さて、今回から新たなテーマとして「卸売業」について色々調べていきたいと思います。
初回の今回は、卸売業大手145社に注目して離職率や平均給与等をチェックしていきます♪
本ブログを運営するネット・キャリア相談所と申します。
当相談所では「長く勤めることが出来る就職」をポリシーにライフワークバランスを重視したい20~30代の”会社選び”をオンラインにて支援しています。
気になる方は、下記ホームページまでアクセスしてみて下さい♪
sites.google.com
ホームページには、今までおこなった企業チェックのリンクほか、就職・転職に役立ちそうなことを色々まとめてあります。
一見の価値ありですよ(^^)
また、当ブログでは就職・転職に役立ちそうな情報について、週1回を目途に発信しています。
みなさんとって、当ブログが少しでも有益なものであれば幸いです。
【目次】
今回のターゲット
卸売業、商社に興味がある方にお勧めです。
また、学生に人気な総合商社に興味がある方にも一読の価値があるかと思います♪
イントロダクション
さて、卸売業についてです。
就職関係の仕事はそれなりに長かったので、色々な分野の企業と付き合いはあったのですが、卸売業は少なかったと記憶しています。
まあ、農業系の学科がありましたので、食品分野の卸売業には多少の縁はありましたが…
花形業種であり、学生の就職人気ランキング常連である総合商社には全く縁がなかったりしましたので(汗)、今回の調査が楽しみであります♪
さて、今回はCSR企業総覧に卸類業として掲載されている企業153社のうち、新卒採用がないor不明な企業、持株会社で他社とデータ比較に相応しくない企業を除いた145社を対象としております。
なお、CSR企業総覧に掲載されている企業は上場企業及び非上場の業界主要企業となりますので、ご紹介するデータは「大企業限定」のものとお考え下さい。
それでは、本題です。
1 従業員数について
まずは従業員数についてです。
基本的には従業員数が多い(≒大企業)の方が、より待遇がよくなります。
よく言われることではありますが、国の調査(賃金構造基本統計調査等)でも裏付けされている事項でありますから、まずここからチェックします。
では、主要卸売業業145社の平均を紹介します。
・卸売業 847(人)
これだけでは何とも言えませんから、他の業界とも比較します。
運送業16社、鉄道業11社、食品製造業65社、情報通信業121社、医薬品業36社について過去に調べたものがありますので、これらと比較してみます。
・運送業 4,911(人)
・鉄道業 10,264(人)
・食品製造業 1,887(人)
・情報通信業 2,975(人)
・医薬品業 1,919(人)
意外なことにブッチギリで一番少なかったりします( ゚Д゚)!
三井や三菱などの総合商社は5,000人を超えている一方、約半数の企業が500人未満と「大企業にしては小規模(何か不思議な言い回しですが 汗)」な企業が結構多かったのが影響していると思います。
ただ、以下に示すとおり、従業員が少ないからといって他業界よりも諸条件が悪い、といったこともなさそうな案配です(汗)
2 新卒の採用規模について
次に、1社あたりの新卒平均採用人数(2019年)について、過去に調べた他業界と比較してみます。
・銀行業 185(人)
・証券会社等 135(人)
・保険業 350(人)
・リース、カード業等 58(人)
・化学業界 41(人)
・運送業 126(人)
・鉄道業 462(人)
・食品製造業 64(人)
・情報通信業 94(人)
・医薬品業 40(人)
・卸売業 31(人)
従業員数が少ないですから、当然こちらも少なくなります。
ただ、重要なのは採用数より採用比率が重要と考えておりますので、これも見ていきます。
なお、銀行業~化学業界までは従業員数の集計をしておりませんでしたので、運送業~医薬品業のみとの比較となります(汗)
・運送業 1.9%
・鉄道業 3.3%
・食品製造業 3.2%
・情報通信業 3.1%
・医薬品業 2.0%
・卸売業 3.3%
比率は鉄道業と同率、今回調べた業界では一番高くなりますが、それでも高すぎるといった感じでもありません。
まあ、妥当といっていい範疇かと思います。
なお、採用規模については、多すぎても(離職率が高い!?)、少なすぎても(採用が失敗している!?)あまり良くなく、業界・業種で大きく異なるものではありますが、2~10%程度が妥当では と考えております。
3 新卒3年離職率について
次に新卒3年離職率(2019-2021年)についてです。
これも、他業界と比較してみます。
・銀行業 17.6%
・証券会社等 29.8%
・保険業 19.1%
・リース、カード業等 19.0%
・化学業界 11.1%
・運送業 25.6%
・鉄道業 10.3%
・食品製造業 15.3%
・情報通信業 14.1%
・医薬品業 8.0%
・卸売業 17.4%
新卒採用比率については、高くもなく低くもなくといったところでしょうか!?
