ネット・キャリア相談所

「長く勤めることが出来る就職先を探そう♪」(2023年5月に更新)をポリシーに求職支援をしております。本ブログでは、これに役立ちそうな情報を週1、2回発信しています♪

造船業へ就職はお勧め出来ますか!?、国内造船量No1とNo2企業の求人・勤務条件をチェックしてみました♪

さて、日本の製造業といえば、やはり“自動車産業”が巨大産業でありますが、海に囲まれている“モノづくり国”日本でありますから、造船業も結構なものではないかと思うに至りました(笑)
ということで、今回は、造船量No1&No2企業、今治造船とジャパンマリンユナイテッドの求人・勤務条件をチェックしていきたいと思います♪

本ブログを運営するネット・キャリア相談所と申します。

進学・就職・転職・採用等をテーマにブログを運営しております。
みなさんとって、当ブログが少しでも有益なものであれば幸いです。

 

【目次】

 

今回のターゲット

造船業への就職に興味のある方にお勧めです♪
また、製造業全般に興味がある方、社内SEを考えている方もぜひご覧下さい。

 

イントロダクション

さて、某理系大学の就職課に勤めていた頃を思い返してみると、業界としては自動車関連への就職が圧倒的でした。
自動車メーカーはもちろん、1次&2次サプライヤーへの就職を含めれば、相当な割合だったかと思います( ゚Д゚)!

また、ただ就職数が多かっただけでなく、求人自体の数も多く、しかも求人の質も大変良かったと記憶しております♪
その時思ったことが、“日本はやはり製造業の国”といったことでした。

ところで、ご存じのとおり日本は海に囲まれていますから、造船業も相当盛んなのでは、と先日考えるに至りました(笑)
ただ、今まで造船業には縁がなかったので、今回しっかり調べてみようと思った次第です。

さて、調べたところ日本は1990年代まではトップシェアを占めていたようですが、その後韓国、次に中国の企業にシェアを奪われ 現状なかなか厳しそうであります(涙)

そんな中、合併を繰り返し造船量No1に駆け上がったのが今治造船、大手企業の造船部門が繰り返し合併しつつ生き残りを図っているのがジャパンマリンユナイテッドであり、この対照的な2企業が今回の主役企業となります。
さて、韓国・中国と苛烈な競争を繰り広げる造船業界の求人・勤務条件はいかがなものなのでしょうか!?

それでは、本題に入りますが、今回のデータの参照元は、リクナビ2024、マイナビ2024、リクナビNEXT、両社のホームページ、官報決算データベース、国土交通省資料等を参照しています。

 

1 企業概要です

今回比較する企業の概要となります。

1)今治造船

本社愛媛県にある造船量国内No1、世界4位(2019年)の造船量を誇る株式非上場の企業です。
1980年代の不況時に三井造船造船業等を傘下に収め、国内No1になっています。

・設立    :1942年
・資本金   :30,000(百万円)
・従業員数  :1,718(名)[2021年] ※単体
・経常利益  :13,353(百万円)[2021年] ※単体

2)ジャパンマリンユナイテッド

ユニバーサル造船JFE日立造船が合併)と株式会社アイ・エイチ・アイ マリンユナイテッドの大手2社が合併して誕生、造船量国内No2、世界7位(2019年)の造船量を誇る株式非上場の企業です。

・設立    :2013年
・資本金   :57,500(百万円)
・従業員数  :4,800(名)[2021年度] ※単体
・経常利益  :400(百万円)[2021年] ※単体

設立は今治造船が戦前、ジャパンマリンユナイテッドは合併を繰り返して誕生した企業なので2013年と新しいです。
資本金および従業員数はジャパンマリンユナイテッドが上回りますが、これは大手同士が合併・誕生した経緯が影響していると思います。
これが負の遺産となったのか(!?)、経常利益は今治造船が圧倒しています♪
というよりジャパンマリンユナイテッドの経常利益ですが2018~2022年あたりは赤字と黒字が繰り返されているような状況で、結構ヤバめです(涙)

また、この両社は2020年に資本業務提携をしており、これが今後どのような影響を与えるかは注意深く見ていった方がいい気がします(汗)

