ネット・キャリア相談所

「長く勤めることが出来る就職」をポリシーにライフワークバランスを重視したい20~30代の”会社選び”を支援しています。本ブログでは、これに役立ちそうな情報を週1回発信しています♪

【2024年版】求人・勤務条件のチェックポイントについて

さて、何回かこのようなテーマで書かせて頂いておりますが、日々 企業の求人・勤務条件をチェックしておりますと、少しづつ考え方も変わってきているところもあります。
ということで、今回はちょっとフライングして「2024年版、求人・勤務条件のチェックポイントについて」をお送り致します♪

本ブログを運営するネット・キャリア相談所と申します。
当相談所では「長く勤めることが出来る就職」をポリシーにライフワークバランスを重視したい20~30代の”会社選び”をオンラインにて支援しています。
気になる方は、下記ホームページまで♪
また、ホームページには今までおこなった企業チェックのリンクほか、就職・転職に役立ちそうなことを色々まとめてあります。
ぜひ、お気軽にアクセスしてみて下さい。
sites.google.com
当ブログでは就職・転職に役立ちそうな情報について、週1回を目途に発信しています。
みなさんとって、当ブログが少しでも有益なものであれば幸いです。

 

【目次】

 

今回のターゲット

決して不偏的な”求人票”の見方ではありません(汗)
ただ、当相談所のポリシー「長く勤めることが出来る就職先を探そう♪」に共感して頂ける方には、自信を持ってお勧め致します♪

 

イントロダクション

さて、求人・勤務条件の見方といっても色々な視点があります。
今回は、当相談所の運営ポリシー「長く勤めることが出来る就職先を探そう♪」に基づいて、それが実現出来る可能性が高い求人のチェックポイントを重要事項順にまとめていきたいと思います。

なお、今回紹介するチェックポイントは中小企業、特に中途求人では公開されていない項目も多いです。
気になる会社の求人は、転職希望者でも新卒求人も合わせてチェックすることをお勧め致します。

 

Ⅰ 給料関係

最重要はこれです!
ただ、勘違いして欲しくないのですが、「高給な企業を見つける」のが目的でなく、「長く勤めることが出来る就職先」を探すのに有効ということなのです。
ブラックな企業(≒離職率が高い)を見抜くには、やはりこれが一番有効かと思います。
ブラックな企業は基本“ケチ”ですから(汗)、かなりの確率でここに綻びがあったりします(汗)

なお、下記1~4の順は、当相談所が重要と思っている順となりますので、この順番でチェックして頂けるのがベストかと考えます。

1 年間平均給与

最近、これはかなり重要な項目と感じています。
社員全体の“年間平均”というところが、かなりのポイントになります。
ここが悪い企業は、口頭で「頑張れば給料が上がるよ~」といっても、実際に上がる可能性は低いですし、他の条件も良くないことが多いです。

さて、年間平均給与の目安ですが、業種・職種によって具体的な金額は変わりますが、

・大企業  500万円以上
・中小企業 400万円以上

が一つの目安かと思います。

ただ、これを公開している企業は、上場企業の他は一部に限られるようです(涙)

2 給与形態

月給のうち、基本給の占める割合ですが、これもかなり重要な項目です。
基本給ではなく、手当で高給を謳う企業には、ブラックな企業が多いと感じています。

また、これは基本どんな求人でも記載がある項目です。
忘れずにチェックしましょう!

全額基本給がベストではありますが、8~9割が基本給であれば問題ないとは思います。
逆に基本給率が7割以下の企業は、パスした方が無難かと思います(汗)

3 平均賞与額

以前、令和3年度賃金構造基本統計調査の平均勤続年数とその他の項目の相関を計算したことがあるのですが、関係性が一番高かったのが、実はこの項目でした。

正直、その時までは賞与より給与が重要と考えていたので、正直ビックリした記憶があります( ゚Д゚)!

