当相談所ではポリシーを「低離職率こそ正義(笑)」としております。ですので、“とりあえず”勤続年数は長い方が良いといったスタンスです。では、勤続年数が長い職種ってどんなものでしょうか?
先日調べた厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」に、この辺りのデータがありましたので、今回はこれに注目して分析していきます♪
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【目次】
今回のターゲット
これから、就職・転職をする方・考えている方には、参考になる内容かと思います。また、雑学としても、結構興味深いものがありますので、ぜひご覧ください♪
イントロダクション
さて、冒頭に書きましたとおり、当相談所のポリシーは「低離職率こそ正義(笑)」です。
もちろん、全てが離職率で語れるものでないことは承知していますが、すぐに辞める会社よりは、長く勤務出来る会社の方が、確率的にいい会社が揃っているとは思います。
少し話がそれますが、以前在籍していた専門学校の売りが高内定率でした。ただ、もうそんなのは当たり前の時代でしたし、企業を問わなければ内定率を上げるのは簡単なのです(ブラッキーな企業を学生に勧める勇気(?!)があれば高内定率なんて簡単( ゚Д゚))。ですので、“低離職率”を売りにしようと提案したことがあったのですが、面倒だったのか就職課の反対に遭い却下されたことがあります(涙)
人が面倒がってやらないことに、価値があると思っているのですが…。
ということで、本相談所を立ち上げる際、敢えてこれをポリシーとした訳です♪
因みに、ポリシーの最後にある“(笑)”というのは、「全てが離職率で語れる訳ないよね!?」といったことを自嘲的に表現しております(汗)
ということで、離職率そのものではありませんが、今回は賃金構造基本統計調査令和3年度版から、勤続年数の長い職種と短い職種の諸条件を比較していきます♪
それでは、本題です♪
1 勤続年数トップ10について
不動の1位は“発電員,変電員”、すなわち電力系会社に勤める方々です。その平均勤続年数は22.6年、全145職種の平均勤続年数が11.6年ですから、ほぼ倍近い値となります。他、給料や労働時間もそこそこ良く、当相談所的にはお勧めといった感じです。まあ、入社難易度も高めですが(汗)
2位の“管理的職業従事者”(≒管理職)は、逆説的に言えば「長く勤めているから管理職になっている」といったことだと思いますので、ここであまり論じる必要はないと思います。ただ、労働者数が190万人近くおり、本当にこんな管理職って必要なの?、って思います。
3位は“鉄道運転従事者”といった、なかなかレアな職種がランクインです。
また、全体的な傾向として、賞与が高めと言えます。全職種の平均が82万円/年に対し、このグループの平均が141万円/年です。前回の職種別給料でも指摘させて頂きましたが、賞与が高めの企業は、他も好条件の傾向が強いです。
また、もう1点気になる点があります。“輸送用機器技術者”(自動車等開発・製造技術者)と“製銑・製鋼・非鉄金属製錬従事者”(製鉄所等勤務者)の残業時間が同じにもかかわらず、残業代に差が発生している店です。原則、残業代は通常勤務手当の1.25倍で計算されますので、月給の差が、そのまま出てしまっているといったところかとは思います。因みに、この2職種では賞与でもしっかり差がついており、やはり賞与額は企業選択の重要なファクターだと感じます。
2 勤続年数トップ11~20について
続いて「勤続年数トップ11~20」を見ていきます。まずこのグループを見て思ったのは、年齢&勤続年数のばらつきが非常に小さいことです( ゚Д゚) さらに“船内・沿岸荷役従事者”と“高等学校教員”を除けば、労働時間も“160時間台/月”に揃っております。この“160時間台/月”というのは、全145職種の平均とほぼ同じであり、日本のサラリーマンの平均的な要素が詰まっているグループと言えるかもしれません!?