なお、造船量ではNo1&2の両社ですが、売上高では三菱重工川崎重工がNo1&2となり、今治造船は7位、ジャパンマリンユナイテッドは8位とのことです。

 

2 採用規模

次に、この2社の採用の規模についてまとめます。

1)今治造船

(新卒)26名(1.5%)[2021年度]
(中途)―名(%)[2021年度]

まず、新卒の採用についてです。

採用比率が1.5%とかなり少な目となっています。
この採用比率については、業種や職種等によって大きくことなりますが、当相談所としては2~10%程度が妥当ではと考えております。

多すぎても(離職率が高い!?)、少なすぎても(採用が失敗している!?)あまり良くないと考えておりますので、これはやや少な目といった印象です。

次に中途採用ですが、採用規模については分かりませんでした(涙)
ただ、リクナビNEXT上に募集終了した求人17件、募集中の求人1件がありましたので、中途採用がないってことはなさそうです。

2)ジャパンマリンユナイテッド

(新卒)4名(0.08%)[2021年度]
  ※2022年度は22名(0.5%)
(中途)―名(%)[2021年度]

まず、新卒の採用規模についてです。
採用比率が、何と驚きの0.08%となっています( ゚Д゚)!
まあ、経常利益の状況から考えて、新卒採用どころではないのかもしれません(涙)

次に中途採用ですが、こちらも採用規模については分かりませんでした。
ただ、リクナビNEXT上に募集中の求人が7件ありましたので、こちらも中途採用がないってことはなさそうです。

 

3 採用職種

次に、この2社の採用職種についてまとめます。

1)今治造船

まず新卒採用についてです。

・技術系総合職_設計エンジニア
・技術系総合職_生産管理エンジニア
・事務系総合職

新卒(大卒)は総合職のみの採用となっております。
また、職種自体もスタンダードで分かりやすく、よいのではと思いました。

次に中途採用についてです。
上記21)のとおり採用規模については分かりませんでしたが、リクナビNEXT上に募集終了した求人17件、募集中の求人1件がありましたので、その職種を紹介致します。

・社内SE(募集中 2023.9.20現在)
・総務担当者(募集終了)
・人事担当者(募集終了)
・船舶設計(募集終了)
・船燃料タンクの製造管理(募集終了)
・営業[アフターサービス](募集終了)・造船スタッフ
・etc…

結構、色々な職種で募集しておりますね♪

2)ジャパンマリンユナイテッド

まず、新卒採用についてです。

・理系総合職
・文系総合職

こちらもシンプルで分かりやすく、よいと思います。

次に中途採用についてです。
こちらも、上記22)のとおり採用規模については分かりませんでしたが、リクナビNEXT上に募集中の求人7件がありましたので、その職種を紹介致します。

・貯蔵船修理スタッフ(電気工事関係)
・米軍向け艦船修理プロジェクトのサポート業務
・船舶内装設計業務
・社内SE
・etc…

両社ともに“社内SE”が入っているのは、やはり今風だと思ってしまいます(古い考えですよね!? 汗)
なお、SEで転職を目指す方は、変な独立系ソフトハウスや派遣メーカーではなく、こういった求人を狙った方が幸せになれるのでは、と思ったりしております♪

 

4 給料

次に、この2社の給料についてまとめます。

1)今治造船

・初任給(大卒) :225,366(円)※全額基本給
・平均年間給与    :-(円)
・30歳平均賃金 :-(円)

まず、新卒給料についてです。

当相談所としては高すぎても低すぎてもよくないと考えていますので、この金額設定は適当であると思います。

car-emon.shopまた、全額基本給設定なのも高評価です♪

次に中途採用についてです。
まず、平均年間給与と30歳平均賃金ですが、残念ながら記載を見つけることが出来ませんでした(涙)

ただ、現在リクナビNEXTで募集している求人(社内SE)がありましたので、これをご紹介致します。

・25歳 ~ 年収:410万円
      月給22万円+時間外手当(20時間/月)+賞与
・35歳 ~ 年収:580万円
       月給30万円+時間外手当(20時間/月)+賞与 

これ、結構現実的な金額なのではと思います。
残業20時間というのは、下記51)で示してあるものと相違はありませんし、月給の設定も概ね妥当と感じます。
転職給料の上限と言えば やたら華々しいものが多いのですが、この辺りは非常に良心的と感じました♪
car-emon.shop

