好待遇業界！？、医薬品業36社の新卒離職率・平均給与等を比較してみました♪

さて、今回は医薬品業大手36社に注目して、離職率や平均給与等をチェックしていきます。
詳細はブログ本文で述べておりますが、今まで調べた中でもトップクラスの好待遇だったりします！？
今回は、そんなお話です。

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みなさんとって、当ブログが少しでも有益なものであれば幸いです。

【目次】

今回のターゲット
イントロダクション
１　従業員数について
２　新卒の採用規模について
３　新卒３年離職率について
４　平均勤続年数について
５　平均年間給与について
まとめ

今回のターゲット

医薬品業界に興味がある方にお勧めです。

また、なかなかお勧め出来そうな業界（！？）ですので、就職希望者（新卒・転職共）でまだ業界を絞っていない方にもお勧めしたい内容です。

イントロダクション

さて、医薬品業界についてです。
調べる前の印象はこんな感じでした。
・入社難易度高め
・残業時間は長め
・MR（≒営業）の離職率が高い
・給料は良いらしい

給料はさておき、正直それほど印象がよかった訳ではありませんでした。

このような勝手な印象を持っておりましたが、人気業界でもありますので、今回キッチリ調べてみようと思った次第であります。

なお、データの参照元は、令和4年賃金構造基本統計調査、および大枚はたいて購入したCSR企業総覧（約２万円 ( ﾟДﾟ)）となります。
また、今回データを参照したCSR企業総覧に掲載されている企業は上場企業及び非上場の業界主要企業となりますので、ご紹介するデータは“大企業限定”のものとお考え下さい。

１　従業員数について

まずは従業員数の規模についてです。

基本的には従業員数が多い（≒大企業）の方が、より待遇がよくなります。
よく言われることではありますが、国の調査（賃金構造基本統計調査等）でも裏付けされている事項でありますから、まずここからチェックします。

最初に主要医薬品業36社の平均を紹介します。
・医薬品業　1,919（人）

ただ、これだけでは何とも言えませんから、他の業界とも比較します。
運送業16社、鉄道業11社、食品製造業65社、情報通信業121社について過去に調べたものがありますので、これらと比較してみます。
・運送業　　 4,911（人）
・鉄道業　　10,264（人）
・食品製造業 1,887（人）
・情報通信業 2,975（人）

意外なことに規模的には、食品製造業と並び比べ最も小さくなります。

また、中央値（データを順番に並べた時の真ん中の値）は1,514（人）と平均値と比べやや低いことから、平均値から感じる印象よりも更に小規模の企業が多いってこととなります。

上記で述べましたとおり、一般論ですと「大規模≒好待遇」ですので、好待遇は期待出来ないということになります。
ただ、同じく従業員数少なめの食品製造業が結構好待遇でしたので、従業員規模以上に業界によるウエイトが高いってことかもしれません！？
car-emon.shop

２　新卒の採用規模について

まずは、１社あたりの新卒平均採用人数（2019年）について、過去に調べた他業界と比較してみます。
・銀行業　　　　　　　185（人）
・証券会社等　　　　　135（人）
・保険業　　　　　　　350（人）
・リース、カード業等　 58（人）
・化学業界　　　　　　 41（人）
・運送業　　　　　　 126（人）
・鉄道業　　　　　　 462（人）
・食品製造業　　　　　 64（人）
・情報通信業　　　　　 94（人）
・医薬品業　　　　　　 40（人）

従業員数が少ないですから、当然採用人数も少なくなります。

ただ、重要なのは採用数より採用比率ですので、これも見ていきます。
なお、銀行業～化学業界までは従業員数（母数）の集計をしておりませんでしたので、運送業・鉄道業・情報通信業のみとの比較となります（汗）
・運送業　　　　　　1.9％
・鉄道業　　　　　　 3.3％
・食品製造業　　　　　3.2％
・情報通信業　　　　　3.1％
・医薬品業　　　　　　2.0％

