ネット・キャリア相談所

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タクシー業界の現所とライドシェアについて考えてみました♪

さて、岸田総理の発言で一躍注目を浴びているライドシェアについてです。
基本的にはタクシー運転手の不足解消を目的に検討を進めるとのことですが、やはりというかタクシー業界が反対いるとのことです( ゚Д゚)!

今回は、タクシー業界およびライドシェアの現状と問題点を整理、ライドシェアの必要性について考えていきます。

本ブログを運営するネット・キャリア相談所と申します。

進学・就職・転職・採用等をテーマにブログを運営しております。
みなさんとって、当ブログが少しでも有益なものであれば幸いです。

 

【目次】

 

今回のターゲット

特にターゲット等は考えていません。
雑記として、何方でもお読み頂ける内容となっています。

 

イントロダクション

さて、10月23日 岸田首相が「ライドシェア(≒白タクのようなもの!?)」の解禁を検討すると表明しました。
タクシードライバーの減少が理由とのことですが、やはりタクシー業界は猛反対しているそうです。

岸田首相、ライドシェア解禁検討と表明-タクシー業界の人手不足で - Bloomberg

ここで当相談所らしく、タクシー業界の勤務条件等をチェック、業界の問題点等を整理しつつ、ライドシェアの必要性について考えていきたいと思います。

それでは、本題に入りますが、今回のデータの参照元は、令和3及び4年度賃金構造基本統計調査、総務省統計局ホームページ他となります。

 

Ⅰ タクシー業界について

まず、タクシー業界の現状について整理していきます。

1 労働者数と平均年齢、勤続年数

まず、今回の話の発端になったタクシードライバーの労働者数についてみていきましょう。

労働者数
・R3年 109,690(人)
・R4年 179,300(人)

あれ、増えていますね…
しかも、1年間で約1.6倍にもなっています( ゚Д゚)

私も少々驚いたのですが、おそらく コロナの影響かとは思います。
コロナで需要がなくっていたのが、戻り始めたってところでしょうか!?
冒頭の記事によりますと2019年比でタクシー運転手が2割減しているとのことなので、2019年(R1年)の賃金構造基本統計調査もみてみることにします。

・R1年 127,580(人)

あれ、あれ…!?
R1年と比べても、R4年は増えてますね。
おそらくデータの出典元による違いが原因かとは思いますが、賃金構造基本統計調査上では2割減どころか、4割増となってます( ゚Д゚)!
少なくともR1年時点では、既に人不足って状況だったのかもしれませんね!?

次に平均年齢も見ていきます。

平均年齢
・R3年  60.7歳(1位/145職種)
・R4年  58.3歳(2位/145職種)

まあ、予想していたところですが、驚きの平均年齢の高さです。
当然ですが最高齢とかではなく、 平均年齢ですから( ゚Д゚)!
因みに、全職種の平均は40歳代前半となっており、20歳近くの差があります…

また、平均勤続年数は次のとおりです。

平均勤続年数
・R3年  10.5年(95位/145職種)
・R4年  10.8年(93位/145職種)

やや短めとは言えますが、極端に短いというものでもありません。
平均年齢と合わせて考えれば、「高齢者が就職、比較的安定的に勤められている」といったところでしょうか!?
逆にいえば、新卒の育成は手つかずといったところかと考えます。

こういった“人手不足”の問題にいつも思うことなのですが、まずこういった業界って“新卒”の育成をしていませんよね!?
「それは、人材不足になるわ~」思ってしまうのは私だけでしょうか!?

2 労働時間の遷移

次に労働時間についてみていきます。
平均労働時間
・R3年 176時間(78位/145職種)
・R4年 186時間(93位/145職種)

全体的には“やや”多めといったとこで、昨年比では微増って感じす。
コロナの終焉も見えてきて、タクシーの利用が増えたってところでしょうか。

次に残業時間についてみていきます。
平均残業時間時間
・R3年 13時間(83位/145職種)
・R4年 21時間(  9位/145職種)

なんと残業時間が6割増しとなっています!
また、“働き方改革”で残業を減らそうといった風潮に逆行した結果、残業時間は全145職種中、9位にランクインしてしまいました(涙)
前年比で、驚きの74位のランクアップです( ゚Д゚)!

