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放送局の求人・勤務条件ってどうなんでしょうか?、WOWOWと新潟放送で比べてみました♪

さて、ここ最近は情報通信業についてブログを更新しておりましたが、情報通信業は今回が最後となります。
ということで、今回は最後に相応しく、マスコミの代表格と言える放送業について求人・勤務条件についてチェックしていきます♪

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【目次】

 

今回のターゲット

TV局、放送業のお仕事に興味がある方にお勧めです。

 

イントロダクション

情報通信業”シリーズの最終回に相応しく、昭和~平成の花形産業であった放送業が今回のテーマとなります。

さて、今回放送業として、WOWOW新潟放送を取り上げましたが、放送業の中ではややマイナーな企業だったりするかもしれません(失礼^^;)
では、何故この2社を今回取り上げたかを説明させて頂きます。

さて、私事で恐縮なのですが、基本マスメディアが結構嫌いだったりします…
某大学に勤めていた頃なのですが、某マスコミ(超有名どころです 汗)からありえないような取材を受けた経験があります。
簡単に言うと嘘つきで高飛車極まりないって感じです( ゚Д゚)

そんなマスコミです。
やはり高飛車な体質なのか、上場企業&未上場大企業に送られていると思われるCSR企業総覧のアンケートに回答している企業は非常に少ないようで、掲載されている放送業は僅か3社のみでした…
色々法律で守られている業界なのに、ビックリですよね!?

ただ、そんな放送業の中、しっかり回答していた今回の2社はかなり良心的な企業ではと思ったことと、当相談所が重視している新卒求人もしっかりアップされていましたので今回取り上げさせて頂いた次第であります♪

それでは、本題に入りますが、今回のデータの参照元は、マイナビ2024、duda、有価証券報告書、および大枚はたいて購入したCSR企業総覧(約2万円 ( ゚Д゚))、業界動向サーチ等となります。

また、回答時期の違いや集計方法の違い(!?)が原因かと思いますが、情報ソース毎で数値が異なるものが何点かありましたが、基本CSR企業総覧の値を掲載しています。

 

1 企業概要です

今回比較する企業の概要となります。

1)WOWOW

日本初の民間衛星放送業、東証プライムの上場企業となります。
・設立    :1984
・資本金   :5,000(百万円)
・従業員数  :295(名)
 [‘21年度] 
自己資本率 : 65.4 (%)
 [‘21年度] 
・経常利益  :4,356(百万円)
 [‘21年度] 

また、連結(グループ)ベースでの事業毎の従業員比率をみてみます。
メディア・コンテンツ 73%
テレマーケティング  27%

メディア・コンテンツ事業(衛星放送に係る事業)が7割強となりますが、テレマーケティング事業(電話による既存顧客に対するサービス)も3割弱と結構な割合を占めていたりします。
なお、このテレマーケティング事業については、子会社の㈱WOWOWコミュニケーションズがおこなっているとことです。

2)新潟放送

東証スタンダード上場企業であるBSNメディアホールディングスの子会社となります。
新潟県でTBS系列を担当するTV局であり、グループとしては情報処理や人材派遣事業も手掛けているとのことです。

・設立    :1952年
・資本金   :300(百万円)
・従業員数  :119(名)
 [‘21年度] 
自己資本率 :88.9 (%)
 [‘21年度] 
・経常利益  :385(百万円)
 [‘21年度] 

それでは、連結(グループ)ベースでの事業毎の従業員比率をみてみます。
・放送事業       10.6%
・システム関係、派遣業 80.0%
・建物サービスその他   9.4%

放送業については、今回取り上げている㈱新潟放送が主体企業です。
そして、意外なことにグループとしてはシステム関係・派遣業がメイン事業となっているようで、BSNメディアホールディングスの別子会社が主体で運営しているようです。

さて、この2社につき比較してみます。
設立年度は新潟放送の方がかなり古く、資本金と従業員数はWOWOWが上回ります。
因みに、従業員数ですが、両社とも資本金や経常利益の割には少ないように感じます。
放送業の特徴なのでしょうか!?

