ネット・キャリア相談所

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【速報】ビックモーターと癒着発覚!?、損保ジャパンの求人・勤務条件をチェックしました♪

現在、絶賛大炎上中のビックモーターですが、何とこんなニュースも飛び込んできました( ゚Д゚)
損保ジャパン ビッグモーターに37人出向 “不正知らず”調査へ | NHK | 自動車
ビックモーターと癒着があったかどうか、ここでは議論しませんが、損保ジャパンの信用が大きく下がったことは間違いなさそうです(涙)
ということで、今回は 損保ジャパンの求人・勤務条件を調べてみることにします。

 

本ブログを運営するネット・キャリア相談所と申します。

進学・就職・転職・採用等をテーマにブログを運営しております。
みなさんとって、当ブログが少しでも有益なものであれば幸いです。

 

【目次】

 

今回のターゲット

今回は雑記として書いておりますが、保険業界への就職に興味がある方にもお勧めです。
先日アップした“離職率から見る保険業界の求人・勤務条件”と比較してみると、より保険への理解が深まるかと思います♪
car-emon.shop

 

イントロダクション

先日保険業界については、「離職率で比較第3弾!、第一生命と東京海上の求人・勤務条件を調べてみました!」といったタイトルでブログを執筆しました。

さて、今回現在“大炎上中”のビックモーターと癒着(!?)の報道をされてしまった損保ジャパンですが、この2社と比べ求人・勤務条件は異なるものなのでしょうか?

今回は、そんな視点から損保ジャパンの求人・勤務条件についてチェックしていきます。

なお、今回の情報のソースはリクナビ2024及びリクナビNEXT有価証券報告書、および大枚はたいて購入したCSR企業総覧(約2万円 ( ゚Д゚))となります。

それでは、本題です。

 

1 企業概要です

先日ブログにした東京海上日動、そして三井住友海上と並ぶ3メガ損保の一角です。
2002年の安田火災海上日産火災海上の合併後、2010年に日本興亜損害保険との株式移転により発足した持株会社NKSJホールディングスが現在の母体となります。
・設立    :2010年
・資本金   :70,000(百万円)
・従業員数  :22,537(名)[2021年度]
自己資本率 :14.71%[2021年度] 
 ※SOMPOホールディングスの連結
・経常収益  :4,167,496(百万円)[2021年度] 
 ※SOMPOホールディングスの連結

上記データを先日ブログにした第一生命、東京海上と比べてみます。

設立時期は3社とも大きく変わらず、保険業再編等の影響で2000年代に入って再出発しています。

次に資本金ですが、東京海上>>損保ジャパン>>第一生命となります。金額的には、東京海上がちょっと抜けている感じです。

逆に従業員数は東京海上<<損保ジャパン<<第一生命となり、いずれも損保ジャパンは東京海上と第一生命の中間となります。

また、自己資本率ですが、東京海上≒損保ジャパン>>第一生命となり非常に高いのですが、経常利益は東京海上≒第一生命>> 損保ジャパンと3社の中で最小となります。
他2社と比べると、利益構造が弱いのかもしれません!?

 

2 採用規模


(新卒)164名(0.7%)[2021年度]
(中途) 59名(0.3%)[2021年度]

新卒の採用比率は非常に低く0.7%しか採用していません。
業種にも大きく依存しますが、採用比率は2~10%程度が妥当と考えていますので、これは少なすぎではあります。
低すぎる場合、“募集しても人が集まらない”可能性が高いのですが、そこはメガ企業である損保ジャパンですから、別の理由があるかとは思います。

なお、第一生命の採用比率は0.8%とほぼ損保ジャパンと同様で非常に低く、東京海上は3.5%と適当と思われる水準となっています。

 

3 採用職種

1)新卒採用の職種

以下の職種を募集しています。
地域職を“総合系[ブロック限定]”、“総合系[地域限定]”と、更に2分類しているのが特徴です。
・職員(総合系[限定なし])
・職員(総合系[ブロック限定])
・職員(総合系[地域限定]) 

2)中途採用の職種

上記2の通り60名弱/年の採用を行っておりますが(CSR企業総覧 参照)、リクナビNEXTには求人がありませんでした。
また、ホームページにも中途採用の求人はありません。

さて、どのようなルートで中途採用をおこなっているのでしょうか?
もしくは、非常勤で採用した方を正社員にしているのかもしれませんね!?

 

4 給料

1)新卒(大卒)の給料

次のとおりとなります。

・総合職[限定なし]:243,700円(固定残業代含む)
 ※固定残業代:25,000円/16時間
・総合系[ブロック限定]:203,990~231,810円(固定残業代含む)
 ※固定残業代:20,930~23,780円/16時間
・総合系[地域限定]:180,520~205,140円(固定残業代含む)
 ※固定残業代:20,930円~23,780円/16時間

まず、3職種とも“固定残業制”を採用しています。
当相談所としては、営業職以外の固定残業制は反対の立場ですが、保険会社の総合職の場合、営業的な要素もありそうなので、微妙なところです(汗)

また、固定残業時間は16時間と比較的まっとうな設定(あのビックモーターは42時間の固定残業制です( ゚Д゚))ですので、まあ固定残業制度の中ではまっとうな方かと思います。

また、固定残業代を除く金額は、次のとおりです。
・総合職[限定なし]  :218,700円
・総合系[ブロック限定]:183,060~210,800円
・総合系[地域限定]  :159,590~184,210円

