新卒では、ある一定の人気(!?)がある人材派遣業ですが、一方で「派遣って大丈夫!?」って声も聞きます。人材派遣業、特に今回は技術者として“派遣される側”として就職したケースについて考えてみます♪
本ブログを運営する“キャリえもん”と申します。
進学・就職・転職・採用等をテーマにブログを運営しております。
みなさんとって、当ブログが少しでも有益なものであれば幸いです。
今回のターゲット
新卒の方も、転職希望の方も、これから就職活動を考えている方に一読して欲しい内容です。
イントロダクション
まずは、簡単に派遣業について説明します。
派遣業は“特定人材派遣”と“一般人材派遣”に分かれます。
“特定人材派遣”とは、派遣先と雇用契約を結ぶ形態のものです。すなわち派遣会社の正社員になるというこですから、就職先としては、こちらがターゲットになります。
以降、特定派遣業について述べていきます。
あなたが、派遣業に就職したと仮定して説明します。
あなたは、派遣業と雇用契約を結ぶので、お給料は派遣会社から出ます。ただし、仕事の指揮命令は、派遣先企業から出ることになります。
派遣業は、派遣先企業と派遣契約を結び、ここから収入を得ています。
要約すると、派遣先は利鞘を取ってあなたを派遣する訳です。
ですから、派遣業は派遣するほど儲かる訳です。儲けるためには人が必要な仕組みですので、比較的“入社しやすい”状況があるのは確かです。
一方、派遣先企業が派遣を利用する大きな理由としては、労働力調整の側面が大きいのです。すなわち、忙しい時は人が欲しいが、そうでない時は要らないといったケースで上手く使われる訳です。
要はパーマネントな仕事ではありません。これをもって、“大丈夫!?”って意見が出ているのかと考えます。
今回は、この辺りをポイントにして考えていきます。
1 新卒で人気!?
意外と思われるかもしれませんが、新卒の就職先として、それなりの人気があります。
なぜでしょうか!?
これは、人事担当のやる気が他の企業と全然違うからだと思います(;゚Д゚)
イントロダクションで述べたとおり、派遣業は人がいればいるほど儲かりますし、派遣する人がいなければ利益は上がりません。
人材募集は、他企業よりも遥かに死活問題なのです。
それを担当する人事は、おそらく会社の中でも“出来る人材”でしょうし、他業種の人事よりも熱心で話も上手いことが多いと感じます。
まあ、簡単に言えば人事担当が一流営業マンなのです(;゚Д゚)
この人達の話に感化されて、学生が志望するといった感じなのだと思います。
2 派遣業の構造について
派遣業の構造は建設業に似ていると思います。要はピラミッドです。
私が派遣された現場はこんな感じでした。
当然、私は一番下の立場です(涙)
こういった構造の場合、上位にいればいるほど“良い条件”で働けるのが一般的です。
それでは、派遣業は全くメリットはないのでしょうか!?
私は、そう考えておりませんし(メリットについては下の項目に書きます)、派遣業といってもピラミッドの上の方と下の方では、かなり待遇に開きがあると思っています。
この図で言えば下から1番目と2番目の雇用条件(給料や休みなど)の差は結構大きかったです(;゚Д゚)
ですから、特定派遣業に就職を考える場合、業界大手に就職することを強くお勧めします!
また、零細な派遣業は雇用条件が弱いだけでなく、営業力も強くないので、派遣先が見つからずあっさりクビになることもあります(当方、経験済み 涙)。
3 長所と短所
1)長所
これは、人間関係のプレッシャーが比較的軽いことでしょう。
なんと言っても、数年単位で派遣先が変わりますので、パーマネントで働くよりも随分気軽であることは間違いないです。この辺りを重視するなら、派遣業はありです(特に若い方の場合)。
また、飽き性の方にとっても、数年単位で派遣先が変わりますから、向いていると思います。
更に、大手であれば有料な派遣先が充実していますし、雇用条件も悪くないところがあります
おまけに新卒からしばらく(!?)は給料もメーカー系に勤めるのと大差ない額(下手すれば高額)が貰えるようですから、悪くないと思います♪
2)短所
ある程度年齢が上がってくると、色々難しくなるケースが多いと考えます。何故かと言えば、まずは年齢と共に派遣単価があがるからです(;゚Д゚) 単価が上がれば派遣しづらくなるのが道理ですし、派遣先がなくなれば続けていけません(涙)
また、派遣される会社の方も、自分よりも年上は使いにくいと考える節もあります。
そんなこともあり、派遣業には“キャリアアップ制度”と称して、30前後での転職を勧めているところもあります(;゚Д゚)
もちろん例外はありますが、パーマネントに働くことは厳しいのではないでしょうか?
そして、ある程度の年齢から転職の難易度はあがりますから、その辺りも含め自身のキャリアプランを考える必要があると思います。
個人的には童話「アリとキリギリス」の“キリギリス”的なイメージを持っています(汗)
また、本当にコアな技術の部分に関わらせて貰えるかも疑問があります。本当に重要なところは、より責任ある立場の人間が担当するからです。ですから、技術志向の強い方には、実はそれほど向いていない可能性があります。
最後に派遣業には、“自宅待機”といったシステムがあります。派遣先がない場合、このような対応になることがあり、この期間給料は6割となります。更に、この状態が2~3か月続くと解雇されます(経験者 涙)。
ただ、大手派遣業の場合、派遣先がなくても内勤で働けたりしますので、派遣業に勤める気であれば、自宅待機制度については、事前に確認した方が良いです。
4メーカー系の方がいいのでしょうか!?
これは私見です。
相談に来た学生さんには、派遣業よりもメーカー系(製造業等)を勧めます。
現在は、売り手市場です。メーカー系を狙っても内定をとることが出来ます。
長期で見た場合、年収も福利厚生もメーカー系の方がいいと思いますし、なにより長く働けることが大きな理由です。
私が人に仕事を勧める上で離職率を重視しているといった理由もありますし、色々な意味で大手メーカーに勤めることは、メリットが多いのです。
選べるなら“メーカー系”というのが、私の考えです。
6 良いのか、悪いのか
それは個人次第です。上記に書いたとおり、派遣業は派遣業のメリットがあります。特に新卒の方が、デメリットを承知して勤めるのであれば、良いと思います。
また、大手派遣業の待遇は、決して悪いものではなく、下手な製造業に勤めるより好待遇な可能性もあります。“派遣業”一括りで考えない方がいいかもです。
ただ中途、特にある程度年齢がいっている場合はお勧めしません。あまりにも先の展望が見えませんので…。
実際、私は数年でクビになっております。
また、人間って意外に帰属意識があるものです。私の勤めた会社には、自分の居場所が全くなく(物理的に自分の机や椅子がない)、少し寂しくなったのを憶えています(涙)。
まとめ
個人的には、派遣業はお勧めはしませんが、新卒ならなくはないと考えます。ただし、極力大手の派遣業で福利厚生が良く、離職率が低いところをしっかり探して下さい。
中途に関しては、入りやすい以外のメリットが私には分かりませんので、お勧めはしないです。ただ、私が全ての派遣業の形態について知っている訳ではありませんので、良いところはあるかもです!?
以上、特定派遣業についてでした。
次回は、「就活が上手くいく学生生活!?」の予定です♪
それでは(^^)
(追伸)
本ブログでは、扱って欲しいテーマを募集しております。
ご希望のある方は、ぜひ下記までメール願います♪
carr2fp@gmail.com