また、両社とも自己資本率は高め、経常利益はWOWOWが大きく上回ります。
なお上記は企業単体の経常利益を比較したのですが、連結ベース(新潟放送は親会社BSNメディアホールディングスの連結ベース)でも比較しておきます。
WOWOW  5,349(百万円)
新潟放送    1,852(百万円)

単体ベースでの比較よりは差は縮まりますが、やはりWOWOWの方が経営規模は大きくなります。

 

2 採用規模

次に、この2社の採用の規模についてまとめます。

1)WOWOW

(新卒)48名(16.3%)[‘21年年度]
(中途) 3名  ( 1.0%)[‘21年年度]

2)新潟放送

(新卒)3名(2.5%)[‘21年年度]
(中途)-名(-%)[‘21年年度]

では、両社の比較をしていきます。

まず、新卒採用についてです。
当相談所では企業を知る上での重要な要素の一つと考えています。
多すぎても(離職率が高い!?)、少なすぎても(採用が失敗している or 人事が活性化していない!?)あまり良くないと考えており、業界・業種で大きく異なるものではありますが、2~10%程度が妥当では と考えております。
そういった意味では、WOWOWは新卒採用が少し多め、新潟放送は適当な採用比率ということになります。
ただ、WOWOWの場合、下記8にありますとおり離職状況に全く問題ありませんので、特に気にしなくてもいいかと思います♪

次に中途採用です。
WOWOWについては約1%と新卒と比べかなり少ない感じです。
中途採用の割合については、特に良い悪いはないのですが、今まで調べた感じでは新卒の1/2~1/4程度を採用する企業が多い気がします。
一方、新潟放送については中途採用に関する掲載はありませんでした。

 

3 採用職種

次に、この2社の採用職種についてまとめます。

まずは、新卒(大卒)の採用職種からです。

1)WOWOW

・総合職(事務系・技術系含む)

2)新潟放送

・総合職(記者、ディレクター、
  技術、総務、経理、営業、
  事業、編成、アナウンサー)

両社とも大卒は総合職採用のみとなります。
経営規模の割には従業員数が少なめな両社ですから、納得ではあります。
きっと雑用的な仕事は、下請け等に任せているのでしょうね!?

また、中途の採用職種についても見ていきたいと思います。
まず、WOWOWですが、上記2の結果から考えると意外ではありますが、duda上に9件もの求人がアップされており、職種も下記のとおり豊富だったりします( ゚Д゚)!
・IR担当
・社内SE
・PM
・アプリケーションエンジニア
経理
 Etc…

一方、新潟放送ですが、duda上には中途採用に関する求人はありませんでしたが、ホームページ上には求人情報がアップされておりました。
BSN新潟放送|会社概要|採用情報
中途採用に積極的って感じはしませんが、全くない訳でもなさそうですね!?

 

4 給料

次に、この2社の給料についてまとめます。

1)WOWOW

・初任給(大卒) :228,000(円)
 全額基本給
・平均年間給与   :10,478,000(円)
 [‘21年度]
・30歳平均賃金 :427,182(円)
・賞与 :業績給として、毎月支給
 

2)新潟放送

・初任給(大卒) :229,000(円)
 全額基本給
・平均年間給与   :7,846,759(円)
 [‘21年度]
・30歳平均賃金 :-(円)
・賞与 : 年4回

まず、新卒初任給です。
両社とも、似通った金額設定で20万円代前半となっております。
当相談所では、初任給は安すぎても、高すぎても適当ではないと考えております。

car-emon.shopですので、この2社については“適切”としかいいようがないかと思います。
また、初任給のうち基本給率が低い企業も色々問題なことが多いのですが、こちらも全額基本給と文句のつけようがありません♪

次に平均年間給与についてです。
この年間平均給与もですが、ある一定水準以下の企業は色々と問題があることが多いので、しっかりチェックしておくことをお勧めします。
さて、WOWOWは驚きの1,000万円オーバー( ゚Д゚)、新潟放送も800万円弱と“ある一定水準”どころか非常に高額な設定で、もちろん言うことなしです♪

最後に30歳平均賃金ですが、WOWOWは427,182円とこちらも高額で、平均年間給与とバランスがとれており好印象です。
平均年間給与が高額な企業でも、30歳平均賃金が思ったよりも低い企業は結構あったりするのですが、やはりこの位バランスがとれている方が自然な感じかと思います。

一方、新潟放送は、30歳平均賃金の記載がありませんでした。
ここまで読んでお気づきの方もいるかと思いますが、新潟放送は情報公開については少し弱めって感じです。
重要な情報はしっかり記載はあるので問題はないのですが、WOWOWと比べると随分少ないとは感じております(涙)

最後に賞与について触れておきます。
世間一般的には、賞与は年2回と思われておりますが、WOWOWは毎月支給、新潟放送も年4回とちょっとビックリなことになっています( ゚Д゚)!

