さて、今回は食品製造業に注目したいと思います。
BtoC企業が多いためか比較的身近な存在ではあります。
そんな食品製造業ですが、就職先としてみた場合はどうなのでしょうか!?
今回は、そんなお話です。
本ブログを運営するネット・キャリア相談所と申します。
進学・就職・転職・採用等をテーマにブログを運営しております。
みなさんとって、当ブログが少しでも有益なものであれば幸いです。
【目次】
今回のターゲット
食品製造業に興味のある方にお勧めです。
結論からいいますと、いい業界だと思います♪
イントロダクション
さて、食品製造業です。
実は、某大学就職課勤務時代にある食品製造業の工場へ、学生を伴い訪問したことがあります。
その企業は優良企業といっていい企業だったのですが、見学後 学生からは この企業への就活は見合わせる旨の発言がありました。
何故か聞いたところ、「調味料(スパイス)の臭いが想像以上にきつかった」とのことです( ゚Д゚)!
仕事柄様々な職場へ訪問しましたが、こういった臭い、または音等は個人によって許容範囲が結構異なります。
この辺り、実際現場に行ってみないと分からないところではありますね。
さて、本題に移ります。
「長く勤めることが出来る就職先を探そう♪」をポリシーとしている当相談所ですが、どの業界が“長く勤めることが出来る”可能性が高いかということで、始めたのが この業界別のチェックです。
今までに、いくつもの業界をチェックしてきましたので、これらと食品製造業を比較して、当相談所的に就職先としてお勧めなのかを考えていきます。
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なお、データの参照元は、令和4年賃金構造基本統計調査、および大枚はたいて購入したCSR企業総覧(約2万円 ( ゚Д゚))となります。
因みに、CSR企業総覧に掲載されている企業は上場企業及び非上場の業界主要企業となりますので、ご紹介するデータは“大企業限定”のものとお考え下さい。
1 従業員数について
さて、まずは従業員の規模についてです。
まず、主要食品製造業65社の平均を紹介します。
・食品製造業 1,887(人)
これだけでは何とも言えませんから、他の業界とも比較します。
運送業16社、鉄道業11社について過去に調べたものがありましたので、これらと比較してみます。
運送業、鉄道業と比べると比較的小規模なのが分かります。
基本、求人・勤務条件は“大企業”ほどよいです。
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とはいっても、食品製造業の平均も1,000人は超えておりますので、特に気にする必要はないかとは思っております。
2 新卒の採用規模について
次に、1社あたりの新卒平均採用人数(2019年)について、過去に調べた他業界と比較してみます。
・銀行業 185(人)
・証券会社等 135(人)
・保険業 350(人)
・リース、カード業等 58(人)
・化学業界 41(人)
・運送業 126(人)
・鉄道業 462(人)
・食品製造業 64(人)
従業員規模が小さめですから、これに準じて採用規模も小さくなります。
ただ採用規模については、絶対数よりも採用割合が重要と考えています。
多すぎても(離職率が高い!?)、少なすぎても(採用が失敗している!?)あまり良くなく、業界・業種で大きく異なるものではありますが、2~10%程度が妥当では と考えております。
ということで、次に採用規模の割合を見ていきます。
なお、銀行業~化学業界までは従業員数の集計をしておりませんでしたので、運送業・鉄道業のみとの比較となります(汗)
・運送業 1.9%
・鉄道業 3.3%
・食品製造業 3.2%
上記のとおり、鉄道業同様 適正な採用割合と考えますので、少なくともこの値からは問題のない業界と考えていいと思います。
なお、運送業はやや低めで、これは厳選採用というよりは、採用が上手くいっていないのではというのが私の推測です(涙)
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3 新卒3年離職率について
次に新卒3年離職率(2019-2021年)についてです。
これも、まずは他業界と比較してみましょう。
・銀行業 17.6%
・証券会社等 29.8%
・保険業 19.1%
・リース、カード業等 19.0%
・化学業界 11.1%
・運送業 25.6%
・鉄道業 10.3%
・食品製造業 15.3%
鉄道業界、化学業界には劣るものの、10%代半ばとなかなか優れた値です♪
一般的には大卒で30%が目安と言われている値ですので、この値から 問題になるようなものはないかと考えます。
なお、何社かは 新卒採用及び離職状況についての回答が掲載されていなかったのですが、この回答率も合わせて紹介しておきます。
・銀行業 75.0%
・証券会社等 92.9%
・保険業 84.6%
・リース、カード業等 80.0%
・化学業界 85.6%
・運送業 75.0%
・鉄道業 72.7%
・食品製造業 93.8%
証券会社と並んで、回答率が非常に高いです♪
この新卒3年離職率は政府が求職者のために公開を勧めているものですから、当然公開していることが望ましいです。
ですので、この点からも健全な業界であるとが推定出来ます。
4 平均勤続年数について
次に平均勤続年数(2021年)を見てみましょう。
まずは、平均勤続年数を他業界と比較してみます。
・銀行業 16.0(年)
・証券会社等 10.5(年)
・保険業 12.5(年)
・リース、カード業等 12.3(年)
・化学業界 15.5(年)
・運送業 14.8(年)
・鉄道業 17.5(年)
・食品製造業 16.2(年)
当相談所のポリシーが「長く勤めることが出来る就職先を探そう♪」ですから、これは長い方がいいと考えています。
これも鉄道業に次ぐ値となっており、これまた好印象です♪
因みに、全業種・職集の平均勤続年数は、概ね11,2年となっております。
5 平均年間給与
次に平均年間給与(2021年)についてです。
これも、他業界と比較したいところですが、銀行業~リース、カード業等までは平均給与の集計をしておりませんでしたので、化学業界と運送業、鉄道業との比較となります(汗)
・化学業界 675(万円)
・運送業 586(万円)
・鉄道業 632(万円)
・食品製造業 660(万円)
当たり前の話ですが、給料は高い方がいいです。
特に業界(≒企業)の傾向を見るのには、平均年間給与が最適かと思います。
そして、これも化学業界に続く値となっており、なかなか素晴らしい値です♪
まとめ
上記のとおり、数値的には悪い点がない業界です。
軒並み、“お勧め”出来る業界といっていいと思います♪
ただし、冒頭で述べたとおり、“臭い等数字では分からないことがあるのも確かではありますので、この情報のみで進路は決めないほうがいいでしょう。
まあ、そんな方はいないかとは思っておりますが(汗)
また、今回の話はあくまで業界の平均で述べております。
お勧めの業界ではありますが、企業レベルで見ていけばお勧めできないような企業もあるでしょう!?
ということで、次回は「食品製造業で最も離職率が高かった第一屋製パンと低かっ森永製菓で求人・勤務条件を比較してみました(汗)」の予定です。
それでは(^^)
(追伸)
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