
少なくとも私はそうでした(汗)
ということで、上記を次のとおり樹形図的に整理してみました♪

総合職系
 うち エリア外転勤あり
  うち内勤中心
   ・総合職
  うち外勤中心
   ・営業総合職 
    (個人営業中心)
   ・法人職域ファイナンシャル
    コーディネーター
    (法人営業中心)
 うちエリア外転勤なし
   ・エリア総合職
一般職系
   ・エリア業務職

下に示す給料形態から推定するにこんな感じなのではと思います。
まあ、私がこのように解釈しているだけですので、合っているかは不明ですが(汗)

2)中途採用の職種

上記のとおり採用比率としては少ないのですが、マイナビ転職上に「サービスコーディネーター」といった名称の職種で募集がありました。
拝見するにあたり、おそらく職種的には新卒採用の「エリア業務職」と近しいものかと思います。

 

4 給料

1)新卒(大卒)の給料

次のとおりとなります。

・総合職    241,000(円)
・エリア総合職 206,000(円)
・営業総合職    288,800(円)
 [固定残業制]
 ※固定残業代:62,800円
 (35時間)
・法人職域ファイナンシャル
 コーディネーター
  248,400(円) [固定残業制]
  ※固定残業代:62,800円
  (35時間)
・エリア業務職 191,000(円)

まず、一部の職種に固定残業制度が適用されています。
当相談所としては、固定残業制はお勧めしていないのですが、業務管理が難しい外勤(≒営業職)では仕方ないところとも考えています。
日本生命では、一律固定残業制のような乱暴なことはしておらず(第一生命と損保ジャパンは一律固定残業、東京海上は固定残業なし)、この点は高評価です。
ただし、固定残業時間は35時間とやや多めではあります(汗)

金額の設定は、固定残業代を除いても安すぎず高すぎずといったところで、いい案配かと思います。
なお、初任給は高すぎても低すぎても良くないと考えておりますので、これも高評価としていいのではと思います。
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2)中途の給料

上記「サービスコーディネーター」の給与は次のとおりでした。

・月給18万1,000円~
  23万5,000円

下限はともかく、上限がかなり低く抑えられている印象です。
また、平均給与と30歳平均賃金のデータがありましたので紹介しておきます。

・平均年間給与 :3,900,000(円)
 [’20年度]
・30歳平均賃金 : 400,000(円)
 [’21年度]

平均年間給与ははっきり言って安めなのに、30歳平均給与はなかなか高給です( ゚Д゚)!
これは第一生命でも見られた傾向で、生保の特徴なのかもしれません!?
これから推定するに30歳未満は給料が安く人数も多い、30歳以降の給料は上がるが人数が減る、といったことになりますが、下記8に示すとおり離職率も平均年齢も平均勤続年数もそこまで悪い値でもないので、その仮説は矛盾が生じます。
中途採用が何かしら影響しているとも考えたのですが、上記2のとおり中途の採用比率は0.3%なので、これが影響しているとも思いにくいのです。
それとも賞与が極端に低いとかでしょうか?
また、第一生命の時にも思ったのですが、生保業界独特の集計方法でもあるのでしょうか!?
正直、良く分かりません(涙)

 

5 勤務時間

勤務時間・平均残業時間数は、次のとおりとなっており、特段問題はないかと考えます。

・勤務時間  :9:00~17:00
【固定時間制】
※法人職域ファイナンシャル
 コーディネーター
  一部地区は9:30~17:30または
   10:00~18:00
※営業総合職、法人職域ファイナン
 シャルコーディネーター
  事業場外みなし労働時間制を
  適用
・平均残業時間: 3.4時間/ 月

ただ、平均残業時間が3.4時間なのに固定残業制度が35時間に設定されているのは、よく分からないところです。
この平均残業時間、合っているのか少々疑問が残るところではあります!?