因みに、以前賃金構造基本統計調査のデータを調べていたところ、月給よりも賞与の方が勤続年数との相関性が高かった(賞与が高いほど平均勤続年数が長い傾向があるってことです)ことがあります。
ですので、当相談所的には、賞与が手厚い企業はお勧めだったりします♪

 

5 勤務時間

次に、この2社の勤務時間についてまとめます。

1)WOWOW

・勤務時間: フル・フレックス制度
・平均残業時間:29.5時間/ 月

2)新潟放送

・勤務時間: 9:30~17:30
 実働7時間 業務の都合上、
 これを繰上げ、繰下げる
 場合あり
・平均残業時間:8.8時間/ 月

まず、勤務時間についてです。
TV局ですから、勤務時間は不定期かとは思います。
WOWOWは完全フレックス、新潟放送は固定時間制をベースとしならがシフト制も採用しているそうです。

当相談所としては「長く勤める」ことを考えた場合、固定時間勤務>>ローテーション勤務(変形労働時間制を含む)と考えております。
体への負担が全く異なりますので。
まあ、TVに勤めるのであれば、その辺りは覚悟済みかもしれませんが(汗)

次に残業時間についてです。
WOWOWは約30時間と多め、新潟放送は8.8時間と少なめと同じ放送業ながら対照的な結果となりました。
非常に残業が多い業界ってイメージだったのですが、それゆえに新潟放送の平均残業時間は意外だったりしました( ゚Д゚)!
TV局だからといって、必ず長時間労働って訳ではなさそうですね!?

 

6 年間休日数

次に、この2社の年間休日数についてまとめます。

1)WOWOW

・完全週休2日制 [年間休日:124日]
 (土日 ※部署により異なる)

2)新潟放送

・完全週休2日制 [年間休日:-日]
 (-)

WOWOWは完全週休二日制&年間休日124日と全く問題なく、新潟放送も年間休日数は分からなかったのですが完全週休二日制ですから、おそらく問題はないかと思います。

ただ、曜日に関しての記載が両社ともありませんでした。
業務上仕方のないところかと思いますが、当相談所としては、可能であれば土日祝休みが望ましいとは思っているところではあります。
子育てや趣味(友人と時間が合わなくなる)が、より充実するかと思っておりますので。

まあ、気にしない方は気にしないので、そこまで細かく考える必要はないのかもしれませんが(汗)

 

7 平均有給取得日数

次に、この2社の有給取得についてまとめます。

1)WOWOW

・6.7日(付与日数17.6日
、取得率38.0%)[‘21年度]

2)新潟放送

・7.7日(付与日数-日
、取得率-%)[‘21年度]

WOWOWは6.7日と問題はないものの大企業としては随分少なめって感じがします。

一方、新潟放送も7.7日と、こちらも問題はないものの、やはり大企業としては物足りない感じです(涙)

2社ともこんな感じですので、放送業全体の特徴なのかもしれませんね!?

なお、年間有給取得数ですが、下記を目途に求人票を見て頂ければと思っております。
・15日以上 素晴らしい!
・10日以上 全く問題なし
・ 5日以上    問題なし
・ 5日未満  多分、法令違反!?

 

8 離職情報等

次に、この2社の新卒3年離職率離職率、および平均年齢・平均勤続年数についてまとめます。

1)WOWOW

・新卒3年離職率:0.0%
(’19年月採用48名中離職者なし)
 ※マイナビ2024に記載あり
離職率 :2.0%
・平均年齢:40.9(歳)[‘21年度]
・平均勤続年数 :14.9(年)
 [‘21年度]

2)新潟放送

・新卒3年離職率:0.0%
(’19年月採用名4中離職者なし)
 ※マイナビ2024には記載なし
離職率 :-%
・平均年齢:42.4(歳)[‘21年度]
・平均勤続年数 :18.3(年)
 [‘21年度]