2)ジャパンマリンユナイテッド

・初任給(大卒) :216,500(円)※全額基本給
・平均年間給与    :-(円)
・30歳平均賃金 :-(円)

まず、新卒給料についてです。
こちらも適当な金額設定ですし、全額基本給というのも大変嬉しいところです。

次に中途採用についてです。
今治造船同様、平均年間給与と30歳平均賃金は記載を見つけることが出来ませんでした(涙)
ただ、こちらも今治造船同様 中途採用の求人がありましたので、こちらを紹介致します。
なお、給与は職種でまちまちだったので、今治造船と比較しやすよう同じ社内SEのものを紹介致します。

・[想定年収]400万円~900万円
       月給226,500円~

金額的にはほぼ同様(年収の上限が華々しいのは気になりますが…)と見えますが、今治造船と比べると書き方がざっくりですね(涙)
この辺りは今治造船の方が好印象と感じました。

 

5 勤務時間

次に、この2社の勤務時間についてまとめます。

1)今治造船

・勤務時間  : 8:00~17:00(固定時間制)
 ※東京支社勤務の場合
  フレックスタイム制 コアタイム:10:30~12:30
・平均残業時間:28.7時間/ 月

2)ジャパンマリンユナイテッド

・勤務時間  :フレックスタイム制
        コアタイム:10:30~14:30
 ※事業所毎に異なる
  工場勤務は事業所により
  固定時間制度有(8:00~17:00/休憩1時間)
・平均残業時間:21.7時間/ 月

まず、勤務時間ですが、前回ブログで紹介した花王資生堂同様 両社とも原則固定時間制&フレックス導入、ただし詳細は現場ごとにお任せといった感じです。
まあ、特段問題ないかと思います。

なお、業種によっては仕方のないところはあるのですが、「長く勤める」ことを考えた場合、固定時間制>>変形時間労働制と考えて間違いありません(体への負担が違います 汗)。

また、平均残業時間は両社とも20時間オーバーとなっており、やや高めな水準ではありますが、基本製造業は残業時間多めなところが多いですから、まあこんなものではないでしょうか!?
ただ。製造業ですが、残業時間以外のファクター(給料、休暇等の条件)は良いところが多いですので、残業多めが許せる方には、お勧めしたい業界ではあります♪

 

6 年間休日数

次に、この2社の年間休日数についてまとめます。

1)今治造船

・完全週休2日制 (土・日)[年間休日:122日]

2)ジャパンマリンユナイテッド

・完全週休2日制 (土・日)[年間休日:128日]

両社とも、全く問題ありません。

また、当相談所では、”家族行事”等を考慮して土日祝休みをお勧めしていますが、この辺りも問題なさそうですね♪

 

7 平均有給取得日数

次に、この2社の有給取得についてまとめます。

1)今治造船

・19.9日(付与日数 日、取得率99.5%[※])[2021年度] 
 ※付与日数不明のため、一般的な20日として算出しました

2)ジャパンマリンユナイテッド

・19.0日(付与日数 日、取得率95.0%[※])[2021年度]
 ※付与日数不明のため、一般的な20日として算出しました

両社とも、凄まじい有給取得率です( ゚Д゚)!
これ、両社ということは、業界自体 有給が取りやすいのかもしれませんね!?

なお、年間有給取得数ですが、下記を目途に求人票を見て頂ければと思っております。
・15日以上 ありえないぐらい素晴らしい!
・10日以上 全く問題なし
・ 5日以上  問題はない(でも、もう少し欲しい!?)
・ 5日未満 多分、法令違反!?