 

6 年間休日数

次のとおり記載されておりました。

・完全週休2日制、祝日、
 年末年始等

具体的な日数と曜日の記載がないのは残念なところですが、下記7の有給取得状況から推定するに特段問題はないとは思います。

なお、当相談所としては、休日は日数のみならず曜日も大事と思っています。
”家族行事”や“友人付き合い”等を考慮して、可能な範囲で土日祝休みをお勧めしています♪

 

7 平均有給取得日数

次のとおり記載されておりました。

・14.2日(付与日数21.0日、
  取得率71.0%)[’21年度]

有給取得率については、全く問題ありません。
というより、保険業界の有給取得率は軒並み素晴らしく(第一生命、東京海上、損保ジャパンのいずれも70%を超えています( ゚Д゚)!)、この業種の一つの長所かと思います。♪

なお、当相談所では、有給については、下記を目安に判断しております。
・15日以上 素晴らしい!
・10日以上 全く問題なし
・ 5日以上     問題はなし
・ 5日未満  多分、法令違反!?

 

8 離職情報等

次に離職に関する情報をまとめます。

・新卒3年離職率:11.1%
(’19年4月採用253名中、
  28名が離職)
 ※リクナビへの掲載なし
離職率 0.6%(458名が離職/年)
 [’21年度]
・平均年齢:45. 1(歳)[’21年度]
・平均勤続年数:10.8(年)[’21年度]

まず、新卒3年離職率ですが、11.1%となかなか立派なものです。単年離職率も0.6%とびっくりするくらい低いです。
因みに、この単年離職率がびっくりするくらい低い傾向は第一生命も同じであり、ちょっと集計方法を疑いたくなるほどです(汗)
因みに、損保系(東京海上、損保ジャパン)は比較的常識的な値で約3%となっています。

また、平均年齢は結構高めで離職率が低いのとは合致しますが、「30歳平均賃金が高めで、年間平均給与が低め」といったこととは矛盾しますし、中途採用も少ないですから、何だかよく分からなくなるところではあります(汗)

また、この企業も残念ながらリクナビには、離職率の情報は公開していませんでした。
新卒3年離職率は政府が公開を進めているものですし、求職者のためにもなるものですから、積極的に公開して欲しいものとおもいます。

 

9 おまけ(不祥事等)

御多分に漏れず2005年~2008年におこった「保険金不払い事件」に関わっております(涙)

保険金不払い事件 - Wikipedia

また、結構強烈なパワハラを匂わす記事が、東洋経済にアップされています。

日本生命「営業職員が受けた壮絶パワハラ」の実態 達成できないと契約終了というノルマが背景に | 特集 | 東洋経済オンライン

これは大減点ですね(涙)

また、休職者については、次のとおりです。

・休職者 253名(0.3%) [’21年度]

公開しているだけでも立派、また値自体も0.3%(東京海上と同じ)で素晴らしいのですが、上記のいきさつ(数値データが今一つ信用できない、パワハラが多い≒給食者多いはず!?)もあり、今ひとつ高評価する気になれないところではあります(汗)

因みに東京海上は0.3%、第一生命は掲載なしでした。

 

まとめ(5段階評価付き)

求人評価は“☆☆☆(普通)”です。

初任給の設定なんかは素晴らしく、また保険業らしく有給取得率も素晴らしいです。

ただ、第一生命もそうだったのですが、どうも給与や残業時間、離職率の数値に矛盾を感じてしまうところがあり、お勧めする気になれないのが本心ではあります(汗)
正直、この原因は分からずじまいなのですが、生保って非常勤職員が多いイメージがあり、これが数値の集計に影響している(一部集計から外されている?)のではとも思っています。

ですので、本当は求人評価は“☆☆(お勧めしない)”としたいところではありますが、上記数値が間違っているといった証拠もなく、仕方なしに“☆☆☆(普通)”としたところです。

また、上記のパワハラ体質も減点ポイントですし、超大会社としては年間平均給与が400万円未満というのはちょっとどうかとも思います。
まあ、「従業員の不満投稿が多い“ブラック”企業ランキング」というのも納得ではあります。
正直、保険会社を選ぶなら、生保より損保の方がいい感じではあります♪

以上、日本生命の求人・勤務条件についてでした♪

次回は、「従業員不満ランキング1位(涙) JR東日本の求人・勤務条件をチェックしてみました( ゚Д゚)!」の予定です。それでは(^^)

 

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