採用規模については、多すぎても（離職率が高い！？）、少なすぎても（採用が失敗している！？）あまり良くなく、業界・業種で大きく異なるものではありますが、2～10％程度が妥当ではと考えております。

ということは、医薬品業の使用比率は適当な範囲ではあるものの、やや低めであるとも言えます。
ただ、同じく採用比率が低めな運送業が新卒採用自体を苦労している結果（！？）なのに比べ、医薬品業は“厳選採用”している結果なのかなと感じます。

３　新卒３年離職率について

次に新卒３年離職率（2019-2021年）についてです。
これも、他業界と比較してみます。
・銀行業　　　　　　　17.6％
・証券会社等　　　　　29.8％
・保険業　　　　　　　19.1％
・リース、カード業等　19.0％
・化学業界　　　　　　11.1％
・運送業　　　　　　 25.6％
・鉄道業　　　　　　　10.3％
・食品製造業　　　　　15.3％
・情報通信業　　　　　14.1％
・医薬品業　　　　　 8.0％

ぶっちぎりの低離職率、唯一の一桁離職率となり、これは高評価せざる得ません♪
冒頭に書きましたとおり、正直そんな印象はありませんでしたので、少々驚きでありました。
勝手な印象は持つものではありませんね（汗）

なお、何社かは新卒離職状況について回答されていなかったのですが、この回答結果も合わせて紹介しておきます。
・銀行業　　　　　　　75.0％
・証券会社等　　　　　92.9％
・保険業　　　　　　　84.6％
・リース、カード業等　80.0％
・化学業界　　　　　　85.6％
・運送業　　　　　　　75.0％
・鉄道業　　　　　　　72.7％
・食品製造業　　　　　93.8％
・情報通信業　　　　　78.1％
・医薬品業　　　　　　91.7％

証券会社や食品製造業と並び高い回答比率となります♪
この新卒３年離職率は政府が求職者のために公開を勧めているものですから、当然公開していることが望ましいもですので、この観点からも好印象の業界といっていいと思います。

４　平均勤続年数について

次に平均勤続年数（2021年）を見てみましょう。
まずは、平均勤続年数を他業界と比較してみます。
・銀行業　　　　　　　16.0（年）
・証券会社等　　　　　10.5（年）
・保険業　　　　　　　12.5（年）
・リース、カード業等　12.3（年）
・化学業界　　　　　　15.5（年）
・運送業　　　　　　　14.8（年）
・鉄道業　　　　　　　17.5（年）
・食品製造業　　　　　16.2（年）
・情報通信業　　　　　 9.9（年）
・医薬品業　　　　　　13.9（年）

国の調査によれば、全業種・職種の平均勤続年数は概ね11,2年となりますので、平均よりもやや長めといった感じとなります。

ただ、食品製造業や鉄道業と比べると、明らかに短いのも確かです。
下記５に示すとおり高給な業界ですので、もう少し長くてもいいとは思うのですが…

結構、業界内転職などが多かったりするのでしょうか！？
それであれば、転職希望者の方々にとっては朗報なのかもしれませんが…

５　平均年間給与について

次に平均年間給与（2021年）についてです。
これも、他業界と比較したいところですが、銀行業～リース、カード業等までは平均給与の集計をしておりませんでしたので、化学業界～情報通信業との比較となります（汗）
・化学業界　 675（万円）
・運送業　　 586（万円）
・鉄道業　　 632（万円）
・食品製造業 660（万円）
・情報通信業 666（万円）
・医薬品業　 812（万円）

これも、ぶっちぎりのNo1となります♪
業界再王手の武田薬品やアステラス製薬が1,000万円オーバーなのは薄々予想しておりました。
ただ、驚きだったのがその他の企業も700万円以上がザラで、600万円を切る企業は36社中僅か４社のみといった結果でありました( ﾟДﾟ)！
これは凄すぎますね…

なお、この年間平均給与ですが、ある一定水準以下の企業は色々と問題があることが多いのですが（涙）、この辺りは安心出来そうな業界と言えるのではないでしょうか。