ネット・キャリア相談所

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天下りは正義か悪か!?、ちょっと真面目に考えてみました(汗)

さて、ゴミだクズだと批判されがちな(!?)公務員の“天下り”ですが、実際どうなのでしょうか?
民間企業に20年勤めた後某県立大学に13年勤めた私が、実際に天下りな方々と仕事をした実体験から考えてみました(笑)

 

本ブログを運営するネット・キャリア相談所と申します。

進学・就職・転職・採用等をテーマにブログを運営しております。
みなさんとって、当ブログが少しでも有益なものであれば幸いです。

 

【目次】

 

今回のターゲット

特にターゲット等は考えていません。
雑記として、何方でもお読み頂ける内容です。

 

イントロダクション

さて、本題に入る前に私の立場を簡単に説明させて頂きます。
私のキャリアは下記リンクのとおりなのですが、簡単にまとめると

・民間サラリーマン 約20年
・某県立大学    約10年

となります。
car-emon.shop

そして、某県立大学に在籍した間 ”平職員~中間管理職”として働きましたが、上司は常に某県庁から派遣された公務員でした。

また、嘱託職員(≒期間限定職員)の一部は某県庁OBOGの充て職になっていたりしていましたから、“天下り”がとても身近だった訳です(汗)

私も某県立大学に入職するまでは、天下りにいい印象は持っていなかったのですが、実際一緒に仕事をしてみると、世の中で言われている程は悪くも感じなかったことも事実です(汗)

今回は、そんなお話です。

 

Ⅰ いきなりですが結論です!

私の結論は「まあ、仕方ないかな!?」、もしくは「ありなしでいえば、あり」ってところでしょうか!?

比率にすれば、「あり:なし = 6:4」って感じです。

公務員のOBOGには結構態度Lな感じの方もそれなりにおり、私のモチベーションを下げることに大いに貢献してくれたのですが(汗)、総じて仕事は出来る方が多かったからです。

まあ、何割かはやる気に問題があった方もいましたが(汗)

以下に詳しく述べていきたいと思います。

 

Ⅱ 民間とは全く異なる公務員の世界

公務員の仕事は、民間企業と比べればかなり独特です。
そして、私のいた某県立大学は独立法人でしたが、言ってしまえば県庁の子会社のような組織でしたから、仕事のスタイルはかなり公務員寄りでした。

ですから、この独特なスタイルが分かっている人材の方が、色々と助かったりするのです。
特に天下りの対象になるような期間限定な職員であればなおさらです。

では、公務員の何が独特なのか、簡単にまとめてみます。

1 単年度予算

年度末に道路工事とかが増えて迷惑しているかと思いますが、原因はこの予算体系だったりします(汗)

さて、官公庁の各部署は前年度中に翌年の予算を積算して所管部署に要求、精査の上予算が決定します。

ですので「予算が余った」ということは、「積算が間違っていた」いうことになるのです( ゚Д゚)!

基本、公務員は間違いを認めません…

私事ですが、某公立大学に入職して最初の仕事は学生寮の管理でした。
上手いことやり繰りして予算をそれなりに残したのですが、結果 上司にエライお小言を言われた記憶があります(涙)
「予算が余った」≒「積算が間違っていた」を認めたくなかったのだと思いますし、予算を使い切らない場合は 次年度の予算が縮小される可能性もあったりするからです(汗)

このように“一度決めた予算”は、使い切らなければいけないような文化があるのです。
これが良いか悪いかはここでは論じませんが、このような文化に基づいて仕事が出来る方の方が、余計なトラブルが起きずに仕事が進むのは事実なのです。

2 官公庁とのお金の交渉

例えば、私がいた大学の収入の6割超は県からの交付金でした。
また、施設や研究設備の老朽化に伴い予算交渉の窓口となるのは、県庁の所管部署です(決定するのは県議会)。