ですので、「長く勤めることが出来る就職先」を求めるならば、ぜひチェックしたいポイントです。

しかし、これも公開している企業が少ないかったりします(涙)
ただ、賞与月数は公開されていることが多いですので、これで代用すればある程度は分かるかと思います(汗)

4 初任給額

当相談所としては、これも注目しています。
中途の給与額はキャリアによって全く異なりますので参考になりにくいのですが、初任給にはそれがありませんので、企業の“素”を見るのには最適なのではと考えます。

因みに、初任給は高すぎても、安すぎても良くないと思います。

高すぎる会社は、その理由を良くチェックして見て下さい。
中には、年俸制で見せかけの月給が高いだけかもしれませんし、貰えるか貰えないかよく分からない手当で水膨れしているものかもしれません…
何より、「まだ働きもしない新人にビックリするような高給を支払う」理由がよく分かりません
よく分からないことには、裏があるものです(涙)
まあ、ユニクロ日本電産のような新卒に高給を出す人気企業もありますので、一緒くたにするのは乱暴なのかもしれませんが…

一方、安すぎる企業はパス一択です(汗)
難度も言うようで恐縮ですが、基本ブラックな会社の経営者は“ケチ”です。
ですので、ここが極端に安くなることが結構あります(涙)
もしくは、儲かっていない企業も同様でしょうか!?
まあ、どちらにしろ、お勧めはできません…
特に初任給の基本給が極端に安い企業は、パスしておいた方がいいと思っております。

さて、地方か都会か、業種・職種によっても変わるのですが、20~26万円に収まっていることが一つの目安になるかと考えます。

最後に新卒採用していない場合についてです。
業種・職種によって“新卒を採用しない”(要実務経験な職種など)はあるのですが、基本的には「新卒採用≒人材育成の意識あり」ですので、新卒採用をしている企業の方がお勧めではあります。

 

Ⅱ 勤務形態

給料形態の次にチェックするべき項目は、ここです!

上記Ⅰとも絡むところですが、基本ブラックな企業は、極力安く労働者を働かせようといった意識が強いので、ここにも綻びが出がちです(汗)

また、「長く勤める」を重要視するのであれば、シフト制や変形時間労働制は可能であれば避けておきたいところではあります。
まあ、業種・職種によっては、難しい選択ではありますが…

1 時間外勤務の管理

まず、勤務形態でチェックしておきたいポイントはここです。
営業職以外に固定残業制を採用している企業は、避けておいた方が無難かと考えます。
特に、事務職や製造職等にも採用している企業はパスしておいた方がいいでしょう。

当相談所では、基本 固定残業制は「営業職等 時間管理が難しい」職種に適用されるべきものだと認識しております。
時間管理がしやすい事務職や製造職に適用する全うな理由はないかと思うのですが…

また、数は少ないのですが“裁量労働制”を採用している会社もチェックが必要です。
以前、某企業が“新卒”のSE職を裁量労働制で募集していました。
SEといえど、新人に何の“裁量”があるのでしょうか!?
因みに、この企業は、私に言わせれば“真っ黒”でした(汗)

2 労働時間の管理

Ⅱの冒頭に書きましたとおり「長く勤める」ことを意識するなら、ここにも注目して欲しいと考えます。

夜勤を含めたシフト勤務(1日固定時間労働だが働く時間帯が変わる)や変形時間労働制(月の労働時間が決まっているが、1日の労働時間は固定ではない)は、思ったよりも体への負担が大きいです(涙)

他条件が良くても、長く続かないこともあるかもしれません…

まあ、業種・職種によっては、シフト制や変形時間労働制でないと成り立たないものがありますので仕方ないところではあるのですが、その業種・職種に拘りがなければ今一度考えてみることはお勧めしておきます。

なお、それでもシフト勤務や変形時間労働制に就くのであれば、せめてその分 給与が良い企業を選びましょう(汗)

3 平均残業時間

実は当相談所的には、そこまで重要視しておりませんが、さすがに“多すぎる”ものはパスしておいた方が無難ですから、やはりチェックしておいた方がよいでしょう。
下記を目安に平均残業時間をチェックすればいいと思います。

