ネット・キャリア相談所

「長く勤めることが出来る就職」をポリシーにライフワークバランスを重視したい20~30代の”会社選び”を支援しています。本ブログでは、これに役立ちそうな情報を週1回発信しています♪

化学業界132社と金融保険業95社の離職率等を比較してみました(汗)

さて、少し前に金融保険業95社について、3年離職率を調べたことがありました。
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今回は化学業界について調査しましたので、この2業界を比較していきたいと思います♪

本ブログを運営するネット・キャリア相談所と申します。

進学・就職・転職・採用等をテーマにブログを運営しております。
みなさんとって、当ブログが少しでも有益なものであれば幸いです。

 

【目次】

 

今回のターゲット

就職活動(新卒・転職共)をしている方、する予定のある方は、ぜひお読み下さい。
結論を先に申し上げますと、化学業界 なかなかお勧めの業界でありますので♪

 

イントロダクション

今回は化学業界について調べておりますが、イントロダクションでは“何故化学業界をターゲット”にしたかを述べたいと思います。

さて、大学就職課勤務時代の同僚の話です。
彼は就職課の中でも企業対応を専門にしており、年に100社以上の企業訪問に行ったりしておりました。
また、彼は“凄い凝り性”で、自分の興味ある事には周りが引くぐらい(汗)、徹底する人物でもあります。
そんな彼のお子さんが、いよいよ就活を迎えるにあたり「製造業、特に化学業」を強く勧めたそうです。

そんなこともあり、彼に「何で化学業なんですか?」って聞いてみたのですが、まあ食ぃぱぐれしな業界だから程度しか回答してくれませんでした。
しかし、「自分の興味ある事には周りが引くぐらい(汗)、徹底する人物」(笑)である彼が、その程度の理由で、しかも自分の子供に強く勧めるはずがありません…

ということで、この度 化学業界について徹底調査(?)することにした訳です。

そして今回は、その調査結果を以前調べた金融保険業と比較、本当に“お勧め業界”か考えてみることとします♪

なお、データの参照元は、大枚はたいて購入したCSR企業総覧(約2万円 ( ゚Д゚))となります。

それでは、本題です。

 

1 調査対象数について

まずは、調査対象数ですが、次のとおりとなります。

・金融 保険業      95(社)
 ・うち銀行業           48(社)
 ・うち証券会社等         14(社)
 ・うち保険業           13(社)
 ・うちリース、カード業等     20(社)
・化学業界       132(社)

両業界ともソースはCSR企業総覧ですので、単純に業界の企業数が”化学業界>>金融・保険業”と考えていいと思います。
金融・保険業は俗にいう“メガ大企業”が結構あります。
銀行なら都市銀関係、保険でも前回調べた日本生命東京海上は5~10万人も社員数がいる会社です( ゚Д゚)!

一方、化学業界の企業は、132社中 新卒採用人数が最も多かった旭化成ですら社員数は1万人弱(単体)ですから、金融・保険業と比べるとそこまで大規模な感はありません。
その分、企業数が多くなっていると考えればいいかと思います。

 

2 採用人数について

2019年の新卒採用人数の平均値を比較します。

・金融 保険業      173(人)
 ・うち銀行業           185(人)
 ・うち証券会社等         135(人)
 ・うち保険業           350(人)
 ・うちリース、カード業等      57(人)
・化学業界         41(人)

採用人数からも企業規模の違いが見てとれます。
特に、保険業の350(人)はビックリですね。
ただし、従業員数も多めなので採用比率は低めとなります。
例えば、先日調べた第一生命と損保ジャパンでは、次の比率になっています。

・第一生命   0.8%(従業員5.2万人に対して400人程度を採用)
・損保ジャパン 0.7%(従業員2.3万人に対して160人程度を採用)

一方、金融 保険業と比べて採用数が少ない化学業界ですが、採用比率で言えばそこまで悪くありません。
2019年の新卒採用数が化学業界132社中ベスト2旭化成花王を例にしますと、次の比率となります。