とにかく公務員や議会といったところを納得させるのは面倒です(汗)
県の計画等に則って理論武装する必要があります。

この“理論武装”にかなりの時間をかけます( ゚Д゚)

民間企業なら、そんなことに時間を使うなら“まずやってみろ”といったところでも、延々と理論武装を続けるのです…

これは官公庁の収入が税金で、“説明責任”が極めて強いからだと考えています。

まあ、このことに反論するつもりはないのですが、何の成果も生み出さない理論武装に貴重な時間を延々とつぎ込むのは、いかがなものかとは感じておりました(汗)

ただ、現状 このような仕組みで動いていますから、やはりこのことが分かっている方の方が余計なトラブルが起きずに仕事が進むのは間違いありません。

まとめますと、現状が良いか悪いかを別にして(汗)、官公庁の現状を良く知っている方の方がスムーズに仕事が進みますから、ここに天下りのメリットがある訳です。

 

Ⅲ 公務員は公務員しか信用していない!?

また、上記Ⅱのような事情から公務員は公務員しか信用していないのではない節を感じます。
合わせて、官公庁や関係団体の人事権を持っている方々は、現役の公務員&公務員のOBOGがほとんどなのではないでしょうか?
実際、私のいた大学で人事権をもっていたのは、県から派遣された方々(OBOG含む)でした。

当然、天下りの充て職をなくすような議論は起こった試しはありません!?
このような既得権にしがみつくような人事制度は、ちょっと腹立たしかったりもしました(涙)

 

Ⅳ 公務員の“質”について

1 公務員は基本優秀です

冒頭に書いたとおり、公務員は基本仕事が出来ます。

民間企業とは比較にならないような筆記試験を通って入庁した方々ですから、基本頭はいいのです。

また、“真面目”な方も多いです♪

どこの馬の骨(!?)を雇うぐらいなら、公務員OBOGのほうが安牌いった考えは、分からなくもありません。

2 残念な人も多いとも思いました(汗)

上記のとおり、公務員は基本優秀です。
しかし、変な人も民間より多い気がします。
例えば、こんな感じです。

・始業時間に敷地にいれば、
 遅刻でないと言い放つ

・仕事は極力やらない、
 仕事をやらない理由を
 いつも必死に考えている

・責任範囲以外のことは
 全くやらない

 組織全体のことは
 あまり考えていない

このように、仕事のモチベーションに問題がある方が一定数いる感じです。
もちろん民間企業にもこういった方々はいるのですが、この割合が圧倒的に高く感じます。

民間企業なら こういった社員はクビになったりする可能性が高いのですが、公務員は色々と守られているので居座ってしまうこと原因だと思います。

私が“天下り”にイライラするのは、こういった方々にやる気が吸い取られるときであります(涙)

まあ、一番迷惑しているのは真面目に働いている公務員の方々かとは思います(汗)

 

まとめ

官公庁およびこれに属するような団体の仕事、特に予算関係の考え方は独特です。

これが良いか悪いかはここでは論じませんが、こういった仕事が分かっている方の方が色々早く仕事が進むのは事実です。

また、公務員は基本難関試験を通過している方々ですから、頭は良いですし真面目な方も多いです。

こういった方々を再雇用するメリットは分からなくはありません。

一方、天下りしてくる方々の“やる気”に問題を感じることが多いというのも事実だと思います。

個人的には、公務員も民間ももう少し「“やる気”に問題がある方々」を解雇しやすいように法改正した方がいいと思います。
ただし、雇用側にもそのことを公表するよう義務づける必要もあるとは思いますが…

また、公務員(OB含む)の既得権にしがみついているような態度もいかがなものとは思います(涙)

このように、天下りにはメリット・デメリットがあるのですが、個人的に「仕事がスムーズに進む」ことが最重要かと考えておりますので、6:4で天下り賛成派なのであります(汗)

以上、天下りについてでした。

次回は、食品業界の求人・勤務条件についての予定です。
それでは(^^)

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