 

8 離職情報

次に、この2社の新卒3年離職率離職率、および平均年齢・平均勤続年数についてまとめます。

1)今治造船

・新卒3年離職率:7.7%(2019年4月採用名39中、3名が離職)
 ※リクナビ2024にも記載あり
離職率    :-%
・平均年齢   :37.1歳(歳)[2022年]
・平均勤続年数 :-(年)[2021年度]

2)ジャパンマリンユナイテッド

・新卒3年離職率:5.6%(2019年4月採用18名中、1名が離職)
 ※リクナビ2024にも記載あり
離職率    :―%(199名が離職/年)[2021年]
・平均年齢   :42.6(歳)[2021年度]
・平均勤続年数 :13.4(年)[2021年度]

両社とも、新卒3年離職率は1桁なのは好印象です。
そして、両社ともリクナビにしっかり記載しており、これも高評価です♪

この新卒3年離職率は、政府が求職者のために公開を進めているものですから、ぜひ広く公開して欲しいと思っています。

ただ、ジャパンマリンユナイテッドについては、会社規模と比べ採用数が少なすぎるのが気になります…。
まあ、経営状況がアレですから、仕方のないところではありますが(涙)

平均年齢は、今治造船が全職種平均(43.1歳)よりやや低め、ジャパンマリンユナイテッドはほぼ平均といったころです。

最後に平均勤続年数についてです。
まず、今治造船ですが この記載がなく、新卒3年以降の離職状況が推定できません。
平均年齢もやや若めであるので、若干心配ではありますが、まあ私の気にしすぎな可能性もあります(汗)
一方、ジャパンマリンユナイテッドの平均勤続年数は、全職種平均(11.6年)を上回っており、特段問題ないものと思います。

 

9 おまけ(不祥事等)

1)今治造船

不祥事について調べたところ、次のようなものが出てきました。

・労災(死亡事故)
有資格者を置かない造船所の現場で労災死亡事故 愛媛県今治市の業者を書類送検 | TBS NEWS DIG (1ページ)

座礁事故
今治造船、スエズ座礁も船主業継続 様々なリスク認識 - 日本経済新聞

不祥事を起こす企業は、繰り返すことが多いですから、基本注意は必要だと思います(涙)

また、これは被害者側ですが、こんなのもありました( ゚Д゚)!
爆破予告事件

西多度津事業部爆破予告事件の容疑者逮捕について|ニュース|今治造船株式会社 -IMABARI SHIPBUILDING CO.,LTD-

変なのに恨まれていなければいいのですが…。

なお、休職者の情報については、記載を見つけることが出来ませんでした。

2)ジャパンマリンユナイテッド

新しい会社だけあって、不祥事・ハラスメント等については、少なくとも記事レベルになっているのものはありませんでした。
また、休職者の情報ですが、こちらも記載を見つけることが出来ませんでした。

 

まとめ(5段階評価付き)

今治造船 ☆☆☆(普通)
基本好条件な企業だと思いますので、“☆☆☆☆(良い)”としても良かったかと思います。
ただ、いくつか気になる点もありましたので、一つ評価を下げております。
気になった点は、次のとおりです。

・企業不祥事がある
・新卒採用比率が低い
・離職状況が不透明
 (≒平均勤続年数の記載なし&平均年齢やや若め)

また、確かに好条件の企業ではありますが、他の企業でも同程度のところはあったりしまよね!?、というのが正直な感想ではあります。
まあ、非上場ということで公開されている情報が少なかったことが、評価をマイナスした可能性も否定できませんが…。

・ジャパンマリンユナイテッド ☆☆☆(普通) 
こちらも基本的に好条件ですし、さらにこちらは不祥事もありません。
ただ、経営状況が厳しく、新卒採用が十分出来ていないなど不安要素もあり、あまり人様に勧める気がしないってところが本当のところです(汗)
ただ、諸条件(給料、休暇等)をみれば決して悪くありませんので、“☆☆☆(普通)”とした次第です。

造船業界の印象ですが、総じて「悪くはないけど これなら他業界(自動車等)でもいいよね!?」といったところが当相談所の正直な印象です(汗)

上記2社に入れるぐらいの優秀な人材なら、結構ハイレベルな自動車関係の企業にも入社出来るのではないでしょうか!?

もちろん、“船が好き!”って方が、就職を目指すことは全く反対しませんが(決して“悪い”業界とは感じませんでしたので)、そこまで拘りがなければ他製造業と比較しつつ検討を進めるのがいいのでは思います。

以上、造船業界の求人・勤務状況についてでした。

次回は、「ブラック業界!?、24年問題で話題の陸運業界〇社の離職率、平均給与を調べてみました♪」の予定です。
それでは(^^)

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