私、某地方大学の就職課に勤めています。そして、例年 この時期にもの凄い数の求人票が郵送されてきます(;゚Д゚)
頂いた求人票は公開する義務があり、そのファイリング作業で担当者はヒイヒイいっておりました(涙)
しかし、今年は随分郵送される求人票が少なくなっているようです。求人媒体の中心がマイナビ・リクナビを中心とする求人サイトに移ってしばらく経ちましたが、ようやくその影響でしょうか?
今回は、その辺りのお話です。
本ブログを運営する“キャリえもん”と申します。
進学・就職・転職・採用等をテーマにブログを運営しております。
みなさんとって、当ブログが少しでも有益なものであれば幸いです。
今回のターゲット
これから求人する学生さんがメインのお話となります。また、ヤング層(おおよそ30歳以下)の転職希望者にも参考になるかと思います♪
あと、企業の採用担当者の方にも、ぜひ読んで頂ければと思っております。
イントロダクション
20年ほど前のことです。当時専門学校に勤めており、そこでは就職のあっせんも業務の一つでした。
ちょうどインターネットの普及が一段落した頃で、リクナビなんかも出始めておりました。ただ、こういった求人サイトで内定がでるのは稀で、基本的には学校に来る紙の求人から就職先が決まっておりました。
時は流れ20年後、現在は約7割の学生さんがマイナビ・リクナビ等の求人サイトで進路を決定します。その割には、未だに大学には膨大な求人票が送られておりました。
今年、紙の求人票が減ったのは必然かと考えますが、将来的に完全になくなってしまうかといえば、そうは考えておりません。
今回は、そんなお話です。
1 “紙”の求人のデメリット
我々就職課の人間からみれば、次の2点が主なデメリットです。
・ファイリングに手間と時間がかかる
・置くスペース(部屋、棚)が必要
まあ、コストがかかるということです。当然、デメリット以上のメリットがない求人票は正直置きたくないのですが、ルール上そうもいかず、おそらく学生さんがほとんど目にすることもない求人票まで綺麗にファイリングしております(涙)
一方、学生さん(求職者)から見た“紙の求人票”のデメリットは次のとおりです。
・簡単に検索出来ない
・物理的な量が(求人票数)少ない
・情報がリアルタイムで更新されない
・etc…
こうしてみると、“紙の求人票”がいまだ残っている方が不思議に思います。
ただ、結構なメリットもあるのです(;゚Д゚)
2 紙の求人票のメリットとは
まず、企業側からすればコストと手間がかからないことです。
リクナビ、マイナビに掲載するには、かなりのコストがかかります。載せるデータ量も結構膨大で、手間がかかります。しかし、ここで手を抜いてしまえば、せっかくコストをかけて掲載した意味がなくなってしまいます。
一方紙の求人票は、会社の資料を送るだけですから大したコストも手間もかかりません。ただ、当然ながら効果も大したことはないのです(;゚Д゚)
しかし、ここに他の付加価値が入ってくれば、話は変わります。
1)学校推薦(≒教授推薦)
学校推薦もピンキリです。
ただ、優良な学校推薦の求人は、正直別格です(;゚Д゚) 何がいいかといえば、入社難易度は下がりますし、離職率も低いのです。
そして、こういった求人はネット上に上がることはありません。
2)近所の学校から求人する場合
企業側からすれば、地元学生の採用はメリットがあります。離職率が低いのです。やはり、慣れた土地というのが大きいのかもしれません。
学生さん側も、一定数地元志向の方はいますので、上手くやればWin-Winの関係を作ることが可能です。
こういったケースでは、ネット媒体の求人はそれほど有効ではなく、紙媒体+足を使って学校とのコネクションを作ることが圧倒的に有効です。
学校の就職課でも、このような事は分かっていますので、優良な地元企業とは積極的に交流しているはずです。
ですから、地元企業の求人はネット媒体よりも、就職課の紙媒体の方がお勧めなのです。
3 ヤング層の転職
第二新卒からおおよそ30歳手前までの転職についてです。学校がある地域に就職するのであれば、学校の就職課の方がハローワークよりも優良な求人を持っている可能性が高いです♪
また、上記にあります通り、学校は地元の優良企業とのコネクションを持っているものです。こういった企業の8割以が中途採用を受付けています(実地調査しました♪)。
ただ、中途採用ですから、一定の条件(職歴、技能、年齢【卒業3年以内、3歳未満など】)を付けるところは多いですので、その辺りはご注意下さい。
まとめ
紙の求人票は減っていくと思います。ただ、“意味のあるもの”は残りますので、そういった意味でもこれから生き残る紙の求人票は注目なのかもしれません!?
以上、求人票についてでした♪
次回は、「技能実習生のヤミ!?」についての予定です♪
それでは(^^)
(追伸)
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