業務量が増えた分、ほかの対策をせず残業のみで対応しているって感じなのでしょうね!?
他職種が残業を減らす努力をしている中、これでは人は集まりませんよね…

3 年間平均給与の遷移

最後に給料いついてみていきます。
・平均年間給与
 R3年 280万円(144位/145職種)
 R4年 294万円(104位/145職種)

ほぼブービーだったR3年度に比べれば、若干改善しているようにみえます。
それでも年収300万円未満は、なかなか厳しいものがあります…

しかも、この平均年間給与のアップには、次のカラクリがあります(涙)

・うち残業手当
 R3年 25,300円(79位/145職種)
 R4年 52,400円(14位/145職種)

上で述べたとおり、残業時間が増えましたから、残業代は当然増えます。
ただ、残業時間が9位、残業手当が14位ということは 相対的に基礎賃金が低いってことです(涙)

最後に賞与等についもてみていきます。

・うち賞与等
 R3年 10.0万円(144位/145職種)
 R4年   0.8万円(145位/145職種)

R3年がブービー、R4年がついに最下位です…
おそらくタクシー業界には、“賞与”って概念があまりないのでしょうが…

それでも、これでは なり手希望者が増えることはなさそうです(涙)

 

Ⅱ ライドシェアについて

1 ライドシェアとは

『「ドライバー」と「同じ目的地に移動したい人」をつなぎ、相乗りで移動』することです。
まあ、簡単にいってしまえば“白タク”ですね(汗)
ということで、現状 日本の法律では禁止されている行為です。

ただし、報酬が発生しない(ただし必要経費[ガソリン代等]は徴取可)場合は問題なしとのことで、下記サイト等が既に運営されています。

長距離ライドシェア(相乗り) - notteco(のってこ!)

2 ライドシェアの問題点

次にライドシェアで考えられる問題について考えていきます。

1)人的トラブルの問題

最も心配なのはこれかと思います。
既にライドシェアの運用が進んでいる海外では、やはりというかドライバーの性的暴行事件等が発生しているようです。

まず、こういった事が起きないよう 運用制度をしっかり考える必要があります。

2)アルコール等の問題

タクシー運転手は、事前にこういった検査をしっかりやっているとのことです。
ただ、これはライドシェアの運転手にも同様の検査を義務付ければいいだけかと思います。
タクシー業界が反対するような理由にはならないと思います。

3)運転技術の問題

タクシー運転手は基本2種免許持ちです。
事故の確率は一般ドライバーよりは低いのかもしれません。

しかし、ライドシェアのドライバーも免許は持っている方ですから、運転技術に大きな問題はないはずです。
逆にあったら困ります(汗)

ただ、中には怪しげなドライバーもいますので、年齢とか、運転走行距離とか、自己経験の有無等で資格をつくってもいいとは思います。

いずれにしろ、上記1)以外は大した問題ではないと考えます。
ただし、1)についてはしっかり議論する必要はあるでしょう。
タクシー業界が上記Ⅰのような状況ですから、ライドシェアの導入には賛成の立場ですが、早急な導入については いかがなものかとも思います。

 

まとめ

タクシー業界の現状を考えると、ドライバー志願者が大幅に増えるとは考えられません。
また、そろそろ免許返納も視野に入り始める高齢者(70歳以上)は、R3~R4年で39万人も増えています。

こういった現状を考えれば、“自分で運転出来ない方”の移動手段の需要は増えるのは間違いなさそうです。
ライドシェアを検討すらしないなんて選択肢はないと思います。

ただ、本当は タクシー業界が他業界並みに整備され、従業員が増えるのが一番いいとは思っておりますが…

以上、タクシー業界とライドシェアについてでした。

次回は、「天下りは正義か悪か!?(笑)」の予定です。
それでは(^^)

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