旭化成   4.3%(従業員8.5千人に対して360名程度を採用)
花王    3.7%(従業員8.5千人に対して310名程度を採用)

保険業界がいかにメガ業界かよく分かるかと思いますし、化学業界の採用比率が決して低くないことが分かります。

なお、当相談所では採用比率は2~10%辺りが適当ではと考えておりますので、化学業界の方が健全と感じてしまいます。

 

3 新卒3年離職率について

さて、当相談所では本丸扱いの3年新卒離職率ですが、その平均は次のとおりとなります。

・金融 保険業      17.1(%)
 ・うち銀行業           17.6(%)
 ・うち証券会社等         29.8(%)
 ・うち保険業           19.1(%)
 ・うちリース、カード業等     19.0(%)
・化学業界        11.1(%)

既に冒頭で“化学業界おすすめ”といった理由が、まずこれになります。
当相談所のポリシーは「長く勤めることが出来る就職先を探そう♪」ですので、やはり離職率の低い業界は高評価となります。

ただし、当然ではありますが、化学業界といっても離職率が高めのジャンルもあります。この辺りは次回以降のブログで紹介する予定ではおりますが、成形物(防音材、樹脂素材成型、梱包素材)を扱うジャンルや中規模の美容・化粧業界は、離職率結構高めでした(汗)

また、この3年離職率の未回答状況も合わせて紹介致します。

・金融 保険業      20.0(%)
 ・うち銀行業           25.0(%)
 ・うち証券会社等          7.1(%)
 ・うち保険業           15.4(%)
 ・うちリース、カード業等     20.0(%)
・化学業界        14.4(%)

新卒3年離職率は、政府が求職者のために公開を進めている指標ですから、当然公開するのが望ましい値となります。まあ、採用がない企業は公開のしようがないとこではありますが(汗)

さて、まず銀行業の25.0(%)ですが、けしからんと思ってしまいます。なんだかんだで潰れそうになっても政府に助けてもらえる業界なのですから(!?)、こういった政府の方針にはより積極的に対応すべきではないかと思います。

また、化学業界ですが14.4(%)と悪くない数字なのですが、化学業界のうち農薬・肥料関係の企業だけは未回答率8割と驚愕の数字でした( ゚Д゚)!
しかも、新卒採用がしっかりあった企業も含まれていましたので、単に新卒離職率を公表したくないだけとしか思えません(涙)
そんなこともあり、お勧め度が高い化学業界でも、当相談所として勧めづらいジャンルもあったりする訳です(汗)

 

4 平均勤続年数について

最後に平均勤続年数を紹介致します。

・金融 保険業      14.0(年)
 ・うち銀行業           16.0(年)
 ・うち証券会社等         10.5(年)
 ・うち保険業           12.5(年)
 ・うちリース、カード業等     12.3(年)
・化学業界        15.5(年)

なんといっても銀行業が最も平均勤続年数が長いことに驚きました。
詳細については過去のブログにまとめましたが、離職率が高そうなイメージがありましたので(汗)
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また、化学業界ですが、銀行業についで良い値となっていますので、当相談所としてはお勧めしていいかと思っています。

ただし、化学業界は基本製造業に属しますが、製造業って時間外労働は多めといった傾向があります。
当相談所では、特段過度でなければ低評価としていないのですが、時間外労働がイヤって方は避けておいた方が無難かもしれません…(汗)

 

まとめ

私の元同僚が言ったとおり採用比率や離職率を見るにあたり、なかなかお勧め出来る業界かと思いました。
ただ、上記でも少し触れていますが、“化学業界”といってもお勧めしないジャンルもあったりします。
次回のブログでは、その辺りに触れていきたいと思います。

以上、化学業界と金融・保険業の比較についてでした。

次回は、「化学業界133社の離職率・給料について深堀りしてみます(汗)」の予定です。
それでは(^^)

(追伸)
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