また、このグループは技術者や製造系勤務者が目立つのですが、残業時間は全職種の平均12時間/月と比べても多めではあります。残業時間については、製造技術系の宿命かもしれませんね!? ただ、他の諸条件はなかなか好条件ですから、そこが飲み込めれば良い選択肢の一つだとは思います♪
3 勤続年数ワースト11~20について
続いて「勤続年数ワースト11~20」を見ていきます。このグループの平均勤続年数は7.9年と全職種平均の半分ちょっとしかありません。ですので、当相談所では「なんとなくでは選んではいけない」職種群と判断します(涙)
まず数値的に目についたのが“乗用自動車運転者”(ハイヤー等運転手)と“航空機客室乗務員”(スチュワーデス)の平均年齢の差です。58.1歳と32.1歳と、その差26歳です( ゚Д゚) 全職種の平均年齢が43.1歳ですから、両職種とも異常(!?)な年齢です。運転手さんは、定年後の再就職が多いイメージですので何となく納得ですがスチュワーデスさんの32.1歳はなかなか驚愕の数字です。因みに全145職種でも2番目に平均年齢が若い職種となります(1番は、次のグループに出てきます)。
また、このグループの月給平均は約35万円と悪くありせんが、この“お金持ちブラック職種(!?)”な “医師”が含まれており、平均月収を押し上げております( ゚Д゚) これを除いて再考すると、このグループの平均月収は低めといえます(涙)
また、世間でブラック職種と騒がれている“介護職員も11位でランクインしております。
そして、当相談所的に重要なファクターになりつつある賞与平均も、やはり低めで“医師”が押し上げているにも関わらず58万円/年(全職種平均82万円/年)となっております。
4 勤続年数ワースト10について
平均勤続年数は7.0年と全職種平均(11.6年)の半分強です。“低離職率こそ正義(笑)”がポリシーの当相談所としては、その仕事に就きたいと強い意志がある方々が敢えて選ぶ職種群だと思います(まあ、その分 やりがいがある職種群ともいえますが 汗)。
まず、このグループで目に付くのは、“医療”・“福祉”に関連している職種が過半数を占めていることです( ゚Д゚)
→”その他の保健医療サービス職業従事者”(はり師助手など)、”歯科衛生士”、”獣医師”、”歯科医師”、”訪問介護従事者”、”理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・視能訓練士”、”助産師”
まさに激務職種と言えるでしょう(涙) 目的意識の低い方は近寄ってはいけない職種と考えます。
次に目に付くのは、“理容・美容師”です。まず、平均年齢が若く31.7歳と全145職種の中で一番若くなります( ゚Д゚) そして賞与額も全145職種最低の6.1万円( ゚Д゚)、さらに労働時間も171時間と多め(145職種中、13位)と色々大変であることが分かります(涙)
ただ、このグループの冒頭でも書きましたが、このグループの職種は社会性が高かったり、自分の能力が活かせる仕事だったり、“やりがい”の部分は高いとは思います(忖度って言わないように 汗)
まとめ
当相談所のポリシーが“低離職率こそ正義(笑)”なので当然なのですが、勤続年数が長い職種はお勧めしますし、短い職種はお勧めしません。
ただ、判断の基準を離職率とした結果であって、他の基準で判断される方にとっては、全く異なる結論にはなるかと思います。特に、勤続年数ワースト1~10位には社会性の高い職種が多いので、そこにやりがい&生きがいを求めるのも大ありとは思います。
また、今回の分析で強く思ったのは“賞与”についてです。今まで、賞与は景気に左右される要素のため、あまり重要視していなかったのですが、実は他の諸条件(労働時間、月給、残業時間、勤続年数等)と相関性が高く、賞与の良い企業は総じて他の要素も好条件であることが多かったです。
因みに、月給には、賞与ほどの相関条件はありませんでしたから、今後は賞与額にも注目して企業分析をしていこうと思います♪
以上、職種と勤続年数についてでした。
次回は、「ブラック企業orホワイト企業の判断条件?」の予定です♪
それでは(^^)
(追伸)
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