まず損保ジャパンの場合、勤務地域によって結構金額自体に差があります。
そして、地域限定色が強まるほどに金額が下がり、地域限定職の最低賃金は16万円未満と地域の中小企業以下、下手すれば高卒給料以下になることは知っておいた方がいいかと思います…。
当相談所では、初任給は高すぎても低すぎても良くないと考えておりますが、如何せんこれは低すぎかは思います…。

なお、給料水準は東京海上>>第一生命>>損保ジャパンといった感じとなっております。
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2)中途の給料

中途採用の求人はなかったのですが、平均給与と30歳平均賃金のデータがありましたので紹介しておきます。

・平均年間給与 :6, 278, 598(円)[2020年度]
・30歳平均賃金 : 452, 274(円)[2021年度]

平均給与、30歳賃金共に特段高給といった訳ではありませんが、全く問題のない金額となってはおります。
なお、平均賃金は東京海上>>損保ジャパン>>第一生命、30歳平均給与は第一生命>>損保ジャパン>>東京海上といったちょっと不思議な結果となっております。
東京海上の給与が30歳以降で大きく伸びると考えればいいのでしょうか!?

 

5 勤務時間

勤務時間・平均残業時間数は次のとおりとなっており、特段問題はないかと考えます。

・勤務時間  :9:00~17:00【固定時間制】
・平均残業時間: 7.2時間/ 月

なお、業種によっては仕方のないところはあるのですが、「長く勤める」ことを考えた場合、固定時間制>>変形労働制と考えておりますので、上記のような固定時間制は高評価です♪

 

6 年間休日数



次のとおり記載されておりました。

 ・日曜日、土曜日、国民の祝日に関する法律に定める休日

具体的な日数の記載がないのは残念なところですが、特段問題はないとは思います。

 

7 平均有給取得日数

次のとおり記載されておりました。

・18.9日(付与日数24.0日、取得率81.7%)[2021年度]

これは素晴らしいです! 全く文句のつけようがありせん( ゚Д゚)

また、東京海上・第一生命との比較ですが、東京海上≒損保ジャパン>>第一生命となりますが、いずれも全く問題のない日数です♪

なお、年間有給取得数ですが、下記を目途に求人票を見て頂ければと思っております。
・15日以上 ありえないぐらい素晴らしい!
・10日以上 全く問題なし
・ 5日以上  問題はない(でも、もう少し欲しい!?)
・ 5日未満 多分、法令違反!?

 

8 新卒離職情報

次に離職に関する情報をまとめます。

・新卒3年離職率:15%
(2019年4月採用260名中、40名が離職)
 
リクナビへの掲載なし
離職率    :約3.2%(720名が離職/年)[2021年度]
 
リクナビへの掲載なし
・平均年齢   :44.1(歳)[2021年度]
 
リクナビへの掲載なし
・平均勤続年数 :14.9(年)[2021年度]
 リクナビへの掲載なし

新卒3年離職率は15%と決して高くはないものの、超大企業であることを考慮すれば低いとも言えない数値となります。

また、離職に関係する様々な情報について、CSR企業総覧には掲載されているのですが、一方リクナビにはこれらの情報が掲載されておらず、厚労省が離職情報を公開することを勧めていることを考えれば、ちょっと物足りなくもあります。

また、平均年齢及び平均勤続年数も一般的な平均値を上回っており、問題のない数値となっています。

なお、新卒3年離職率は、第一生命>>損保ジャパン>>東京海上となり、ちょうど第一生命と東京海上の中間辺りの数値となります。

また、社員全体の単年離職率は、損保ジャパン≒東京海上>>第一生命と新卒3年離職率と逆の結果となります。
つまり、損保ジャパンと東京海上は、第一生命と比べ新卒3年以降も離職がそれなりに発生していると言えます。
なお、数値自体も問題のあるものではありませんが超大企業であることを考えれば“やや高め”と感じなくもない数値ではあります。

 

9 おまけ(不祥事等)

ほかの保険会社と同様ではありますが、2005年~2008年におこった「保険金不払い事件」に関わっている企業です。

保険金不払い事件 - Wikipedia

また、今回のビックモーターとの癒着を除いても、ちょこちょこ不祥事が起こっているようです( ゚Д゚)
詳細は、下記ウィキペディアの「行政処分・不祥事など」を参照願います。

損害保険ジャパン - Wikipedia

また、休職者については、次のとおりです。

・休職者 223名(1.0%) [2021年度]

情報公開してるところは立派なのですが、率自体は“やや高め”かもしれません…。

因みに東京海上は0.3%、第一生命は掲載なしでした。

 

まとめ(5段階評価付き)

求人評価は“☆☆☆(普通)”です。

超大企業としては、給与水準がやや低めだったり、離職率がやや高めだったりしていますが、問題のないレベルではあります。
正直、“☆☆☆☆(良い)”としてもいいレベルです。
また、リクナビ上の情報公開は、やや物足りない面があるのですが、CSR企業総覧にはしっかり掲載されていますので、これも大きな問題はないと思います。

ただ、損保ジャパンもですが、不祥事が多すぎです!

これだけを考慮すれば“☆☆(悪い)”でもいい気もしたのですが、不祥事以外に特段悪いところはなく、この評価としました。

ただ、今回のビックモーターの件もそうなのですが、脇が甘いといった印象はぬぐえない企業かとは思います。

なお、当相談所の総合評価としては、東京海上>>損保ジャパン>>第一生命と考えました。これは、新卒3年離職率に準じた結果となります。
以上、損保ジャパンの求人・勤務条件についてでした♪

次回は、「リース、カード業の離職率と勤務条件について」の予定です。

それでは(^^)

 

(追伸)
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