・大企業  25時間/月以下
・中小企業 30時間/月以下

最近は中途の求人にもしっかり記載されていることが多い項目ではありますので、チェックはしやすいはすです。

また、残業時間が多い業種・職種はある程度決まってますので(製造業等)、そこを重視する方は事前に調べ避けた方がいいでしょう。

なお、本当にブラックな企業は、まともに残業時間を集計していない可能性が高いですから、この項目だけで判断できない可能性が高かったりします(汗)

 

Ⅲ 離職関係

次に離職率とそれに関わる項目についてです。
「長く勤めることが出来る就職先を探そう♪」をポリシーとしている当相談所ですから、ここも重要視しています。
では、何故3番目に書いたかと言えば、「公開されていない」ことが多いからです(涙)

まず中途求人には記載がないことが多く、新卒求人でもあったりなかったりしますので3番目とさせて頂いた次第です。

1 新卒3年離職率

離職率関係で一番オープンになっている(はず!?)の項目となります。

ハロワの新卒求人では必須、その他(マイナビリクナビ等含む)の新卒求人では公開が努力目標になっていたかと記憶しています。

下記の値を参考に、離職率が高い会社は避けておいた方が無難かと思います。

・大企業  20%以下
・中小企業 25%以下

ただ、ハロワ新卒求人以外では結構公開していないところも多いのが現状です(結構な優良企業でも 涙)。
逆に言えばハロワ以外の新卒求人でもしっかり新卒3年離職率を公開している企業は、それだけでも高評価と言えると思います♪

まあ、新卒3年離職率以外でも“情報公開”がしっかりしている企業は、それだけでも高評価かと思っております。

2 単年離職率(新卒以外含む)

企業の実態を知るにはとても有効な項目ではありますが、公開されることは稀だったりする項目となります(涙)

公開されていれば、次の値を目安にチェックしてみて下さい。

・大企業  7%以下
・中小企業 9%以下
 ※新卒3年離職率の3倍が目安

3 平均勤続年数

中途の求人で見ることは稀ですが、新卒求人にはそこそこ記載があったりもします。
賃金構造基本統計調査によれば全職種の平均は12,3年ですので、これを一つの目安として頂ければいいでしょう。

なお、平均勤続年数10年未満の企業は、当相談所としてはポリシー的にお勧めしていないのですが、大人気企業であるリクルートの平均勤続年数は5年程度だったりもします( ゚Д゚)!
冒頭に書きましたとおり、今回は「長く勤められる就職先」を探すことが目的です。
そもそも会社探しの基準が異なる方にはあまり参考になりませんので、ご注意下さい(汗)

4 平均年齢

さほど重要な項目でもありませんが、チェックはしておいた方がいいでしょう。
平均年齢が低すぎれば離職率が高い可能性がありますし、高すぎれば組織が活性化していない居心地の悪い企業の可能性もあります。

賃金構造基本統計調査によれば全職種の平均が42、3歳なので、これを一つの目安としてチェックしておけばいいでしょう。

 

Ⅳ 休暇関係

ブラックな企業は当然休み少なめな傾向が強いですから(涙)、これもチェックしておきたいポイントです。

1 年間休日数

これも地域や企業規模で変わるところではありますが110日以上、大都市圏や大企業であれば120日以上は欲しいところです。

なお、少しわがままを言えば、曜日も気にしたいところではあります。
当相談所としては、可能であれば土日祝休みが望ましいとは思っております。
子育てや趣味(平日休みは友人と時間が合わなくなる)が、より充実するかと思っておりますので。
まあ、気にしない方は気にしないので、そこまで細かく考える必要はないのかもしれませんが(汗)

2 平均年間有給取得数

こちらも合わせてチェックしましょう。
有給付与日数ではなく、取得日数をチェックして下さい。
取れない有給なんて、あっても何の役にも立ちませんので(汗)

また、比較的“ハイカラ”な業種、職種は日数多めの傾向があります。

なお、これも大企業と中小企業で差が出ている項目ではありますが、下記を目途にチェックして頂ければと思っております。

・15日以上 素晴らしい!
・10日以上 全く問題なし
・ 5日以上     問題なし
・ 5日未満  多分、法令違反!?