まず、新卒3年離職率です。
両社とも、新卒の3年離職者は0名と驚きの結果となっています。
特にWOWOWは48名も採用してこの結果ですから、素晴らしいとしか言いようがありません。
しかも、この結果を求職者が最も目にすることが多いであろうマイナビにしっかり掲載しております。
素晴らしいです♪

この新卒3年離職率は政府が、求職者のために公開を進めているものですから、こういった数字を求職者の目に付きやすい媒体に記載しているは非常に喜ばしいことかと思います。
一方、新潟放送は、残念ながらマイナビ上に記載がありませんでした(涙)

次に、単年離職率(新卒以外も含む)についてです。
WOWOWについては2.0%とこちらも非常に低く、新卒3年離職率と比べても不自然な感じはしません。
この辺りも素晴らしいと思います。
一方、新潟放送については、記載がありませんでした(涙)

次に平均勤続年数です。
両社とも、賃金構造基本統計調査の全職種平均(12、3年)を上回っており、全く問題ありません。
特に新潟放送は18.3年と、電力会社に迫るレベルです♪

最後に平均年齢です。
賃金構造基本統計調査の全職種平均が40代前段ですから、WOWOWはやや若め、新潟放送はほぼ平均となります。
まあ、特段問題はないと思います。

 

9 おまけ(不祥事等)

とにかく不祥事を起こす企業(個人もですが 涙)は、繰り返すことも多いですから、この辺りはしっかりみておいた方がいいと思います。
なお、Googleで軽くサーチしているだけなので、ここで引っかかってしまうのは色々問題があるかな、とは思っています(汗)

1)WOWOW

パワハラやセクハラ、その他不祥事は見当たりませんでした。

また、休職者に関する記載もしっかりされております。
この辺りは、高評価であります。
・休職者 1名(0.3%) [‘21年度]
休職率も全く問題はないかと思います♪

2)新潟放送

パワハラやセクハラ、その他不祥事は見当たりませんでした。

ただ、元アナウンサーがセクハラで逮捕されたといった情報が見つかりましたが、新聞等の記事になっていた訳ではありませんでしたので、真実かどうかは定かではありません。
基本、大きな不祥事はないようです。

また、休職者に関する記載もしっかりされております。
この辺りは、高評価であります。
・休職者 0名(0.0%) [‘20年度]
休職率も驚愕の0.0%です( ゚Д゚)

 

まとめ(5段階評価付き)

いずれも、「長く勤めることが出来る就職先を探そう♪」をポリシーとする当相談所の評価となり、絶対的な評価ではありませんので、そこはご理解下さい。

それでは、まとめです。

WOWOW ☆☆☆☆(お勧め)
間違いなくお勧め企業です♪
給料については、金額が高いだけでなくバランスも非常にいい感じです。
また、新卒3年離職率と単年離職率も低いだけでなく、こちらもバランスもとれていて不自然な感じはありません♪
ただ、他大企業と比べると有給取得数に関しては少な目、残業時間については多めといっていいと思います。
その点を考慮し、評価としては“☆☆☆☆☆(最高)”から☆一つ下げています。
ただ、果てしなく“☆☆☆☆☆(最高)”に近い“☆☆☆☆(お勧め)”とお考え下さい。

新潟放送 ☆☆☆☆(お勧め)
こちらも離職率が非常に低く、給料に関しても全く問題ありません。
更に、こちらはWOWOWと異なり残業時間が少なめとなります。
ただ、こちらも有給取得数は大企業としては少なめです。
そして、何より情報公開量が少なめで、お勧め出来るか若干不安な要素はなきにしもあらずです(重要な情報はしっかり公開していませんので、問題があるといったものではありませんが 汗)。
また、経営規模の違いから、WOWOWと比べ数字データは全般的に控えめでした。
この辺りを勘定して☆を一つ減らし、こちらも“☆☆☆☆(お勧め)”とさせて頂きましたが、こちらも素晴らしい企業かと思います♪

冒頭で“マスコミ嫌い”なんて申し上げてしまいましたが(汗)、この2社に関してはなかなか素晴らしい企業かと思った次第であります♪

以上、放送局の求人・勤務条件についてでした。

次回は、「仕事の適正と求職活動について」の予定です。
それでは(^^)

(追伸)
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