他業種で近いところと言えば銀行業ですから、特段問題のない数値かと思います。
また、何社かは 新卒離職状況について回答していなかったのですが、この回答結果も合わせて紹介しておきます。
・銀行業 75.0%
・証券会社等 92.9%
・保険業 84.6%
・リース、カード業等 80.0%
・化学業界 85.6%
・運送業 75.0%
・鉄道業 72.7%
・食品製造業 93.8%
・情報通信業 78.1%
・医薬品業 91.7%
・卸売業 86.2%
これも、特段高すぎる・低すぎるといった感じではありませんので、問題なしと考えていいと思います。
なお、この新卒3年離職率は政府が求職者のために公開を勧めているものですから、当然公開していることが望ましいものです。
4 平均勤続年数について
次に平均勤続年数(2021年)を見てみましょう。
・銀行業 16.0(年)
・証券会社等 10.5(年)
・保険業 12.5(年)
・リース、カード業等 12.3(年)
・化学業界 15.5 (年)
・運送業 14.8(年)
・鉄道業 17.5(年)
・食品製造業 16.2(年)
・情報通信業 9.9(年)
・医薬品業 13.9(年)
・卸売業 14.4(年)
これまた、「多すぎず、少なすぎず」ですね(汗)
これが、卸売業の特徴かもしれません!?
なお、国の調査(賃金構造基本調査)によれば、全業種・職種の平均勤続年数は概ね11,2年となりますので、まあ立派な値といっていいと思います。
5 平均年間給与について
次に平均年間給与(2021年)についてです。
これも、他業界と比較したいところですが、銀行業~リース、カード業等までは平均給与の集計をしておりませんでしたので、化学業界~医薬品業との比較となります(汗)
・化学業界 675 (万円)
・運送業 586(万円)
・鉄道業 632(万円)
・食品製造業 660(万円)
・情報通信業 666(万円)
・医薬品業 812(万円)
・卸売業 681(万円)
これは良いですね♪
医薬品業に続く2位、情報通信業や食品製造業を上回る結果となております♪
ただ、これは三井、三菱、伊藤忠等の総合商社(平均年間給与1,5000万円以上 ( ゚Д゚))がかなり引っ張り上げている感はアリです。
それでも、中央値(順番に並び替えて真ん中にくる値)も646万円となかなかの金額なので、業界全体で考えても悪いものでもないようです。
ただし、500万円未満の企業も23社(約15%)ありますから、調べていて「卸売業=高給」といった感じもしませんでした(汗)
個別の状況は、今後しっかりチェックしていきたいと思います♪
まとめ
今回は卸売業145社の平均値を他業界と比べていきましたが、全体的に“中庸”といった印象でした。
ただし、一口に卸売業といっても、扱う商品によって諸条件は違ってくることも考えられます。
とういことで、次回はこの卸売業を次の10区分に分類し、新卒離職率・平均給与等を比較してみようかと思います。
① 総合商社
② 自動車/バイク/電車
③ 建設
④ 食品/農水産
⑤ 機械/電子/電気/IT
⑥ 医薬品
⑦ 化学/ガス/石油
⑧ 金属/非金属
⑨ 印刷/包装/紙
⑩ その他
日用品、家具、おもちゃ、土産,
衣類,音楽ソフト、宝飾品
それでは(^^)
(追伸)
就職・転職に関する相談(仕事選び、求職活動支援)をオンラインで承っております。お気軽にどうぞ(^^)
また、Ⅹ(≒ツイッター)やってます。主に当ブログのテーマに関するニュースや雑記を書いています。よければ覗いてやって下さい♪