 

Ⅴ 採用比率

新卒の採用比率ですが、当相談所では企業を知る上での重要な項目の一つと考えています。

多すぎても(離職率が高い!?)、少なすぎても(採用が失敗している or 人事が活性化していない!?)あまり良くないと考えており、業界・業種で大きく異なるものではありますが、2~10%程度が妥当では と考えております。

新卒採用数及び社員数は、一部企業を除き公開されていますので、ぜひ計算してみて下さい。

また、中途の採用比率ですが、大企業では中途の半分弱程度のところが多い気がします。
こちらは特段数字的な目安はないのですが、新卒採用比率とある程度バランスがとれているのがいいとは思います。

 

Ⅵ やりがい

最近の新卒では、これが特筆して重視しすぎているような気がしております…
選ぶのは趣味ではなく仕事なので、他とのバランスが大切なのではないでしょうか!?

まあ、仕事が趣味な方はいいのでしょうが…
因みに、今まで“仕事が趣味”を断言している人で碌な方に会った試しはありません(汗)

また、既に言いふるされておりますが、 “やりがい”ばっかりPRする企業はブラック率が高いようです(涙)
まあ、具体的にPR出来ることがないから“やりがい”といった抽象的な言葉を使うのでしょうね(汗)
そもそも、やりがいなんて企業が与えるものではない(自分で見出すといった意味です)と思いますし、やりがいPR企業はやはり要注意でしょう!?

とはいえ“やりがい”や“好きな仕事”であることは、大事ではあります。
上記Ⅰ~Ⅲの全てが満たされていても、”嫌いな仕事”、”やりがいのない仕事”であればただ辛いだけでは続かないものです。
“やりがい”の部分は、諸条件の部分とバランスさせることが大切かと考えます。

 

Ⅴ おまけ

1 不祥事、ハラスメント

このブログで常々発信しておりますが、企業にしろ政治家にしろ(涙)、不祥事を起こす団体や企業は繰り返し起こす可能性が高いと感じています。

もちろん、セクハラやパワハラも同等です。

こういった事を起こす企業・団体は、そもそも“起こしても仕方ない”程度にしか考えていないのではと、思いたくなる節があります。
それとも何も考えていないのでしょうか!?

ともかく、過去に複数回(もしくは単発でも大きいもの)を起こしている企業は、全くお勧めしません
就活前に一度は不祥事チェックをしておくことをお勧めします!

2 ユースエール企業

大企業と比べ、とにかく中小企業は情報が出てきません(涙)

ただ、新卒離職率が低い等の条件を満たした企業が労働局から認定を受けることが出来る“ユースエール”といった制度があります。

具体的には、中小企業(常時雇用300人以下)のうち、

・新卒3年離職率が20%以下
・「人材育成方針」と「教育訓練
 計画」を
策定していること
・月平均残業時間が20時間以下、
 かつ月平均
労働時間外労働60時間
 以上の正社員が1人もいない

・有給取得率が平均70%以上
 又は年間取得日数が平均10日以上

等を満たしている企業が認定を受けることが出来ます。
ユースエール認定制度|厚生労働省

認定企業の数はまだまだ少ないのですが、中小企業を選ぶのであれば、ぜひ選択肢に入れたいところです♪

 

まとめ

いったん就職してしまえば、簡単に辞められる(辞められても履歴に傷がつく 涙)ものでもありません。

やはり、企業選びは慎重になるべきだと思います(特に、企業選びの自由度が大きいヤング世代!!)。

まずは、白黒がつきやすい”数字”がはっきりする項目で判断するのが良いかと考えます。
まあ、口ではいくらでも上手いことは言えますから(汗)

そして、一人で悩まず周りにしっかり相談して決めることは大切かと思いますし、周りに適当な方がいなければ、ぜひ当相談所の活用をご検討下さい。

就職・転職に関する相談(仕事選び、求職活動支援)をオンラインで承っております♪

sites.google.com以上、求人・勤務条件のチェックポイントについてでした。

次回は、「海千山千!?、情報通信業159社の新卒離職率・平均給与等を比較してみました♪」の予定です。
それでは(^^)

(追伸)
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